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 黒岩PのあれこれVol2
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小学生の頭の中は・・・「気づき」について 12月15日 (金)
昨日のパーティとそれ以前の何回かをとおして、小学生の「気づき」

ということを考えています。ラボテューターなら皆様もう何回も同じよ

うな経験をされていると思うので、今日はPのラボママに聞いて欲しくて

書いています。あ~、こんなことよくある、あるという話しかもしれま

せんが・・・・・

小学生クラスは「バーバ・ヤガー」に取組んでいます。もう直ぐ発表会

です。聞き込みもそれなりに進んできて(個人差がありますが)みんな

セリフに敏感です。バーバ・ヤガー役は小4の男の子2人ですが、その

うちの1人のW君が、相方のY君に向かってこんな事を言っていました。

「ここさ~、Come on って言うから Come on in だよ!」とキレイな

発音で言っています。このセリフは彼等のお気に入りのひとつ。日本語

では、「(あいや、姪っ子かい)まあ、おはいりよ」というところ。

相方のY君は彼がCDを聞いて聞き取ったとおりの発音をしています。でも

それが「カモーニー」という風にカタカナに聞こえるのか、W君がY君に

レクチャー(というほどではないにせよ)している瞬間です。当然テー

マ活動をしながらのこと。このとき私は、CDから聞こえてきたとおりに

発音しているY君も、それを頭の中で知っている言葉に結び付け

てちゃんと言葉の意味として捉えようとしているW君もすごいなぁと思っ

たのでした。今は「音」にしかきこえないかもしれない英語も、いずれ

は「意味のある言葉のかたまり」として認識する日が来ます。それは

日本語の習得においても全く同じ過程をたどっているはずなんですよね

では、それが「いつごろ、どうやって?」というと、わが子の成長を

毎日観察しているはずのお母様でも「う~ん、いつの間にか・・」とい

うことが結構あるのではないでしょうか。私はW君の発言から、彼の頭の

中で次第に「音のかたまり」が意味のある「言葉」だと気づいていく

道筋を見せてもらった気がしました。それと同じように、単なる

「意味」に留まらず、「感覚を伴った言葉」としての英語がなおさら

重要なのは言うまでもない事ですが、実は「意味」も「感覚」も同時に

身につけているのですよね。日本語の習得においても。これに関しては

前回の「15少年漂流記」をやったときのKちゃんの気づきにはっとさせ

られました。たまたまS君が「クマ狩り」の素語りをしてくれた日が

ありましたね。そのときに「クマがり」の中のCave と15少年にでて

来るCaveが一緒だ!と耳打ちしてくれたとき。実はもう一歩深く理解して

いるようすがあったのです。それははっきりとは言葉に出てきませんで

したが、CaveとDenの違い、みたいなものです。彼女はこういいました

「15少年の洞穴は、入ってみると大きかったんだよね~!入口は小さ

いのに」。クマがりのCaveは、その前に"A narrow gloomy cave"とある

ように「せまくてくらい、洞穴だ」といっています。そして15少年の

方は、入口こそ、生い茂った草に隠れて解かりにくかったけれど、中に

入ると思ったよりひろい、と書いてあり、隠れ家としての意味のDenを

表しています。彼女は意識するとしないに係わらず、Cave とDen の違

い見たいなものを直感として感じ取っていたようです。これは

以前に「くまがり」をさんざんやって、15少年のお話をたくさん聞い

たからこそ、の結び付きだと思います。ただの「言葉」ではない、何か

・・・・・・・それは教えてもらうものではないように感じます。感覚

的なもの、というと抽象的ですがまさしくその感覚なんだと思います。

小学生の頭の中では、こんな風にまだお互いが結び付かないものが

たくさん漂っているように(私には)感じられます。そしてその、まだ

「お互いに結び付かないけれど、インプットされたもの」が多ければ多

いほど、自明の理として結び付くものも回数も多いのではないでしょう

か。なんだか物理の授業みたいですが・・・(不得意だったくせにえら

そうにすみません。笑)でも、小学生(もちろん、キディも中学生も

そうですが)の年代は、時々なにかの刺激でスパークしたようにいろん

な事柄がパシっと結び付いていく回数が多いように感じられるのです。

中学生はすでに辞書や教科書で対応する事柄や意味をならいはじめ、

一般的には、最初から結び付いた状態で記憶しようとしています。

でもラボっ子の頭の中には、今までにインプットしてきたものがたくさ

んあるから、意味がひとつではないことをよく知っています。やっぱり

結び付いていく回数が断然多いように感じられるのです。

だからライブラリーに取組んで一生懸命セリフやナレーションを覚えた

り、言ったりしていることを大切にして欲しいのです。それには、

自分のところだけ覚えればいいというものではない、ということです。

CDのボキャブラリーの豊富さに、改めて感激している私がいます。
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