小澤俊夫先生の「昔話」についての講話 |
07月22日 (火) |
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もう2週間も前のことですが、筑波大学名誉教授で、ラボ国際交流センター評議委員、「昔ばなし大学」主宰の小澤先生の講義を聴いて参りました。内容は盛りだくさん!ここでは、特にお母様方の疑問に応える内容にしぼって書き込みます。
Q. お話をきいた子が「そんなのうそだ~」とこたえたら...
A. 「これはお話なのよ」と。幼い頃から「昔話」など、お話をきいて育つことが大切。昔話は、もともと、おじいさん、おばあさんが孫に語り、その孫がまた孫へと代々語りつがれ、その結果、磨かれた心地よい形で残っているもの。昔話の最後にある「えんつこもんつこさけた」などのことばは、「けつまづく」という手法で、ここまではうその話とガ-ドを貼っている。昔話は人生における大切なことを語っている。こうしたお話をおもしろいなぁ-と思うことは大切なこと。
Q.ライブラリ-にある『白雪姫』など、実話は残酷で子どもにまだきかせていない....
A. グリムは、決して残虐には語っていない。行為は語るが実態を語っていない(中身を抜いている)。人は動物の肉を食べて生きている。人間がもっている命と同じぐらい、人は残酷さをもっている。命をtotalに教えることが大切。そこでは、決して血なまぐさを語っていない。かえって学校では、残虐なことを避けている。命の厳しさを教えることに臆病になっているのでは。ことば、自然に対しては正面から向かわなければいけない。かえって他の人が絵本にしたときに、残酷になってしまうことがる。
Q. 読みきかせは、何歳頃まで?
A. いくつになっても本人が望むなら、読んであげてほしい。子どもが自分で本を読む時、どうしても文字をひろうことにエネルギ-を使う。耳で聴くことによって、より想像しやすくなる。「読んで」といわれるのは、そう長い時期ではない。Golden Timeなのだから。
この夏、たくさんのライブラリ-を聞いていらっしゃると思います。絵がないから聞けないではなく、耳から聞いて想像する楽しさを是非、たくさん親子で味わっていただきたいと願っています。
小澤先生のお話の詳細は、ラボ・パ-ティNOW(このTOP右下の「ラボ」より可能)というホ-ムペ-ジの左側、「講演会」の項目をクリックするとご覧いただけます。
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