★ネーミングの不思議 |
04月24日 (土) |
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たとえば「かしの木ホテル」,たとえば「ポアンホワン家」,たとえば「ワフ家」――。一歩退(ひ)いて考えてみれば,これ,たかが樫の木のこと,たかが雲のこと,たかが犬のことにすぎません。作家という人はそういうものになんとゆたかなイメージを添えてくれる存在か!
ネーミングって,意想外に大事だ,ひとの心理に微妙に,いや,圧倒的に作用する,ということを,華鬘(けまん)草をめぐって掲示板のほうで縷々書きながら感じた次第。いかがですか,「華鬘草」「二輪草」という字づらからそれなりのイメージがアタマのなかに結ばれてきませんか。わたしたちの感覚にぴったり添うネーミングに出会うと,なんだかうれしくなります。
出雲のジャッキーさんがちょっと前に書いておられた「御衣黄」(ぎょいこう)からは,そのじつ一度もそのサクラは見たことはなくても,若みどり色のしぶい衣裳をまとう清麗な,たおやかな王朝時代の貴婦人,たとえば源氏物語の夕顔,葵の上,桐壺,若紫,末摘花…,あるいはわたしの特別ご贔屓の式子(しょくし)内親王や赤染衛門,また,紫式部や清少納言,はたまた男たらしの和泉式部といった女性たちの,淑やかにしてゆかしい行住坐臥が想い浮かんでくるじゃないですか。(事実はぜんぜん見当ちがいという場合もあるかもしれませんが,少なくともそんなふうにひとに想像させ,楽しませてくれますよね)
ラボランドくろひめがそのすてきなネーミングにあふれています。ぐるんぱ城,たろう丸,ヒマラヤ,トンチン,バイカル…。あれが「西なん番」「北なん号」の建物なんて名だったら,つまらないですよね。そうそう,この「ひろば」でも,なかなかすてきなハンドルネームが飛び交っていますね。実例を挙げると差し障りがありそうなので控えますが,単細胞なわたしなんぞは,そのハンドルネームによって,この人にはまじめに,しかしこちらの人の場合にはまじめにはなれない,ちょっとからかった調子で…,と勝手に決めてしまって書き込んでいるフシがあります。なんせ,ほとんどは会ったことのない相手,どうやらうら若き知性派女性。「日記」に書かれた内容にもよるが,どちらかというとネーミングが発するイメージで決めてしまい,数かずの失礼を侵している。ときどき総攻撃をくらうこともあるが,そこは半ボケの老人を装ってスッとぼけ,まあ,大目に見てもらっている(つもりになっている)。失礼な! ということがありましたら,そこは「自己責任」,ご自身でつけたハンドルネームのせいとどうかご承知願いたい。
ところで,わたしの「がのさん」という名,どうも響きも字づらも美しくない。あるところでは「鬼にがのぼう」などとおっそろしげに呼んでいるようですが,天狗じゃないので飛んで行って「コノヤロー!」と「金棒」を振り上げて追いかけるわけにもいかず,狭い暗渠にこもって蟄居するのみ。ただ,おおかたは正体不明のとぼけたおやじとしてくださっているようで,それはそれでいいんじゃないでしょうか。
このことのオマケに,わたしの関わる地域活動から。さきおととしのこと,わたしの住んでいる団地の樹々に名札をつけようと提案し,自治会で呼びかけて子どもから高齢者までのたくさんの住民が参加して名札づくり,名札掛けをおこないました。この公団住宅,古いけれど緑に恵まれたなかなかいいところです。とりわけ団地のまん中を貫く道はみごとなケヤキ並木になっていて,四季ごとのたのしみをたくさん提供してくれています。ネームプレートはタテ15センチ,ヨコ6センチほどのもの。かなり大きい。当初のねらいは,子どもたちに樹々の名前を知ってもらうことからまず樹々に親しんでもらおう,樹々に親しみながら環境を守ることの大事さを日々の生活のなかで自然のうちに知ってもらおうというもの。シラカシ,アラカシ,ヤマモモ,マテバシイ,マキなどの常緑樹を中心に,ケヤキ,カナメモチ,イチイ,ネズミモチ,サンゴジュ,ピラカンサ,ヒサカキ,ハクウンボク,モクレン,コブシ,キンモクセイ,ヒイラギ,ハゼノキ,ニシキギ,エゴノキ,ハナミズキ,ユズリハ,ツバキ,カツラ,アキニレ,モッコク,ハリエンジュ,ライラック…,などなど40~50種ほどもあったでしょうか,2日がかりでいっぱい名札がつけられました。一本一本の木に名前がつくと,それぞれの個性的な表情も見えてきて,それまではただボーッと朝に夕に通りすぎていた道もぜんぜん違うものに見えてきたものでした。
一角に幼児を遊ばせるのに格好なはずの児童公園があります。砂場があり簡単な遊具が置いてあるだけの殺風景なところで,それまではそこで遊ぶ子どもの姿を見たことがありませんでした。こんなときもラボってありがたいですよね。「かしの木ホテル」がピーンと脳髄をかすめ,そこを「クスノキひろば」と名づけ,かわいい看板を立てました。クスノキの大木が3本並んでいる公園なんです。そのすみのほうに看板をつけた以外には何も手を加えていないのに,それ以来,「〝クスノキひろば〟で会いましょう」「〝クスノキひろば〟で待ってます」が人びとの合い言葉のようになり,昼間の時間はいつでも誰かが来ている,会話に満ちた公園になっています。
親がつけてくれた自身の名前ですから,「名を汚す」ようなことはつつしみたい。ことに臨んで「名に背く」ような恥は晒さぬこと。「名を揚げ」「名を馳せる」ためといって実力以上の無理をせぬこと。「名は体をあらわす」もの,したがって「名こそおしむべし」。
教訓を垂れるつもりじゃないですが,ね,ネーミングって大事だと思いません…?
☆…画像1点削除
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Re:★ネーミングの不思議(04月24日)
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もんろおさん (2004年04月25日 01時35分)
いつも素敵なお花の絵、これはがの庭のものでしょうか?
ネーミング確かに大事ですね。
「クスノキひろば」いいですね。ちょいと行ってみたくなります。
トム・ティト・トットもおにろくも銀のシギもそれがポイントですものね。
そういう私は・・(#^.^#)
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Re:★ネーミングの不思議(04月24日)
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keikoさん (2004年04月25日 19時53分)
とてもきれいな画像の写真ですね。その色の鮮明さに、はっとしました。ネー
ミングができる方羨ましいです。私は何のイメージもなく、外国の友人が呼ぶ
まま、そのままの自分の名前になってしまっています。
「御衣黄」「楊貴妃」・・・と桜好きな私は見てはいますが、イメージまでわ
かせていません。きっとそういうところが違うのでしょうね。
木は本当におもしろいですね。木のはだ、葉っぱの形・・・そして草花が終わ
ると、小さな白い花をつけだす6月の山の緑に魅せられています。
ところで入傘山はもう行かれましたか?たくさんの小さな花々に出あわれるこ
とでしょうね。おいしいお水も。
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Re:Re:★ネーミングの不思議(04月24日)
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がのさん (2004年04月25日 21時46分)
もんろおさん
>いつも素敵なお花の絵、これはがの庭のものでしょうか?
⇒じつは「がの庭」なんてありません。狭いベランダにハーブのローズマリー
とタイム,ほかにはナデシコとツルニチニチソウだけ(かな?)。画像のほと
んどはご近所のおダイジンの庭で撮らせてもらったもの。写真を撮らせてもら
いながらヤタラ褒めることにしています。そうするとだいたい,「よかったら
もっていかれませんか」といわれます。一応つつましく遠慮はしますが,結局
いただいて帰ることになり,おかげで部屋に花が絶えたことがない状態。あり
がたいことです。
トム・ティト・トットもおにろくも銀のシギもそれがポイントですものね。
⇒そうでしたね。名前が明かされたとたんに魔法が解け妖術から解放される。
なるほど,名前にはそういう不思議な力も潜んでいるんですね。
そういう私は・・(#^.^#)
⇒もんろおさん。圧倒的なイメージを放つネーミングですよね。
いろいろ奔放な空想に誘われながら「日記」等を読ませてもらっていますよ。
ひとつの個性に色がつき空想の花が添えられてますます生きてくる…。このネ
ット・コミュニケーションのおもしろさでしょうか。
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Re:Re:★ネーミングの不思議(04月24日)
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がのさん (2004年04月25日 22時15分)
keikoさん
>「御衣黄」「楊貴妃」・・・と桜好きな私は見てはいますが、イメージまで
わかせていません。
⇒「楊貴妃」というサクラがあるんですか…。や~,どんなンだろう。ここで
検索していったら,紹介しているところがあるかもしれませんので,探してみ
ます。花のことで話題が広がっているところですが,「焚くほどに風がもてく
る落ち葉かな」と,良寛さんのこころをよくご承知のkeikoさんに,もうひと
つ花を詠った良寛さんの詩をご紹介しますね。
花はこころ無くして蝶を招き,
蝶はこころ無くして花を尋ぬ。
花開くとき蝶来たり,蝶来たるとき花開く。
吾もまた人を知らず,人もまた吾を知らず。
知らずして帝の則にしたがふ。
良寛さんのこんな無償の愛と自然さが,わたしは好きです。
ところで入笠山はもう行かれましたか?たくさんの小さな花々に出あわれるこ
とでしょうね。おいしいお水も。
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⇒あらら,keikoさんは入笠山に登ったことがおありなんですか。ま~,グル
メの旅に,花を求めての山登りに…。アクティヴなんですね。
花ですか,水ですか…。いいなあ。この山には大学時代の知人が山小屋をもっ
ていて,20年来,来い来いと誘いを受けてきました。現役時代は時間がとれ
ずにいましたが,できればこの夏の終わりごろに富士見に1泊させてもらった
あといよいよ登ってみようかと思っています。ただ,体力にそんなに自信があ
るわけではなく,登りがきついのではないかと尻ごみする気分もあり,どうな
りますか。昨年ここを登っている長野のどらみさんはたいしたことないといっ
てくれているのですが,みんな若いですからね~。
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Re:Re:Re:★ネーミングの不思議(04月24日)
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keikoさん (2004年04月26日 08時28分)
心に響く良寛さんの言葉ですね。
きっとお返事を書いてくださっているのではと訪問しました。
この言葉を携えて、今日は長野の奥山田温泉に行ってきます。満山荘です。
入笠山に登ったことはないのです。その麓のあたりをうろうろとしているだけ
です。
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Re:Re:Re:Re:★ネーミングの不思議(04月24日)
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がのさん (2004年04月26日 10時35分)
keikoさん
>この言葉を携えて、今日は長野の奥山田温泉に行ってきます。満山荘です。
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エッ! こんどは奥山田,…日本のチロルへ,ですって!? Hiromi~さん
は草津への家族旅行。…いいなあ,みなさんは。サクラの季節は過ぎたでしょ
うが,いまは新緑がまさにピカピカ輝いているころ,野鳥たちの恋歌がにぎや
かでしょう。また,満山莊からは白馬の雪渓が屏風絵のように見えることでし
ょうね。ほんとうにkeikoさんはいい旅をなさいます。どういうお仲間なんで
しょうねぇ。
「楊貴妃」というサクラ,ホームページ検索で見つけました。八重咲きのオ
オシマザクラ系とありますね。透き通るようなピンク,華やかながら清艶とで
も表現したらいいでしょうか,なるほど,あえかな美女のおもかげを偲ばせて
くれますね。う~ん,美しい。
おそらくはこのサクラもどこかで見ているはずなのに,ただ「八重桜」とひ
とくくりにして観ていただけなんでしょう。こうして一度その名をアタマに刻
んでしまうと,ただに通りすぎるわけにはいかず,これからはちょっと立ち止
まって近寄り,花弁の数を数えたり,香りをかいだり,ひと枝失敬して…(こ
れはイケナイ!)なんてことになるのでしょう。名前の不思議…。
外来種の長たらしい名のついたものはなかなか覚えられないし,イメージで
きないですが,「春の宵」「薫る花風」「胡蝶の舞」「古城の月」…などとい
う花の名にふれると(ちょっとやりすぎで,衒気くさいイヤミもあります
が),単純なんだろうね,わたしは,すぐその気になって見てしまいます。で
も,おかげさまで今回いいお勉強をさせてもらいました。これまではサクラと
云えばソメイヨシノ,河津桜,ここ神奈川原産の玉縄桜,ヤマザクラ,それ程
度しか知りませんでしたので。朝日新聞夕刊の「花おりおり」でもいくつかの
新しいサクラの名を知りました。(字数オーバー。次へつづく)
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Re:Re:Re:Re:Re:★ネーミングの不思議(04月24日)
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がのさん (2004年04月26日 10時37分)
がのさん
>keikoさん
(つづきです)
一方,サクラの愉しみ方ということでは,目を近づけてその個別性を愛し愉
しむことだけでなく,もっとシンプルに,ざっくりとその自然さを見ることも
大事なのかもしれません。西行のたくさんのサクラの歌が有名ですが,ここで
は,日本をよく知らない外国の人にその美しさ誇ってみずにはいられないほど
の高まった気分を詠ったものを,いっしょに味わいませんか。
もろこしの人に見せばや
三吉野の吉野の山の山ざくらかな(賀茂真淵)
敷島の大和心を人問はば 朝日ににほふ山桜花(本居宣長)
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Re:★ネーミングの不思議(04月24日)
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ざわざわさん (2004年04月29日 06時46分)
「日本語はテレビ言語」といったのは言語学者の鈴木孝夫さん。文字-視覚と
音-聴覚の両方からイメージを作っていく言語なんですね。たぶん英語よりも
日本語の方が目読は早いのではないでしょうか。多少のニュアンスも文字のボ
リュームなくして伝えられるところなんて、外国人には想像できない世界。
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Re:Re:★ネーミングの不思議(04月24日)
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がのさん (2004年04月29日 11時39分)
ざわざわさん
>「日本語はテレビ言語」といったのは言語学者の鈴木孝夫さん。文字-視覚
と音-聴覚の両方からイメージを作っていく言語なんですね。外国人には想像
できない世界。
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それは,よいことなのか,悪いことなのが,たしかにテレビがつくっていくこ
とばってありますね。その影響力は,わたしたちことばに携わる者がどんなに
ふんばっても太刀打ちできないです。それは,お笑いタレントが次つぎに生み
出す下品な流行語だけでなく,放送用語なるものもあります。こちらは学者た
ちも加わってかなり真面目に取り組まれているもので,不適切な差別的言語を
排除していくことはもちろん,耳で聞いてすぐわかることば,という基本的な
路線に沿ってことばづかいのマニュアル化が日々進められています。これに則
って放送がされていきますと,日本語は全般的に,カドが削られて規格化さ
れ,どんどん平易な,丸みのあるものばかりになっていくような気がしていま
す。日本語にせよ英語にせよ,ラボで追求してきた,一発でひとの胸板をぶち
抜くような個性的なことばは,もうすぐ通用しなくなっていきかねません。
「魔女のオナラに地獄のゲップ」…! とんでもないことばということになり
ます。どうしましょう。
(字数オーバー。次へつづきます)
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Re:Re:★ネーミングの不思議(04月24日)
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がのさん (2004年04月29日 11時44分)
ざわざわさん
(つづきです)
ご承知のように,わたしはよく,わけのわからない難しいことばを書くと批
判されます。こども向けの童話のようなものを書くときでさえ,いつのまにか
難しくなってしまいます。困ったものです。カチッとしたことばのほうがどう
しても生理的に合っているのでしょうね。この「ひろば」での最近の例でいえ
ば,わたしたちの世代がごくふつうに使う「悪妻」なる謙譲なことばが耳ざわ
りだというので,それなら「糟糠の妻」はどうじゃ? というとき,わたしと
してはごく軽い遊びのつもりが遊びにはなっていかないで,わが身のアナクロ
ぶりを思い知らされるだけに終わります。無理もありません,ヌカミソくさい
女房という概念はもうこの社会にはないし,長いあいだ貧苦をともにしてきた
相棒なんて,いまどき流行りませんのでね。ましてや,ざわざわさんのような
スキッとした生き方をなさっている女性を思えば,行って帰って来るほどの距
離があります。さらにこれが,文字を離れて「ソーコー」と口で云われたら,
もうさっぱりわかりませんよね。
こんなふうにして,書くこと・読むことが喪われ,日本的な感性が否定さ
れ,その美しいことば,イメージゆたかなことばは死語となって累々と積み上
げられていくのでしょう,マス・メディアがその牽引力となって。
テレビのことばをいちいち気にしていたら,生きちゃいけない,というのが
実感。昨夜ちょっと見た教養番組で「古式豊かに」と,さる大学教授が得意げ
に云っていました。いまではもう,ふつうにそう云っているかも知れません
ね。それを云うなら,せめて「古式ゆかしく」とか,「古式にのっとって」と
云ってほしいと思うのですが。さらに注文をつけるなら,勝手な感想を述べる
ならともかく,解説としてそれを語るのなら,もっと客観的な表現をとるべき
で,「古式に従って」「古式どおりに」,もっと平板にいうなら「昔ながらの
形式を踏みながら」くらいにしてもらいたいもの。
(ゴメン,さらにつづきます)
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Re:Re:★ネーミングの不思議(04月24日)
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がのさん (2004年04月29日 11時57分)
ざわざわさん
(3枚目の掲示板です。まずいねぇ,これ,長くって)
さて,ひとのことは批判しても,自分のこととなると…。ことばには十分気
をつけねばと思っても,気にしていたら何も云えない。沈黙は金ともいいます
が,それもねェ~。もう,かまっちゃいられない。わたしなんぞは,間違った
り相手に失礼を犯してしまったら,ハイ,ごめんなさい,と,即アタマをさげ
る軽薄オトコに徹することにしていますが…。
「荘子」のなかにこんなことばがあり,ちゃんと考えねばならないかなぁ,
と思っているところ。しかし,わたしはただの貧困なる匹夫,聖人じゃないも
んなぁ。
弁ずるは黙するに如かず
至言は言を去る
知る者は言わず
言う者は知らず
故に聖人は不言の教を行なう
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Re:Re:Re:★ネーミングの不思議(04月24日)
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ざわざわさん (2004年04月30日 05時12分)
??「テレビ言語」の意味を間違えていらっしゃるのでは??日本語はラジオ
のように聞いているだけよりも、視覚的に文字を見てイメージが広がる言語と
いうことです。だから「テレビ言語」。対するものとして、英語は、聞くだけの
イメージと文字を見てのイメージにそんなに差がないから、ラジオで充分とい
う意味です?
がのさんの「テレビ」に対する気持ちよくわかりました。私はテレビ嫌い。子
どもが小さいころ、2年間テレビのアンテナをはずしました。ポケモンがおお
はやりの頃です。ですから「見たいものがあったら、おともだちにビデオをお
願いしましょうね」なんて言って撮ってもらったりしました。そこまでして見
たいとなると、だんだん絞られてそしてついにはいらなくなりました。
子どもがテレビを特に必要としないことがわかったのち、またテレビのある生
活に戻りました。こだわりを持つことは大切だけど、自分の反対側にいる人の
気持も理解しないと世の中から取り残されることも事実。これも職業上必要な
部分と思って、好きではないけれど、見ています。
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Re:★ネーミングの不思議(04月24日)
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ちこらんたんさん (2004年04月30日 12時47分)
名前って大事ですよねー。私も、ネーミングは大好きなんです。
そういえば、以前わがパーティでポアンホワン家の雲たちの名前をつけ
たという日記のとき、がのさん、ワクワクしてらっしゃいましたよね。
「クスノキひろば」いいですねぇ。私も集いたくなります。
名づけといえば、息子の名前をずーっと「他のものにすればよかった」
と思っています。これでも考えてつけたのに何たること!親にそう思わ
れていては息子もかわいそうなので、言いませんけどね。
ところで私のハンドルネームは、からかいたくなるもののひとつかし
ら?
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Re:Re:★ネーミングの不思議(04月24日)
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がのさん (2004年04月30日 22時14分)
ちこらんたんさん
>以前わがパーティでポアンホワン家の雲たちの名前をつけたという日記のと
き、がのさん、ワクワクしてらっしゃいましたよね。
⇒どうしましたか,その後。ポアンホワン家のみんなにイメージゆたかな名が
つきましたか。ほかのところでそんな話題をしたときに出たものに,
お母さん雲は「ふんわこ」さん
お父さん雲は「もっくら」さん
お姉さん雲は「ほんわか」さん
そしてイタズラぼうずの雲は「あんぽんたん」(これ,わたしがつけたんじゃ
ないですよ)
やっぱり,子どもたちの発想にはかないませんね。
「クスノキひろば」いいですねぇ。私も集いたくなります。
⇒なんの風趣のない公園なんですがね。こんど花を植えることにしました。う
まくいった例もありますが,じつは失敗したのも。小公園の片隅にある水飲み
場には「笛吹きのいずみ」と。どうやら凝り過ぎでぜんぜん定着せず。500メ
ートルにおよぶケヤキ並木につけた「グリーントンネル」もどうやら失敗。ネ
ーミングってむずかしいですね。
ところで私のハンドルネームは、からかいたくなるもののひとつかしら?
⇒やっぱり,そう思われます? 勘がいいからなぁ,ちこちゃんは。
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Re:★ネーミングの不思議(04月24日)
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Play with meさん (2004年05月02日 13時38分)
「ネーミング・・・」で話題沸騰していますね。
Play with me の”わたし”のようにそ~としていて、お友達が安心してきて
くれるようなHPになるといいな~。
そんなに深く考えたわけではないけれど、こんな願いが密かにあったのでしょ
うね。願いがかなってがのさんはじめたくさんの方に訪問していただき、
お友達が増えました。
”遊ぶ”のへただからやっぱりそ~とニコニコするのがいちばんかな?
がのさんのBBSにはとても論客が多く、感心し、勉強になっています。
狂言の「蝸牛」、今年の総会で狂言師の方に演じてもらいました。
息のかかる場所で本当に面白く、初笑いにはピタリでした。
楽しみに訪問させていただきます。
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Re:Re:★ネーミングの不思議(04月24日)
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がのさん (2004年05月02日 16時04分)
Play with meさん
>「ネーミング…」で話題沸騰していますね。
Play with me の”わたし”のように、お友達が安心してきてくれるようなH
Pになるといいな~。”遊ぶ”のへただから
◆――Play with meさんのところは,さすがに「らしく」,沈着な,地道な
歩み方のうかがえるHPで,そこは原寸大で安心して憩える場になっています
よね。およそ同じ時代を生きたという感覚にもよりましょうか。無理のない自
然さ豊かさが心地よさとなっているような気がします。
がのさんのBBSにはとても論客が多く、
◆――こちらは,ラボの活動とつながるような情報もあまりなく,趣味のレベ
ルで勝手なことを書かせてもらっている状態で,いつも申し訳ないように思っ
ております。それにしてもテューターの皆さんの知的好奇心の旺盛さと多様な
個性には驚かされます。所詮はわずかな部分でしかありませんが,その受け皿
に少しでもなれればいいが,と思い,その豊かな教養と感度のよさ,すぐれた
個性を愛しつつ,時間の許すかぎりの対話を愉しんでいるようなわけです。
狂言の「蝸牛」、今年の総会で狂言師の方に演じてもらいました。
息のかかる場所で本当に面白く、初笑いにはピタリでした。
◆――楽しいですよねぇ,狂言は。こんなことをいうとすぐ異論がとんでくる
ことになりますが,外国とのコミュニケーションの前提に日本文化の精粋とし
ての日本のことばがあると思うのです。日本古典文学や能狂言の伝統のなかに
ある純良な日本文化=ことば,その特有のひびきにできるだけ多くふれていた
だきたいと願っております。
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Re:Re:Re:★ネーミングの不思議(04月24日)
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ちこらんたんさん (2004年05月02日 16時05分)
がのさん
>どうしましたか,その後。ポアンホワン家のみんなにイメージゆたか
な名がつきましたか。ほかのところでそんな話題をしたときに出たもの
に,
お母さん雲は「ふんわこ」さん
お父さん雲は「もっくら」さん
お姉さん雲は「ほんわか」さん
そしてイタズラぼうずの雲は「あんぽんたん」(これ,わたしがつけた
んじゃないですよ)
やっぱり,子どもたちの発想にはかないませんね。
あはは、いい名前ですね。うちは「ふわみ」とか「くもいちろう」と
か、ラボっ子の名前にかけたものが多かったですね。
「あんぽんたん」は、うちの息子のことみたいです。
「クスノキひろば」「笛吹きのいずみ」「グリーントンネル」・・・が
のさん、赤毛のアンみたいでステキですよぉ。
>やっぱり,そう思われます? 勘がいいからなぁ,ちこちゃんは。
勘はにぶいほうなんですけどね、そりゃあ分かりますって。
あはは。
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Re:Re:Re:★ネーミングの不思議(04月24日)
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さとみさん (2004年05月02日 23時54分)
がのさん
>ざわざわさん
(つづきです)
ご承知のように,わたしはよく,わけのわからない難しいことばを書くと批
判されます。カチッとしたことばのほうがどうしても生理的に合っているので
しょうね。この「ひろば」での最近の例でいえば,わたしたちの世代がごくふ
つうに使う「悪妻」なる謙譲なことばが耳ざわりだというので,それなら「糟
糠の妻」はどうじゃ? というとき,わたしとしてはごく軽い遊びのつもりが
遊びにはなっていかないで,わが身のアナクロぶりを思い知らされるだけに終
わります。無理もありません,ヌカミソくさい女房という概念はもうこの社会
にはないし,長いあいだ貧苦をともにしてきた相棒なんて,いまどき流行りま
せんのでね。ましてや,ざわざわさんのようなスキッとした生き方をなさって
いる女性を思えば,行って帰って来るほどの距離があります。さらにこれが,
文字を離れて「ソーコー」と口で云われたら,もうさっぱりわかりませんね。
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がのさま
「糟糠の妻」の読み方と意味わからないでいたのですが、ここで発見。パソコ
ンの字は時として、画数がわかりにくく、漢和辞典でも見つけにくくて.
ソーコーしているうちに、ラボッ子のお母さんに取り立ての筍を頂き、糠を加
えて湯でいていて、ふと、「糟糠の妻」とは、夫のアクやエグさを取り除き、
柔らかく、マイルドにしてあげる妻のことだと、発見(独り合点)。とかく、
男は年とともに、社会で角立て、渋さを増していくものでしょうが、そこを
「ぬか」や酒糟が、丁度よいお味にしてあげる、そんな妻の事なのですねぇ。
ああ、ほんと、がのさんのHPはお勉強になります。筍もおいしく頂きまし
た。(筍掘り出しついでに、前の話しを穿り返しましてごめんなさい。)
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Re:Re:Re:Re:★ネーミングの不思議(04月24日)
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がのさん (2004年05月04日 02時33分)
さとみさん
ソーコーしているうちに、ラボッ子のお母さんに取り立ての筍を頂き、糠を加
えて湯がいていて、ふと、「糟糠の妻」とは、夫のアクやエグさを取り除き、
柔らかく、マイルドにしてあげる妻のことだと、発見(独り合点)。とかく、
男は年とともに、社会で角立て、渋さを増していくものでしょうが、そこを
「ぬか」や酒糟が、丁度よいお味にしてあげる、そんな妻の事なのですねぇ。
◆――ハッハッハッハハハ・・・・。
タケノコのアク抜きね~! たまげた~。最近,こんなに笑ったことないね。
男のカドつぶしネ~!(わあ,これって,遠州女のカカア天下ぶりを如実に示
すもの!?) それにしても,すごい発見だ!
さとみさんの機知には,もう,降参です。これぞ女の人の流儀か,観念でなく
実生活のなかで確実に概念をつかんでいく。こうなると,風船玉のわたしのア
タマではとてもじゃないけどついていけない思考回路ということになる。だっ
て,タケノコといえば,かぐや姫のあのたおやかさでアタマの中をいっぱいに
してソーコー想像して愉しむしょーもない男に,かたや,味よい煮つけの手腕
とむすびつけてことばを自分のものにしてしまう女に…。この感覚って,大事
にしていく価値が十分あると思いますよ。
それにしても,他愛ないことで皆さんをお騒がせし,ひっかきまわして申し
訳ありません。「糟糠」だの,なんだの,皆さんを悩ませる佶屈な漢語をやた
ら使ってたぶらかそうとするのは,悪いクセで,間もなく死語となって消えて
いく運命にあることばたちへ手向けるわたしの果かない感傷でしょうか。お許
しください。
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Re:Re:Re:Re:Re:★ネーミングの不思議(04月24日)
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さとみさん (2004年05月04日 11時58分)
がのさんへ
◆――ハッハッハッハハハ・・・・。
タケノコのアク抜きね~! たまげた~。最近,こんなに笑ったことないね。
男のカドつぶしネ~!(わあ,これって,遠州女のカカア天下ぶりを如実に示
すもの!?)
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そ、そんな素直に笑って頂いて恐縮です。
でも、ひとつ、「私は、かかー天下じゃありません!」
まあ、アリスに出てくるハートのクイーンも自分では、がみがみばばあじゃない
って言ってたから、誰が判断するかは不明ですが…
>皆さんを悩ませる佶屈な漢語をやたら使ってたぶらかそうとするのは,悪い
クセで,間もなく死語となって消えていく運命にあることばたちへ手向けるわ
たしの果かない感傷でしょうか。お許しください。
いえいえ、どうかふんばって、死語に葬る前に、使って下さい。其処まで灰汁
抜きされたら、親父の威厳も面目もみな、こけちゃいますからね。
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Re:Re:Re:Re:Re:Re:★ネーミングの不思議(04月24日)
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がのさん (2004年05月05日 10時13分)
さとみさん
でも、ひとつ、「私は、かかー天下じゃありません!」
まあ、アリスに出てくるハートのクイーンも自分では、がみがみばばあじゃない
って言ってたから、誰が判断するかは不明ですが…
◆――アッ,間違った! カカー天下はわたしの郷里・上州の女の人の徳性
(特性)でした。そうそう,共通なのはカラっ風でした。遠州灘からの風。
(わたしの馴染んでいる上州のカラっ風は越後を渡ってくる赤城おろし)
失礼しゃうね,妖精のようになよやかな遠州の淑女を称してカカー天下とは!
でも,アクを抜かれ,カドを削られ,くしゃくしゃに柔らかくされ,
ちょうどお味のほうもよろしくされる,ご都合よろしい男の人って……。
誰のことだろうなぁ? また悩みがひとつ。
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