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 黒岩PのあれこれVol2
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「15少年」航海日誌・3 03月19日 (月)
週があけてしまいましたが、先週はさみしいお別れが。お引越しで、

Sちゃん、H君姉弟が、最後のPでした。といっても本当に最後、みん

なに会いたいからと顔を出してくれたのでした。次の日にお引越しを控

え、しかも小さい子を2人抱えてどれ程大変かと思うのですが、最後の最

後にラボに顔を出してくれたことが、とても嬉しく思えたのでした。

お引越し先でもラボを続けてくれるそうなので、また会おうね。ラボの

いいところは、続けている限り、必ずどこかで会えるチャンスがあるこ

とです。

キディは、それでもインフルエンザなどで2人お休み。でも、「はるかぜ

とぷう」はとても楽しかった。なんとHtちゃんだけが(!)先週渡し

た塗り絵をノートに張ってきてくれました。他のみんなは忘れちゃった

のかな?こんなことを何度も何度も繰り返しつつ子供達はゆっくり成長

していくんですね。ときどきから回りするテューターです・・・

Htちゃんのお父様からもリクエストが有りましたが「15少年漂流記」

じつは、キディさんにもお話に拒否反応を起こしてしまう子も居たりし

て、なかなか取り上げ方が難しいと悩んでいました。でも、いよいよ

時間もせまってきました・・・小学生・中学生が乗ってきてようやく

キディさんの「このお話いやぁ」という子達にも語りかけができそうで

す。小学生、15少年の名まえをカードにかいて、チームに分かれてゲー

ムをしたり。とったぶんだけ、少年の特長をいいあったり・・とにかく

動くと楽しくなってきました。船が流される前の日、ワクワクしながら

スラウギ号に乗り組んできた様子、小4WとYtが、「おい、舵輪まわし

てみようぜ!」「お~、まわるまわる~」などとすっかりお話にとけ込

んでいました。船室は窓があるのか?ないのか?と言うことや、大波の

音で、みんなが自然に転がったり、倒れたりするのもお話の中に入って

きた証拠です。この効果音がリアルで、それゆえ小さい子がこわがるの

かなぁとおもったり。逆に中学生はこの効果音によってより強くお話の

中にはいって行くことができたり・・・年代によっても本当におもしろ

い反応です。先週HPに書き込んでいただいた、「中学生の皆さんへ」

という一節を 中学生のクラスで読み上げました。「みんなにとって

ラボは、学校や、クラブや、その他の習い事のひとつかもしれない。

ラボだけに時間や労力は費やせないのもよくわかるよ。でも中学生の

何気ない一言や行動に、こうやって真剣に反応してくれるラボっ子や

ラボママがいることを心に留めて。みんなが小学生のとき、他のパーテ

ィの中・高・大生がすごいなぁと感じたように、今うちのパーティの

小さい子達もあなたたちの行動を逐一観察しているんだよ。これほど

あなた方一人一人の存在価値を認めてくれていることを忘れないで」

と伝えました。今目先のことで精一杯かもしれない。でもそれをしてい

たら、きっといくつになっても目先のことで精一杯、自分と同じ目線の

ことしか見ることができない人になってしまう。大人になってもせまい

範囲しかみられない。そんな事を話しました。やはりラボママのご意見

は心に訴えるものがあったようです。学校やクラブで消耗してくる子達

にとって、パーティですごく大切にされているという実感は、なににも

まして彼等の心を潤してくれたようです。そんな風に、誰一人として

どうでもいい存在なんていない、15少年の中でも、たとえ目立たない役

であっても1人1人が大切なのだということを身にしみて感じてくれると

いいのですが。小学生は水曜日、テーマ活動の感想を「今までで、いち

ばん楽しかった!」といいました。おそらく、これから回を追う毎に

「今までで一番!」というに違いありません。中学生も言葉や動きが

だいぶスムーズになってきました。15少年のキャラクターを書いて、

名まえを書き込んで行こう、というクイズっぽいプリントも作ってみま

した。いろんな文献を参考に(子供達から寄せてもらったもので)、

まとめてみると個性が際立ってきて、楽しかったです。中学生、名まえ

を英語で書こうよ、といったら四苦八苦。おかげで全員覚えたかな?
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Re:「15少年」航海日誌・3(03月19日) ・ >>返事を書く
SENCHOさん (2007年03月29日 10時40分)

「15少年」航海日誌,たのしく拝読しております。子どもたちの活動のようすが体温とか
汗のひかり方も含めて伝わってきます。この作品はぼくにとっては特別な思い入れがありま
す。なによりスクリプトづくりに時間がかりました。予定していたライターの初稿がイメー
ジしていものとかけはなれていたことがあり(ドニファンのセリフにエラソウだけど貴族的
でほこり高い感じがまったくなく,いなかのお兄ちゃんに……),また別のライターもうま
くいかず,結局,ラボと英語担当の鈴木小百合さんと協同で英語と日本語のスクリプトを同
時につくっていくことにしました。この作品のスクリプトづくりで意識したのは「ラボっ子
の等身大」ということです。そのためのくふうはというと以下のようなものです。
・語彙のレベルは『トム・ソーヤ』をこえない・セリフは1文の長さを極力みじかくおさえ
る・でも「思わずいいたくなる」セリフ・語りは詩的な感動のあることばで
・だけど,物語からいってウェットにならない抑制のきいた乾いたリリシズムで
 てなことでした。日本語をつくり,できた英語とつきあわせて日本語をなおしたり
英語をなおしてもらったり……。スクリプトがきまっている絵本作品とちがいたいへんだけ
れどたのしい作業でした。第四話のラストシーンは第10稿までいったと思います。とはい
え,作品はできてしまえばラボっ子たちのもの。また,すてきなリポートをまっています。
蛇足ですが第四話のラストの「海へ」は9/11にできました。ヴェルヌがこの物語を書いた
ころ,世界は列強が覇権を競い合っていました。ヴェルヌは空想科学小説の名手で潜水艦や
ロケットなど,現在もつかわれている乗り物や機械を作品に登場させています。この「15
少年」にそういう秘密兵器はてでてきませんが,ヴェルヌは世界がきな臭い時代に,いろい
ろな国の人間,しかも少年たちが自分ぶんたちの国を力をあわせてつくっていくという新し
いタイプのSFとしてこの物語を書きました。9/11はたいへんショックなできこどでした
が,この物語をリリースする時代的意味を象徴していたと思います。「海へ」は,この物語
全がもつ危険だけど魅力満ちた「海」へのあこがれと,おだやかな明日への希望がこめられ
ています。ぜひ歌ってください。
Re:Re:「15少年」航海日誌・3(03月19日) ・ >>返事を書く
クロッキーさん (2007年03月29日 12時54分)

SENCHOさんへ
>素敵な書き込み、ありがとうございました!!つたないわがPの日誌を
多くの方に読んでいただけているのだ、という実感がわき、とても嬉し
く思っております。
貴重な打ち明け話も、ありがとうございます。それほどまでにセリフに
こだわって作ったスクリプト、というだけあって子供達への浸透は驚く
ほど早いなぁと実感しています。何しろ、本当に等身大の子供達が登場
人物を「生きて」いるため、小競り合いのシーン等は「本気か?」と
言うような雰囲気が漂います。
「海へ」の歌は、そういう背景があったのですね・・・・余りに示唆的
で、ちょっと怖いほどです。9・11は、TVで見ながらも知らないうち
に涙が滂沱となってながれ、深い傷を受けたようでした。
彼等にもこの話しをぜひ伝えたいと思います。パーティというのは本当
にひとつ船に乗って航海をしているようなものですね。私も海がすき、
船が(小さいヨットが)好きなもので、風や空の様子を読みながら
航海することの難しさ、面白さを感じています。また、遊びにいらして
くださいね!!
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