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★カタツムリ,ふたたび 04月14日 (水)
昨日は調べごとがあってほぼ一日,図書館にいた。いろいろ手を尽くしてみるが,探すものはなく,ふたつの図書館をハシゴすることになった。結局,目的は果たせず,もういいや,と放りだしたところで,ふと,谷川雁詩集を書架から引っ張り出すことになった。もう見ることはないだろうと,わたしのものは数年前に廃棄してしまった詩集。ぺらぺらとページをめくるうち,ハッと思いついたことがある。
カタツムリのことである。
何の関係があるのさ,と思われることでしょうが,このところ,古事記,カタツムリ,梁塵秘抄,スサノオ,日本神話,谷川雁…と,このページを賑わせてきたことにわたしのなかではつながっている。すなわち,この詩人の詩にカタツムリや貝,蛭,ナメクジといった生き物のイメージが意外なほど多く現われているということに思い至ったというわけ。(谷川さんのことはここでは書かないと云ったのだが…。それにこういう詩の鑑賞の仕方を彼は嫌うはずだが,ちょっとだけ…)

  幸福はむしろ藁の上にある/大通りで二月の蝸牛を知っている者はいない… (「首都の勘定書き」より)

  祖国につづく塩水をせき/木浦のなみだという歌をうたい/そのかみ王妃の耳に似た貝を埋め… (「丸太の天国」より)

  おれたちの故郷のどぶ河の/水底にもだえる赤い蛭よ/おしだまっている小さな巻貝よ… (「故郷」より)

  何もかも淡い音を出している夜だ/かたつむりのはっている土壁に体をこすりつけ… (「請願」より)

  まっ青な貸借対照表で埋まった世界の城に/貝殻むしみたいにびっしりうごめく/平和 平和… (「破産の月に」)

  かれの否定する霊魂のごとき町の/かたつむりに負われた夜… (「たうん・あにま」より)

これくらいにしましょうか。
日本の神話を語るについて梁塵秘抄の今様から「舞へ舞へ 蝸牛/舞はぬものならば…」を引っ張ってくる詩想の原点に,こうした生理的感覚があったとするのはちょっと穿ちすぎでしょうかねぇ。そしてこの詩人の,このとらえどころない,ぐにゃぐにゃした感触をもつものへの生理的指向が何を意味しているのか,女性ならすぐピーンとくるのではないでしょうか。
Re:★カタツムリ,ふたたび(04月14日)
さとみさん (2004年04月15日 01時03分)

へ~へ~へ~

そうだったんだー(・.・)そうだったんですか~?ふーむ..そうなのかな~
生理的指向?思考?嗜好?試行?

それって、単に、ぐにゃぐにゃのいきものが好きだったってこと?ですか?

そういえば、うちの息子おびただしい数のかたつむり飼っていたっけ。男の子
って変なものすきなんだなぁって思ってたら、

木の上から下にいるカタツムリに狙って落ちて、交尾するんだよ。

って言うからびっくり。図鑑でみたら、雌雄同体とかいう生物で、落ちた瞬
間、上の方が雄になる。って書いてあって、またまた驚き!

また、しばらく頭から離れなくなりそう。。。かたつむり。。。頭の中で舞っ
てます。
Re:★カタツムリ,ふたたび(04月14日)
ざわざわさん (2004年04月21日 09時19分)

昨日「スサノオ」冒頭の歌を大人のラボで英日でかみしめたところです。「な
ぜカタツムリなのか」は、「わからないことはいいことだ」として残していま
す。

昨日は『国生み』高松次郎さんの絵にちなんで、『表現主義とカンディンスキ
ー』と投げかけたところ、見学においでになった方が元美術館の学芸員でいら
っしゃり私は冷や汗でした。

近頃、専門を持たれる方が集まるようになり、知ったかぶりは出来ないし無知
でもいられないしで大変です。

HPへの書き込みありがとうございました。
Re:Re:★カタツムリ,ふたたび(04月14日)
がのさん (2004年04月22日 10時43分)

ざわざわさん
>昨日「スサノオ」冒頭の歌を大人のラボで英日でかみしめたところです。
「なぜカタツムリなのか」は、「わからないことはいいことだ」として残してい
ます。
----------------------------
カタツムリ幻想からしばらく解放させてもらっていました。ここまで以上に判
明したことはありません。ちょっと忙しかったし…。むしろ,アタマのなかを
ぐるぐるまわっていた想念は,萬葉集に蝶を詠ったものが一つもない(と思う
のですが)のは,ナンでかなぁ,ナンでかなぁ…。相変わらずナンのたしにも
ならないことなのですが。
カタツムリのことをマイマイ,あるいはマイマイツブリと呼ぶこともある,と
以前紹介しました。野村万斎の「蝸牛」がなかなかすばらしいとも書きまし
た。で,これもショーもないことなのですが,狂言の言語様式の典型的なもの
として,最後にいつも太郎冠者ト次郎冠者が繰り返し云い合いますよね,「赦
してくれ,赦してくれ」「やるマイぞ,やるマイぞ」と。この「マイ…マイ」
だけど,カタツムリと関係……,ないよね,やっぱり。
ラボの物語を見渡すと「ピノッキオ」にカタツムリが登場することを浜松のさ
とみさんが指摘してくださいました。今思いついたのですが,もうひとつあり
ますよね,「ドゥリトル先生」のオオウミカタツムリ。こちらはちっちゃい目
立たぬ存在ではなく,創作者の壮大な想像力が生み出した華麗な生きもの。そ
のイメージはわたしたちをしっかり楽しませてくれますが,これらどのカタツ
ムリさんも,そんなに大きな役割を負っているとは思えない。特別な神性を帯
びて物語に登場してきているわけではないように思いますが,如何? 生きと
し生けるものに神性を負わせた古代エジプトの人びとも,さすがにカタツムリ
の神はつくらなかった。もっともあの砂漠の世界にはカタツムリはいなかった
のかなぁ…。
Re:★カタツムリ,ふたたび(04月14日)
さとみさん (2004年04月22日 23時07分)

がのさんへ
私もかたつむりから解放されよう!と思いつつ、またまた、虫愛でる娘登場。
みなさんも、お気づきだと思いますが、ナーサリーライム2の中の
” Twenty-four the Tailors ” の唄の中で、Snailは全て、女性名詞扱い
なんですよね。当時、tailorは女々しい職業だと思われていたらしい。
だから、“ひとうちななつ”の仕立て屋もいつも馬鹿にされていたのかな!?

そういえば、“スサノオ”の中のかたつむりも、ハヤしたてられている。荒荒
しく、でも優しく…
この辺で、かたつむりおしまいまい
Re:Re:★カタツムリ,ふたたび(04月14日)
がのさん (2004年04月23日 14時25分)

さとみさん
>ナーサリーライム2の中の”Twenty-four the Tailors”の唄の中で、
Snailは全て、女性名詞扱いなんですよね。当時、tailorは女々しい職業だ
と思われていたらしい。だから、“ひとうちななつ”の仕立て屋もいつも馬鹿
にされていたのかな!?
この辺で、かたつむり,おしまいまい。
----------------------------
マイ度マイ度ありがとうございます。
ダイビングSnailといったすごい話も飛び出すし,おしマイにするのはちょっ
と惜しいように思いますが,なにせ,マイ日マイ晩こうしたマイナス的思考に
マイ没しているのも健康に障ろうかというもの。人生,一歩でもマイ(邁)進
せねばならぬがつとめ,せいぜいマイ上がらぬよう用心しつつ,いざ,そろり
そろりとマイ(参)ろうか。今後何かおもしろいカタツムリの話題を思いつい
たら,「つれづれ塾――その2」の「〔1〕カタツムリ考」のほうで整理し紹
介してマイることにいたしましょう。
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