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★ナンセンスの極み『ごろごろ にゃーん』(長新太) 07月03日 ()
小夜/「ごろごろ にゃーん、ごろごろ にゃーんと、ひこうきは とんでいきます」。文句はこればっかりですよ。
がの/そう、このことばだけ14回くり返されます。
小夜/かわっていますね。呪文みたい。
がの/もう、あきれてしまいます、びっくりです。これほどひとを食ったはなしって、ほかにあるでしょうか。
小夜/ばかばかしくてあきれてしまいます。でも、おッもしろい!
がの/これは、『ちへいせんのみえるところ』と並んで、長新太のナンセンスとユーモアの極致と言っていいのではないでしょうか。日本の絵本作家をずずずーっ見渡しても、こんな奇想な世界をつくるひとは、まずいませんよ。

kokuwagata008

小夜/「ごろごろ にゃーん」というからネコちゃんのかわいいおはなしかと思えば、飛行機のおはなしでした。
がの/そうですけれど、ほら、へんてこな飛行機を操縦しているのは、どうやらネコちゃんみたいじゃないですか。
小夜/その飛行機ったら、カッコわる~い!
がの/そんなことをいったら、この6月25日に亡くなったばかりの絵描きさん、怒って小夜ちゃんのところに化けて出てくるかもしれませんよ。まだそのへんに魂はただよっているんですから。
小夜/だって、…飛行機といっても、お魚のオバケみたいですよ。エンジンもなければプロペラもない飛行機なんて、へんですよ。
がの/トビウオのひれみたいな翼をつけた、ぶかっこうな飛行物体。どちらかというと飛行船でしょうか。それが、「ごろごろ にゃーん」「ごろごろ にゃーん」と、ずんずん飛んでいきます。
小夜/ありえないわ、空中から海に糸を垂らしてお魚釣りをするなんて。なにを釣るのかしら。
がの/絵の下のほうを見てごらん、巨きなクジラが、ほら、いっぱい、いっぱい並んで、大きく口をあけ、歯をむき出して、ぎょろりとした目でにらみつけながら、その飛行物体がすぎていくのを見送っていますよ。飛行機が墜落するのを待っているのかな。
小夜/地平線にそって長々と横たわっている大蛇のうえを、のんびりと「ごろごろ にゃーん…」
がの/人のすがたの見えない大都会のうえを、静かに、静かに「ごろごろ にゃーん…」
小夜/あら、おとうさんの大の苦手なイヌも出てきましたよ。あららら…、しっぽの先をイヌに噛みつかれたまま飛行機は「ごろごろ にゃーん…」と飛んでいく。
がの/おっ、だいじょうぶかな、大峡谷にかかる鉄橋の下をくぐっていきますよ。
小夜/満月の光をいっぱい浴びながら、ジャングルのうえをゆうゆうと「ごろごろ にゃーん…」
がの/はっハっはっハはハはハ・・・。おなかがよじれてしまいそう。もう、おかしくって、あきれて、笑うしかありませんね。これぞ新太ワールドというわけ。

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小夜/これほど笑えたご本、小夜はほかに知りません。おとうさんは、どちらかというと、むずかしいご本を読むことが多いじゃないですか。急にこういうおはなしを読んだら、笑ったひょうしにアゴが外れてしまわないですか。
がの/おっ、たいへんだ。アゴはなんとか無事ですけれど、頭のネジがマジでズレてしまいそう。発想の奇抜さ、奔放さ、ハチャメチャなナンセンスには、めまいがして世界がクルクルまわって見えます。ひとによってはこれを「暴力的なまでのくだらなさ」と、おもしろがって評するひともいますが。
小夜/暴力的なまでのくだらなさ…。ぴったりだわ。そうよ、ゴロツキのおかしさよ。だからゴロゴロ…なんだわ。でも、よくわからないのは、最後の場面。なぜですか、いきなり人間の手がニューッと出てきたりして…。
がの/だって、小夜ちゃんも、この絵本の世界で常識のワクから思いっきり遠く離れて楽しみ、大笑いしたじゃないですか。いってみれば、空想の世界、いや、狂気の世界で遊ばせてもらいました。ピーター・パンや妖精ではないですから、人間はいつまでもそこにとどまってはいられません。おとなだって子どもだって、行ったら、こんどは帰らなければなりません。山に登って、そのまま帰らず、仙人になる人は別ですけれど。正気の世界、現実の世界に帰らなければならないのです。さあさあ、長新太という名うての魔術師がかけた催眠術から解かれて、そろそろ現実の世界に帰らねばならない時間ですよ、そう知らせてくれている標識と考えたらどうでしょうか。
小夜/わかりました。たっぷり遊んだあと、日没になり、「さよなら、さんかく、またあした」といってお別れする時間になったのですね。
がの/でもね、このおはなしは、げらげら大笑いして、それでおしまいというおはなしではないと思いますよ。ナンセンスの向こう側までよ~く目をすえて見てごらん。わたしたちに向けるやさしいいたわりの目が光っているとともに、人間というもの、その生き方、社会というものをじっと凝視して批判する目がぎらぎら光っていますよ。すぐれた絵本にはかならずそういう一面が秘められています。
小夜/もうひとつだけ、いいですか。長新太さんの自作絵本は、この『ごろごろ にゃーん』だけでなく、ほかの絵本を見ても、同じことばが何度もくり返されます。ことばが少ないですよね。『ちへいせんのみえるところ』なんて、唯一のことば「でました」が何度も何度もくり返されます。
がの/ことばをぎりぎりのところまで削り落として絵で語ろうとする絵描きさんの挑戦でしょうね。小夜ちゃんはまだ見ていませんが、同じこの作家の『しっぽ』や『ぼうし』でも、それぞれの見開き画面にあるのはたったの1行か2行の文だけ。 『もじゃもじゃしたもの なーに?』になると、もう、ことばはまったくありません。そうした試みは長新太さんがはじめてではなく、たとえば、覚えているでしょ、太田大八さんの名作絵本『かさ』。墨一色のペン画であらわされている世界に、幼い子のさす赤いカサの動き。すごく印象的でしたね。急な雨で立ち往生しているおとうさんを駅までお出迎えに行くのですが、そこにことばはひとつもありません。それでも、女の子のこころに動いている感情をじつに的確にとらえていました。ほら、おりこうさんのおつかいのごほうびに、おとうさんはケーキ屋さんに立ち寄ってくれたじゃないですか。
小夜/おとうさん、図書館に行きましょう。見たいご本がまたいっぱいになりました。
がの/ですけど、ケーキ屋さんには寄りませんよ。
Re:★ナンセンスの極み『ごろごろ にゃーん』(長新太)(07月03日)
さちこさんさん (2005年07月03日 15時09分)

弟が幼稚園の頃、この絵本が大好きでした。
来る日も来る日も『ごろごろ にゃーん』と読んでいました。
前期TSでこの絵本を読み聞かせしたところ、
スクール生の子供達に大うけ!
本物はに時代なんて関係ないなぁ、と実感しました。

長さん、お亡くなりになりましたが、
『ごろごろ にゃーん』の続編が発刊されると新聞で読みました。
小夜ちゃんの感想を心待ちにしております!
Re:Re:★ナンセンスの極み『ごろごろ にゃーん』(長新太)(07月03日)
がのさん (2005年07月04日 00時46分)

さちこさんさん
>弟が幼稚園の頃、この絵本が大好きでした。来る日も来る日も『ごろ
ごろ にゃーん』と読んでいました。
★…さちこさんご自身の幼稚園時代には読んだご記憶はありませんか。
わたしなんぞは、幼稚園時代にこの作品に出会っていたら、ぜんぜんち
がう人間、もっとさばけて、ユーモアのわかる人間になっていたのじゃ
ないかと思うほどですね。「ごろごろ にゃーん」というすっとんきょ
うなことばのひびきは、最初は何かと思いますが、ページを進めるごと
にこころが開放されていき、とても心地よく、いつの間にか、あのゆか
いな飛行物体の一乗組員になっていきます。この絵本作家についてはさ
ちこさんのほうがよくご存知のはずですが、飄々としたユーモアとナン
センスを本領とする一方、『つきよ』とか『わたしのうみべ』『くもの
日記』など、同じ作家のものとは思えないほど落ち着きがあり、抒情性
たっぷりの作品もあるんですね。ゆたかな才能のきらめきを感じます
ね。

長さん、お亡くなりになりましたが、『ごろごろ にゃーん』の続編が
発刊されると新聞で読みました。小夜ちゃんの感想を心待ちにしており
ます!
★…どんなものか、早く見てみたいです。さちこさんは、ほかの日本の
絵本作家ではどんな人のものがお好きですか。赤羽末吉、いわさきちひ
ろ、太田大八、かこさとし、五味太郎、瀬川康男、…などなどユニーク
な作家がおりますが。
Re:Re:Re:★ナンセンスの極み『ごろごろ にゃーん』(長新太)(07月03日)
さちこさんさん (2005年07月05日 15時39分)

がのさんへ

>さちこさんご自身の幼稚園時代には読んだご記憶はありませんか。

がのさんにご質問を受けて記憶をたどったところ、
面白い事実が発覚しました!
こちらに書き込んでスぺースをつぶすのは心苦しいので、
私のHPに思い出を書いてみました。
もしお時間おありでしたらお寄りくださいませ。
がのさんのおかげで
「絵本ってやっぱり奥が深い!!」
と思うのと同時に
「私の中の小さな女の子」に再会できました。
ありがとうございました。

>ほかの日本の絵本作家ではどんな人のものがお好きですか。

数多くありますが、敢えてお一人あげるのであれば、
絵本作家ではないかもしれませんが。。。松谷みよ子さん。
がのさんも日記の中で書かれてみえましたね。
皆様の書き込みと一緒に、とても興味深く拝見しておりました。
これからもいろいろな本のご感想、楽しみにしております。
Re:Re:Re:Re:★ナンセンスの極み『ごろごろ にゃーん』(長新太)(07月03日)
がのさん (2005年07月05日 23時50分)

さちこさんさん
日本の絵本作家で、敢えてお一人あげるのであれば、松谷みよ子さん。
----------------------------
さちこ先生、こんばんは、小夜です。お好きな作家に松谷みよ子さんを
挙げられました。わ~、うれしいです。むずかしいですけれど、小夜も
大好きです。さちこ先生の精神形成にモモちゃんが大きく作用している
なんて、すてきです。小夜の場合は、モモちゃんについてはほとんど知
りません。松谷さんといえば、たくさん、たくさんの日本昔ばなし、と
りわけ「龍の子太郎」と、「直樹とゆう子の物語」シリーズに親しんで
きました。でも、どの場合も、この作家の書くものは、相手が子どもだ
からといって妙な手加減をして甘い味にすることはありませんね。昔ば
なしでは、ずいぶん悪い人も出てきます。愚かな人、欲の深い人、乱暴
な人、貧しい人、きたない人、…下品なこともエッチなことも、かくす
ことなく書いています。昔ばなしはもともとそういうものだ、というよ
りは、わたしたちが生きている現実がそういうところということでしょ
う。直樹とゆう子の物語シリーズも、別なところで書かせてもらいまし
たように、わたしたちが考えなければならないテーマ、あとまわしにし
てはいけないテーマを、まっすぐわたしたちの前に突き出しています。
モモちゃんシリーズでも同じだろうと思います。いまみんなで大事に読
みたい作家の一人ですね。小夜もこの夏はモモちゃんシリーズを読んで
もらおうかしら。
あらら、「ごろごろ にゃーん」から逸れてしまいましたね。
Re:★ナンセンスの極み『ごろごろ にゃーん』(長新太)(07月03日)
Hiromi~さん (2005年07月07日 17時21分)

 さよちゃんにお返事書こうと思って、ラボルームへ「ごろごろにゃ―ん」を
探しに行ったらなくなっていました。「おしゃべりなたまごやき」も。貸し出
し自由だとなくなる本もたくさんです。ついこの間見かけてんだけどな~~な
んて。かってのお母さんたちはラボ文庫の整理をして、ナンバーを打って、ラ
ベルを貼って、保存してくれましたが。いまはそういう事を云いだすお母さん
もいませんね。

 アマゾンで注文しましたがまだ届きません。ラボルームにある長新汰さんの
絵本を整理してみました。プレイルームに丁度いい本(年少版こどものとも)
などありました。

 昨日は松谷みよ子さんのあかちゃんの本「いないいないばー」で楽しみまし
た。
 先日は「戦火のなかのこどもたち」を小学生に読んで上げましたが、戦争を
知らないラボッ子達。ピンとこなかったようです。ベトナム戦争なんてわかり
ません。

 高大生が話していましたが、現代史のところは非常に簡単に通過してしまう
そうです。こんな事が原因になっているのでしょうね。いまどきの若者は。
史実を知るという事は大切だと思うのですが。
Re:Re:★ナンセンスの極み『ごろごろ にゃーん』(長新太)=〔1〕
がのさん (2005年07月08日 00時14分)

Hiromi~さん
> 小夜ちゃんにお返事書こうと思って、ラボルームへ「ごろごろにゃ
―ん」を探しに行ったら、なくなっていました。「おしゃべりなたまご
やき」も。ついこの間見かけてんだけどな~~、なんて。
★…きっと、みんな大好きなんですね、長さんの絵本が。小夜ももっと
この人の作品を読んでみたいと思っています。この人の経歴もおもしろ
いですよ。やせっぽちだったのでしょうか、体重不足で兵役を逃がれ、
戦後は横浜の映画館の看板描きの仕事をしていて、とても似顔絵がじょ
うずだったことから評判になり、夕刊新聞にスカウトされてイラストを
描くようになったのだそうですね。そうこうするうち、ひとコマ漫画を
担当するようになり、そのときから「長新太」と呼ぶようになったと
か。めきめき力をつけるなかで堀内誠一に見出されて福音館書店の「こ
どものとも」に『がんばれ、さるのさらんくん』(中川正文作)を描きま
す。これが絵本の第一作。つづく第二作が『おしゃべりなたまごやき』
(寺村輝夫作)。これがいきなり国際アンデルセン賞の国内賞になり、一
躍注目されたのだそうです。いよいよ調子はあがり、『キャベツくん』
『ふゆめがっしょうだん』『さかさまライオン』と絵本にっぽん大賞に
選ばれのだそうですから、目まぐるしいような世の出方といえましょう
ね。ご存知のとおり、その後、おびただしい数の絵本を出してきました
が、ただに商業主義の波に乗った作家ではなく、子どもたちに強い支持
を得てきた人といえるのでしょう。ほかにもいい作品があると思います
ので、ラボの子どもたちにたくさん読んでさしあげてくださいませ。
≪つづく≫
Re:Re:★ナンセンスの極み『ごろごろ にゃーん』(長新太)=〔2〕(07月03日)
がのさん (2005年07月08日 00時29分)

Hiromi~さん≪承前≫

 昨日は松谷みよ子さんのあかちゃんの本「いないいないばー」で楽し
みました。
★…松谷さんはたいへん多才な人で、その作品は大きくは三つのタイプ
があるように思います。ひとつは、「龍の子太郎」「まえがみ太郎」
「ちびっこ太郎」「おしになった娘」などの民話を再創造したもの、ふ
たつめには、ここでご紹介してきた『ふたりのイーダ』『死の国からの
バトン』『屋根裏部屋の秘密』『あの世からの火』などの告発もの、そ
して三つめがやさしい母性を注いだ作品。さちこさんが挙げてくださっ
たモモちゃんシリーズがありますし、「貝になった子ども」といった傑
作、そしてHiromi~先生が挙げてくださった「いないいないばあ」「お
ふろでちゃぷちゃぷ」、小夜がいちばん好きな「いいおかお」などのフ
ァースト・ブック(赤ちゃん絵本)。身近なものたちへのプレゼントとし
て書いた作品のようでして、ほんとうにとってもとっても暖かいです
ね。小夜はこのタイプの作品が大好きです。きようは「死の国からのバ
トン」を読み終えました。小6の直樹くんが、村の困苦難儀を救おうと
して江戸に出て直訴、結果、首をはねられたて死んだ15歳の直七という
コドモセンゾに導かれて霊の世界に入り、公害の元凶を探るというも
の。これも、怖いほどすごい作品です。目を逸らせてはいけないテーマ
をまっすぐわたしたちの前に突き出しています。「歴史認識」にかかわ
る部分とともに、若い世代と大事に対話しつつ読みたい作品ですね。
Re:Re:★ナンセンスの極み『ごろごろ にゃーん』(長新太)(07月03日)
がのさん (2005年07月08日 10時34分)

Hiromi~さん
>先日は「戦火のなかのこどもたち」を小学生に読んで上げましたが、
戦争を知らないラボッ子達。ピンとこなかったようです。ベトナム戦争
なんてわかりません。
 高大生が話していましたが、現代史のところは非常に簡単に通過して
しまうそうです。こんな事が原因になっているのでしょうね。いまどき
の若者は。史実を知るという事は大切だと思うのですが。
----------------------------
若い世代を無自覚なフカフカ人間、おめでたいオシアワセ人間にさせた
のはわたしたちの責任かも知れません。Hiromi~さんへのきのうの返信
で、付けたりのように書いた「死の国からのバトン」(松谷みよ子作)に
ついて、もうちょっとだけくわしく紹介したくなりました。何がいま考
えねばならない問題なのか、わたしたちはどうなふうにして次の世代に
バトンを手渡していくのか、その参考として。「小夜ちゃんトーク」の
2-1、「屋根裏部屋の秘密」の末尾に追記しておきましたので、ぜひご一
読ください。
Re:Re:Re:Re:Re:★ナンセンスの極み『ごろごろ にゃーん』(長新太)(07月03日)
さちこさんさん (2005年07月08日 14時28分)

小夜ちゃんへ

小夜ちゃんからお返事がいただけるとは思いませんでした!

>さちこ先生

さちこさんと呼んでください。
マイパーティーの子ども達にもそう呼んでもらっています。

>この作家の書くものは、相手が子どもだからといって
>妙な手加減をして甘い味にすることはありませんね。

はい。だから信用できます。だから大好きなんです。

>昔ばなしでは、ずいぶん悪い人も出てきます。
>愚かな人、欲の深い人、乱暴な人、貧しい人、きたない人、
>…下品なこともエッチなことも、かくすことなく書いています。
>昔ばなしはもともとそういうものだ、というよりは、
>わたしたちが生きている現実がそういうところということでしょう。

そうですね。
混沌としているものが『現実』なんだと、最近わかってきました。

>小夜もこの夏はモモちゃんシリーズを読んでもらおうかしら。

是非、読んでもらってください。
難しいテーマのものばかりでなく、
リズムある心地いいフレーズもたくさん出てきます。

>あらら、「ごろごろ にゃーん」から逸れてしまいましたね。

うふふ。逸れるのもまた楽しいですね。
小夜ちゃんの感想を楽しみにお待ちしております。
Re:Re:Re:Re:Re:Re:★ナンセンスの極み『ごろごろ にゃーん』(長新太)(07月03日)
がのさん (2005年07月08日 22時14分)

さちこさんさん
>相手が子どもだからといって妙な手加減をして甘い味にすることはあ
りませんね。だから信用できます。だから大好きなんです。

★…さちこ、さん…、さちこおねえさん…?
きょうはお天気がわるく外で遊べませんでしたので、おとうさんのお部
屋の探検をしました。数年前にリフォームしたとき(詐欺にはあいません
でしたよ)、押し入れをそっくり本棚に改造してしまいました。立派な本
棚ができたのですが、それでもぜんぜん本の整理はできず、山済みの乱
雑ぶり。もう、手もつけられません。小夜が少しその山をひっかきまわ
しましたら、いろいろなおもしろそうな絵本が出てきました。長新太さ
んのものも何冊か。たとえば『へんてこ、へんてこ』という絵本。さち
こさん、ご存知でしたか。ほんとうにヘンテコな本ですね。森の奥に橋
がかかっています。トロルは出てきませんよ。ひとは怖がってここを渡
ることはありません。この橋を渡るときは、からだがニューーーッと伸
びちゃうんですって。ネコが渡れば「ネーーーコーーー」に、ブタが渡
れば「ブーーーターーー」に、流れ星が渡れば「ホーーーシーーー」
に。ヘンテコですよね。では、もともと細長いヘビが渡ったらどうなる
でしょう。「ヘーーーーービーーーーー」ですって。オバケも渡ります
よ、「オーーーバーーーケーーー」になって。

『ぼくのすきなおじさん』という本も出てきました。もう、ばかばかし
いほどおかしいおじさんです。小夜はいやだわ、こんなおじさんは。と
んでもない石頭のおじさんで、車が突進してきても、そのアタマでゴッ
ツーンとぶっとばしていまいます。お月さまだって、サッカーのヘディ
ングのようにして突き飛ばし、遠くへ押しやります。あるとき、こちら
もとんでもなくアタマの硬いオバケが登場! オバケの大きな住みかを
おじさんが突きとばすものですから、オバケはカンカンに怒ります、
「アンタ、なにするの!」と、おじさん目がけてガッツーーンとアタマ
をぶっつけます。さて、おおきなたんこぶができたのはどっちでしょう
か? めまいをおこしたのはどっちでしょうか? オバケのほうでし
た。すごいアタマの持ち主のおじさんをぼくはだいすきだけど、でも、
アタマの中身のほうはよくわからない…、というおはなし。こんなお話
をいっぱいつくった人なんですね、長さんて。
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