2017年12月の紹介
A Surprise Visitor
ぐりとぐらのおきゃくさま

2017年12月の紹介
A Surprise Visitor
ぐりとぐらのおきゃくさま
The woods are white with snow.
森は雪でまっ白。
Guri and Gura are in the woods.
ぐりとぐらは森のなか。
Guri has the blue coat.
ぐりは青いコートをきて,
Gura has the red coat.
ぐらは赤いコートをきて,
Guri and Gura are good friends.
ぐりとぐらは大のなかよしです。
Guri: What's this, Gura?
Gura: Hmm...let me see...
ぐり: なんだろう? ぐら。
ぐら: ふむ…そうだなあ…。
クリスマスのまえの日のこと。野ねずみのぐりとぐらが森の中で大きな穴をみつけることから,かれらの冒険が始まります。ふたりで知恵を働かせながら,穴を追って行った先にあったのは,自分たちの家。家の中では自分たちのものとはちがった長ぐつやコートやマフラーなどをみつけます。
ぐりとぐらの家にいたのはサンタクロースでした。サンタクロースはぐりとぐらに大きなケーキを焼いてくれていたのです。絵本に描かれるサンタクロースの作ってくれたケーキの,なんとおいしそうなことでしょう。ぐりとぐらはそのケーキを仲間と一緒にいただきます。子どもにとって楽しいことは,遊ぶことと同じく食べること。子どもは大きなケーキを,ぐりとぐらやその仲間といっしょに食べているかのように感じ,至福のときを過ごすことでしょう。
「ぐり」「ぐら」という名前はフランスの絵本にあった,野ネズミの歌「グリグルグラ」という擬音からとられたそうです。その絵本を子どもたちに読んでみたところ,歌の場面で子どもがすごく喜び,それからその本を読むときは「グリグルグラ」の歌の部分を待つようになったのを見て,絵本の登場人物を「ぐりとぐら」にしたのだそうです。作者の中川李枝子氏と山脇百合子氏は,子どもにとってなにが楽しいのかということを,子どもの様子から学んで絵本を作りました。子どもたちはぐりとぐらに自分たちを重ねて,ドキドキわくわくの冒険を楽しむことができるのです。

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