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★母性キラリ!幼年童話「モモちゃん」シリーズ(松谷みよ子) 07月10日 ()
いずれかの機会に松谷みよ子さんの創作民話「龍の子太郎」のもつ魅力と母性の美しさについて書こうと思ってきました。
それが、どういう流れか、「ふたりのイーダ」「屋根裏部屋の秘密」「あの世からの火」「死の国からのバトン」といった、
「歴史認識」にふれた告発の文学をここまでご紹介してきました(あまり突っ込むと「偏向」との批判もあろうかとの配慮から、
深く踏み込むことはしませんでしたが)。そんななかで、たまたま、さちこさんから、5歳の小夜ちゃんへ向け、
同じ作家のモモちゃんシリーズを読むことを薦められました。BBSで書こうとしましたが、どうやらあちらは
すぐ文字数制限にひっかかってしまって愉快でありませんので、以下、こちらで。6巻シリーズのうち
「ちいさいモモちゃん」と「モモちゃんとアカネちゃん」の2巻のみですが…。

hoksha006

小夜/夏のお休みに入ったら読みます、とさちこさんにお約束しましたが、待ちきれませんでした。
がの/松谷さんの本はこれまでにずいぶんたくさん読んできたつもりでしたが、図書館の書棚には、まだ読んでいないのがもっともっとありましたね。
小夜/「ふたりのイーダ」ほか、このところ読んできた長いおはなしは、小夜にはわからないことが多かったですが、それは、絵本の「まちんと」や「おいでおいで」で書いておられたこととも通じ合う、とっても重いものを突きつけてくるものでした。
がの/そう、「まちんと」も「おいでおいで」も、「ふたりのイーダ」などとならんで戦争児童文学の傑作のひとつです。戦争がどれほど悲惨なもので、どれほど人びとを苦しめたか、それがどれほどムダで愚かしいことかをきびしく告発しています。
小夜/それにくらべると、モモちゃんのおはなしは、なんという明るさ、健康さでしょう。パー~~ッと広がる、光いっぱいの花野にいきなり飛び込んできたような、解放感と喜びにあふれたおはなしの世界で、なんだか、同じ作家が書いた作品とは信じられないくらい。
がの/ほんとうですね。自分のおなかをいためて赤ちゃんを産み、その子をいつくしみ深く育てた母性がなければぜったいに書けないような幼年童話。その喜びと苦しみの体験を共有するひとにとっては、共感をもってよく理解できるでしょうし、たまらない魅力なのではないでしょうか。
小夜/さちこさんの共感もよくわかりますね。小夜のおかあさんもあんなふうだったでしょうか。
がの/そりゃあそうですよ。どんなに小夜ちゃんと出会えたことを喜んだか。ところで、パパさんのことがあまりおはなしに出てきませんね。どうも、影が薄い。おかあさんが赤ちゃんに注ぐ視線のあたたかさにくらべると、おとうさんのは弱いのかなあ。そんなことはないと思うのですが、どうしても、ふだんはおつとめにでていますからね。どんなお仕事をしているおとうさんなのかもわかりません。
小夜/幼稚園のお友だちに明音(あかね)ちゃんがいるでしょ。
がの/はい、お目めのおおきい、ちょっとやせっぽちの…。インテリア・ショップの子でしたね。
小夜/モモちゃんの妹がアカネちゃん。いっしょのお名前ですから、ドキドキしました。でも、けっきょくは、ふたりともとっても可愛いということのほか、あまり関係はありませんでしたね。
がの/まだ少し読んだだけですし、あまりおしゃべりが長くなると、読んでくださる方の迷惑になりますから、きょうは「ちいさいモモちゃん」に限るとして、小夜ちゃんはどこがおもしろかったですか。
小夜/…う~~ん、どこをとってもおもしろいですが、そんなふうにいわれて思いつくのは、およめさんごっこのおはなしでしょうか。モモちゃんの3つのときのおはなし。
がの/そうそう、ママさんのタンスの引き出しから白いレースの布を出して、モモちゃんはかわいいおよめさんになりました。でも、それはママさんが大事にしていた布でしたよ。
小夜/モモちゃんは、もっと小さいころ、黒ネコのプーのおよめさんになろうと考えました。でも3つのおねえちゃまになるころ、それはやめました。それに、プーには白ネコのジャムちゃんというおよめさん候補がいましたし。ですから、つぎに、パパのおよめさんになることにしました。
がの/はは~、そこはだれかさんと同じなんですね。
小夜/だって、小夜はいまだっておとうさんのおよめさんになると決めていますもん。
がの/おかあさんはどうおっしゃっていますか。
小夜/「ふん、ばかネ」といって笑うだけです。ですから、おとうさんもおかあさんも、小夜も小百合ちゃんも、みんないっしょ仲よくけっこんするのがいちばんいいと、小夜は思います。
がの/モモちゃんにコウちゃんみたいなお友だちができたように、小夜ちゃんにもそのうちきっといいお友だちができますよ。
小夜/モモちゃんはパパのおよめさんになるのもやめました。それは、パパがときどき「こらッ!」といって怒るからですって。

nejibana011
ねじばな。古称:もじずり(捩摺)。百人一首で有名なな川原左大臣の歌がある。
陸奥(みちのく)のしのぶもぢずり誰ゆへに
乱れそめにき我ならなくに

がの/およめさんは白いウェディングドレスを着ます。モモちゃんもプーとのおよめさんごっこではすてきなドレスを着ましたね。おむこさんは黒いタキシード。プーはもともとまっ黒ですから、OKです。
小夜/ママさんのタンスから白いレースの布を引っ張り出したモモちゃん。それをあたまからかぶって、もう、得意満面です。お部屋じゅう、廊下も階段も、あっちへ、こっちへ行ったり来たり…。
がの/おむこさんのプーは、およめさんの長いドレスにからまって、ころころ、ばたばた。レースにぐるぐる巻きになってでんぐり返しになったり、動けなくなったり。そして、さあ、たいへん! ママさんがお使いから帰ってきましたよ。
小夜/こわい! しかられる! モモちゃんはおじょうずにうらの原っぱに逃げだしました。
がの/レースにからまって身動きのできないプーは、さっそくママにつかまって、おしりペンペンペンでした。
小夜/原っぱにきたモモちゃんは、そこでおばあさんに出会います。知らないおばあさんかと思ったら、入れ歯をパチンといれると、いつも会っている焼きいも屋さんのおばあさんでした。
がの/ノリがとれちゃって歯がぽこんととれたというのね。
小夜/モモちゃんは、「それならお目めのノリはだいじょうぶなの?」とききます。お目めのノリはしっかりついているんですって。
がの/おもしろいですね、モモちゃんは心配になってすぐおうちに帰ります。おうちではママさんがプンプンです。もう、いたずらの犯人には知らんぷり。
小夜/ママの口のなかをのぞきこんで見ました。ママの歯はしっかりノリでついていて、引っ張っても取れません。おかしくなって、とうとうママも笑いだしてしまいました。
がの/ママがおばあさんになるまでは、歯のノリはとれないと聞いて、その晩、モモちゃんは神さまにお祈りします。
小夜/ママがおばあさんになりませんように、ってね。
がの/こんなかわいいモモちゃんのお尻をペンペンペンするひとはいませんよね。さあ、おかしいおはなしはきりがありません。長いおしゃべりはご迷惑になりますよ。
小夜/でも、そのつぎの水ぼうそうのおはなしもケッサクですよ。モモちゃんのからだじゅうにぶつぶつができました。かゆいかゆいです。ママにお医者さんへ連れていっていただき、泣かずにがまんして注射をしてもらい、ベタベタとからだにオック(おくすり)を塗ってもらっておうちに帰ってきました。
がの/おうちの流しのおけのなかにはキュウリが。モモちゃんはキュウリにたくさんのぽっちん、ぽっちんのイボシボを見つけました。
小夜/キュウリをみんなお縁側にもちだすと、一つひとつにお注射をし、軟膏をぬりつけました。「オックつけてあげますから、泣いてはいけませんよ、おにいちゃんでしょ」とことばをかけながら。
がの/モモちゃん先生は大得意でちっくん、ちっくんと水ぼうそうにかかったキュウリにお注射。でも、ほらほら、どうするのモモちゃん、ママが帰ってきましたよ。
Re:★母性キラリ!幼年童話「モモちゃん」シリーズ(松谷みよ子)(07月10日)
さちこさんさん (2005年07月11日 10時19分)

がのさん、小夜ちゃんへ

さっそく読んでくださったのですね!!嬉しい!!

>同じ作家が書いた作品とは信じられないくらい。

人って本当に多面体ですよね。最近つくづく思います。
一人の人間の中に良い面、悪い面、いろんな感情が渦巻いています。
話は飛びますが、
がのさんが先日、日記に書かれてみえたアウシュビッツ。
同じ人間として私の中にもあのような残虐性があるのだろうかと、
そこを見つめるのがこわくて、
「シンドラーのリスト」などは見ることができません。
アウシュビッツを残す意味は、
「歴史上の悲惨な事実」というだけではなく、
「同じ人間として自分も犯すかも知れぬ罪」というところにあると思い
ます。

つらいことばかりをまじめに考えてはやりきれない、
でも、楽しいことだけで浮かれてばかりもいられない、
とても人間らしいことだと思います。
松谷さんは幸せも不幸せもご自分で体験し、
しっかりと受け止めてみえるから、
心に響く物語を紡がれることができるのだと思います。

モモちゃんシリーズを読まれた後に、
是非「捨てていく話」も手にとられてください。
小夜ちゃんは大人になってから読んでみて下さい。
Re:★母性キラリ!幼年童話「モモちゃん」シリーズ(松谷みよ子)(07月10日)
Play with meさん (2005年07月11日 10時57分)

今、「あの世からの火」を読んでいます。みすずさんのきっぱりとした
強さに感動です。読み終わったら感想を小夜ちゃんに伝えますね。

ねじ花美しいですね。
よく近くの土手で見つけていたのですが、草刈とともに刈られてしまう
のか最近は見ていません。
また、種が飛んでくるのでしょうか我が家の前栽にも咲いていた年があ
りましたが、最近は見ません。知らずにぬいてしまったかもしれません
ね~~。ざんねん!!
Re:Re:★母性キラリ!幼年童話「モモちゃん」シリーズ(松谷みよ子)(07月10日)
がのさん (2005年07月11日 21時35分)

Play with meさん
>今、「あの世からの火」を読んでいます。みすずさんのきっぱりとし
た強さに感動です。読み終わったら感想を小夜ちゃんに伝えますね。

★…すごい本ですね。どうでしょうか、これを読んだら浮かれ気分で韓
国交流なんて云っていられなくなりそうでしょう。「韓流」の上っ調子
には愚かしさしか感じられなくなりませんか。被害者であり、同時に加
害者でもあるという状況のなかの人間の生きざま。それでも、だれかさ
んが口先だけでよくいう「未来志向で」ですが、そのいい加減さとは別
に、慶州ナザレ園には、人道的なある共感を覚えます。ここには、敗戦
後、行き場を失ったまま病んで老いた日本人妻を看取ってくれる人たち
がいます。日本の植民地政策により計り知れない困苦を負った人たちが
日本の老女たちの世話をしているといいます。人間のほんとうの美しさ
を見せられますね。そういえば、ずうっと昔、茨城でラボ・テューター
をやっておられた方が、このナザレ園活動にかかわっておいででした
ね。お名前を忘れてしまいましたが、お話をしっかりうかがっておけば
よかったと悔いています。

ねじ花美しいですね。よく近くの土手で見つけていたのですが、草刈と
ともに刈られてしまうのか最近は見ていません。

★…わたしもこの写真を撮って、意外な発見をしました。花がねじれて
咲くところから「ネジバナ」と呼ばれていますが、茎をよく見てくださ
い、軸をなす茎がみごとにねじれていますよね。ここまでは気づかずに
きましたが。ふつう、雑草にまじって目立つことなく咲いていますの
で、チェーンソーでバリバリ刈り倒されてしまうことが多いですね。か
わいい花ですのに。
Re:Re:★母性キラリ!幼年童話「モモちゃん」シリーズ(松谷みよ子)(07月10日)
がのさん (2005年07月12日 00時05分)

さちこさんさん

がのさんが先日、日記に書かれてみえたアウシュビッツ。同じ人間とし
て私の中にもあのような残虐性があるのだろうかと、そこを見つめるの
がこわくて、「シンドラーのリスト」などは見ることができません。ア
ウシュビッツを残す意味は、「歴史上の悲惨な事実」というだけではな
く、「同じ人間として自分も犯すかも知れぬ罪」というところにあると
思います。
★…そこまでわかっておられるさちこさんにお薦めしたい本がありま
す。すでにお読みでしたらごめんなさい。ハンス・ペーター・リヒター
の『あのころはフリードリヒがいた』という作品。ケルンの恵まれた家
庭に生まれ育った人です。ヒトラー・ユーゲントというナチスの少年団
組織に入り、第二次世界大戦には10代にして軍隊に志願し参戦していま
す。いわばユダヤ人迫害の当事者でした。そういう人が戦後に児童文学
作家に転進して、ヒトラー政権時代の反ユダヤ主義へ雪崩れのように傾
いていくドイツのすがたを客観的にあらわしています。自分の醜さを書
くことによって自分の犯した罪から解放されたいという贖罪の文学だっ
たかも知れません。映画「シンドラーのリスト」はある種の深い感慨を
もってみましたよ。

つらいことばかりをまじめに考えてはやりきれない、でも、楽しいこと
だけで浮かれてばかりもいられない、とても人間らしいことだと思いま
す。松谷さんは幸せも不幸せもご自分で体験し、しっかりと受け止めて
みえるから、心に響く物語を紡がれることができるのだと思います。
★…2冊目の「モモちゃんとアカネちゃん」を読み終えたばかりです。
健康なあかるさ、いたいけな無邪気さ、愛らしさに導かれて読んできま
したが、エーッ!? という展開に。アカネちゃんを生んだあと、ママさ
んの寝るおふとんの隅にはいつも死神がいて、病気がちですし、どうや
ら、理由は語られていませんが、ママさんとパパさんは離婚したようで
すね。ママさん、モモちゃん、アカネちゃんが森の向こうの町へトラッ
クで引越ししていきます。トラックが去って見えなくなったあと、パパ
さんは出てきて、モモちゃんが忘れていった花がらの鞠をしばらくぼん
やり見ていましたね。モモちゃんのまわりにもきびしい現実がせまって
きているようですね。続編でどう展開していくのか…。
Re:Re:Re:★母性キラリ!幼年童話「モモちゃん」シリーズ(松谷みよ子)(07月10日)
Play with meさん (2005年07月12日 10時35分)

小夜ちゃんへ
タイトルからして児童文学とは思えないギョッとするものがあります
ね。
でも美鈴さんのご主人の長靴泥棒への優しさが美鈴さんたちを助けてい
るんですね。
この本を読んで、「火の玉」ってこわいもの、気持ちの悪いものとのイ
メージが変わりましたよ。
何かを予言したり、導いたりしてくれているのだと思うと、大切な魂で
すね。
一人一人はお互い人間同士なんですものいがみ合ったり闘うことはない
のに、大きな波に飲み込まれた時は醜くなってしまいますね。
でも、加害者であり、被害者である美鈴さんの毅然とした態度とやさし
さ、とコミュニケーション力に頭が下がります。感動です。
流行で「韓国にお嫁に行きたい」という女性がたくさん居るとか?
お互いが理解しあっていても困難なことが付きまとうであろう異文化で
の生活に信じられません。
たまたま愛する人がそうであっても自由を闊歩している若者が生活スタ
イルになじめるのでしょうか?
結婚までもがファッションになっていることは嘆かわしいですね。
小夜ちゃんにはまだまだ先のことですが、しっかりとGANO父さんとお話
を味読しているから素敵な女性に成長するでしょうね。
蕗子さんからのFAXも強烈ですね。
そして、韓国の方の優しさも伝わってきます。
「韓流」に背を向けているようなpwmですが、しっかりと知って、行
ってみたいとも思いました。中国も然りです。
観光でもいいのでしょうが、目をそむけないで見ないといけませんね。

慶州ナザレ園には、人道的なある共感を覚えます。ここには、敗戦
後、行き場を失ったまま病んで老いた日本人妻を看取ってくれる人たち
がいます。日本の植民地政策により計り知れない困苦を負った人たちが
日本の老女たちの世話をしているといいます。人間のほんとうの美しさ
を見せられますね。
⇒ 望郷の念をお持ちでありながら、かの地にとどまらざるを得ない
方々の気持ちを考えると辛いですね。
韓国の方の優しいお世話で安心な毎日なんでしょうが。
また頭が下がります。

生きるためのむごさに「ふーーー」とため息をついてほんをおきまし
た。
今の子殺し、虐待は意味が違いますよね。
平和な時代の自己中心的な行いに憤慨します。
Re:Re:Re:Re:★母性キラリ!幼年童話「モモちゃん」シリーズ(松谷みよ子)(07月10日)
がのさん (2005年07月12日 22時13分)

Play with meさん

『あの世からの火』、タイトルからして児童文学とは思えないギョッと
するものがありますね。でもみすずさんのご主人の長靴泥棒への優しさ
がみすずさんたちを助けているんですね。

★…PWM先生、すごい! 「すごい」といいたいくらい手ごたえのあるお
はなしですよね。そして今度は『龍の子太郎』をお読みとか。みすずさ
んといえば、『屋根裏部屋の秘密』に登場、黒姫(花姫)の山荘の管理人
さん、お留守番の、いなかの人の好いおばあちゃんかと思ったら、教養
も豊かな、たくさんの辛酸をなめてきた方だったのですね。ご主人を亡
くし、3人の幼な子を引き連れての、生きるか死ぬかの難民生活、逃
亡、引き揚げ。息がつまるような記録でしたね。強いですねぇ、生きる
ということに女の人は。野宿を繰り返し、火の玉に導かれながらほとん
ど水だけで歩き通します。いっしょに収容所を脱出し逃げまどう人のな
かには、自分の子どもを泣く泣く谷に投げ落とさねばならない女の人も
いました。みすずさんも、いちばん上の男の子を病気で失いました。こ
うした民族の悲劇と歴史の暗部を、冷静に、客観的に見つめる作者の眼
には、きびしいものがありますね。

生きるためのむごさに「ふーーー」とため息をついてほんをおきまし
た。今の子殺し、虐待は意味が違いますよね。平和な時代の自己中心的
な行ないに憤慨します。

★…19日におよぶ灼熱の太陽に焼かれながらの脱出行。身を隠しなが
ら、野宿しながらの毎日ですからね。自分の子どもを谷に投げ捨てるこ
とをだれが非難できるでしょうか。精神に狂いが生じることもあったで
しょうね。こんな苦難を知っているから命の尊さがわかるのであって、
手を伸ばせばすぐそこになんでもそろっているいまのコンビニ文化、ケ
ータイ文化のなかでそれを期待するのは虚しいことでしょうかね。
Re:Re:Re:★母性キラリ!幼年童話「モモちゃん」シリーズ(松谷みよ子)(07月10日)
さちこさんさん (2005年07月13日 15時33分)

がのさんへ

>ハンス・ペーター・リヒターの『あのころはフリードリヒがいた』

少し前にアスベルさんのHPでも紹介されていましたね。
ずっと、ずっと、気になっていました。
読んでみます。

>続編でどう展開していくのか…。

私も「モモちゃんシリーズ」を読み返してみようと思っています。
がのさんと小夜ちゃんと一緒にどきどきしながら。。。
Re:Re:Re:Re:★母性キラリ!幼年童話「モモちゃん」シリーズ(松谷みよ子)(07月10日)
がのさん (2005年07月13日 21時06分)

さちこさんさん

>ハンス・ペーター・リヒターの『あのころはフリードリヒがいた』
少し前にアスベルさんのHPでも紹介されていましたね。ずっと、ずっ
と、気になっていました。読んでみます。
⇒押し付けるつもりはありませんが、機会を見てお読みいただければ幸
甚です。この作家と作品については、わたしの「ページ一覧」のうちの
「物語寸景〔2-1〕の一項目として紹介しております。「小夜ちゃんトー
ク」の前身のようなコーナーです。このほうもぜひご一読ください。

私も「モモちゃんシリーズ」を読み返してみようと思っています。
がのさんと小夜ちゃんと一緒にどきどきしながら…。
⇒「モモちゃんとプー」そして4冊目の「ちいさいアカネちゃん」の半
分を読んだところです。わたしのところは女の子を育てた経験はありま
せんけれど、かわいいですね、やることなすことが。それに、女の子は
やさしい。いまにして、女の子が欲しかったなあ…、と。ないものねだ
りです。それにしても、モモちゃんのパパさんのことが気にかかるので
すが、なんだか、シリーズ6冊目の案内を見ると、亡くなるらしい。か
わいいアカネちゃんですが、この子はあまり丈夫ではないようです
し…。楽しみにしてつづいて読んでみます。 
Re:Re:Re:Re:★母性キラリ!幼年童話「モモちゃん」シリーズ(松谷みよ子)=〔1〕
がのさん (2005年07月15日 00時02分)

さちこさんさん

私も「モモちゃんシリーズ」を読み返してみようと思っています。
がのさんと小夜ちゃんと一緒にどきどきしながら…。
----------------------------
 小夜といっしょに読んでくださいますか? 小夜はモモちゃん、アカ
ネちゃんのおとうさんのことがますます気にかかるものですから、シリ
ーズの4巻目「ちいさいアカネちゃん」から5巻目の「アカネちゃんと
お客さんのパパ」を読みました。ここでパパのことがはっきり出てくる
のかな、と。そしていまは最後の6巻目「アカネちゃんのなみだの海」
を読みはじめたところ。ひとつ注目したいのは、4巻目までのさし絵は
菊池貞雄さんが描いていましたが、5、6巻目は伊勢英子さんが描いて
いること。菊池さんが途中でお亡くなりになったことによる交代のよう
ですが、どちらも子どもの描写、すばらしいですね。しぐさの可愛らし
さはバツグンですね。
 さて、お別れしたパパのことですが…。アカネちゃんの3歳のお誕生
日にあたる日でした。忘れんぼママが忘れたお買い物を買いにまた出か
けます。アカネちゃんはひとりでおるす番です。そこにやってきたのは
パパおおかみでした。アカネちゃんは少しも恐れる気配はありません。
のどがかわいたというパパおおかみにアカネちゃんはビールをついでや
ったりします。そしてビールで、お誕生日おめでとうのカンパイ。つづ
いてパパおおかみは赤、水色、ピンクのふうせんをつくってくれます。
黄色く円いお月さまも。そして、
  ののさま どちら/いばらのかげで
  ねんねをだいて/花つんでござれ/花つんでござれ
 とパパおおかみは歌います、アカネちゃんをひざにだっこして。この
歌はじつはママがいつもうたってくれていた歌。どうしたってこれは、
ほんもののパパですよね。これより先、森のおまつりにアカネちゃんは
パパおおかみに手をつないでもらって夜の森を行くシーンもあります。
≪つづく≫も~!(プンプン)
Re:Re:Re:Re:★母性キラリ!幼年童話「モモちゃん」シリーズ(松谷みよ子)=〔2〕   
がのさん (2005年07月15日 00時07分)

さちこさんさん≪承前≫

 モモちゃんのなかには比較的うすい存在のようですが、アカネちゃん
のなかにははっきりとパパがいるらしい。「さよならしてもパパはパ
パ」ということばもずいしょにちりばめられています。ママがいないと
きにあらわれるパパおおかみ。作者は父親をどうしておおかみにして表
現したのでしょうか。そのままのパパではどうしていけなかったのでし
ょうか。
 これから読む6巻目で、パパは亡くなるらしいですが、なんだか小夜
はドキドキです、こわいようです。
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