オペラ『不思議の国のアリス』をみて |
11月30日 (日) |
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昨日、地区での案内から、なんとか合間をぬって、東京芸術劇場で現代オペラを見てきました。モ-ツアルト劇場20周年記念特別講演として開かれたものでしたが、その声の美しさ、音量、多彩な不思議な音楽はすばらしいものでした。
創作オペラでしたので、取り上げた9つの場面を、掘り下げるような内容でした。例えば、「涙の島」という場面では、アリスから1等の賞品をもらったみんなは、嬉しさから、もう一度乾かし競争を始め出すという始末。確かに「笑い猫」は、最初からアリスの様子を見つめていたのかもしれないし、アリスとジャックとの友情のようなものも芽生えたかもしれません。舞台装置が、ダイナミックに動いたり、素敵な衣装があるため、アリスの世界がビジュアルに伝わってきましたが、動きで面白い場面もたくさんありました。例えば、女王様たちが登場する場面では、兵隊たちといっしょに横1列に並んだまま整然と前進してきたのですが、迫力が十分、表現されていました。アリスは、足取りも軽やかに、その純真な子供心を十分に表現していました。対照的に姉は、落ち着いた雰囲気を出していました。
その姉が、観客席に向かって、アリスの体験をいついつまでも大切にし、子どもたちへと伝えていってもらいたいと歌って終わる場面も印象的でした。
ふだんライブラリ-を取り上げる時、ゆっくりと子どもたちといっしょに自由に想像する楽しみをもつことも大切だと、あらためて感じました。
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