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読売新聞の「教育ルネッサンス」という連載が
けっこう面白いのですが、
時々、ラボでは当たり前にやっていることを特別な事例として
取り上げていることがあり、「え?」と思うことがあります。
たとえば、だいぶ前の記事ですが、とある高校で年に数回
保育園を訪れ、高校生が幼児とふれあうことで、
自分を見つめなおすきっかけにしているとありました。
そういうことをわざわざ学校の授業の中で取り上げて
いるのですね。
ラボでは当たり前に高校生と幼児が同じ場所にいるし、
そうなれば面倒見ろといわなくったって、ちゃんと面倒は見ています。
授業でふれあった幼児とその後付き合うかと言えば、
道ですれ違ったときに挨拶する程度でしょうが、
ラボにいればその後も仲間として付き合い続けるのです。
今朝の記事は夏休み中に過ごすキャンプの話題でした。
「米国流”愛情キャンプ”」と題された記事の内容は
日本の子どもたちにキャンプを味合わせてあげるために
アメリカ在住の方が日本でキャンプを開いているというものです。
内容的にはラボのキャンプとは違いますが、
主催者が抱いているキャンプへの思い、
「異年齢がつどい大きな家族を作る。
キャンプでたくさんの愛情を受け
自分のことをすきになり、将来その愛情をたくさんの人に
かえしてほしい」
と言う理念はラボキャンプにも共通するもの。
この方がキャンプを始めたのは6年前からだそうですが、
ラボキャンプはそのはるか30年近く前から
キャンプで育つ子どもの心を信じ、毎年多くの子どもたちに
キャンプを提供し続けています。
今年もたくさんの子どもたちがそれぞれの立場でキャンプを楽しみ
大きく成長しています。
そしてキャンパーとして参加した子どもたちは口々に
「高校生になったらシニアメイトになる」と言っています。
意識はしていないのでしょうが、これこそ愛情の循環ではないかと
ラボキャンプの意義に改めて感心させられた次第です。
他にも「あ、これラボでやっていることだ。」と
思わせられる記事がいくつもあり、しかもそれぞれは
ひとつずつしか実施されていないことを考えると、
全部ひっくるめてやっているラボってやっぱりすごい
教育機関じゃないかと自画自賛(?)してしまいます。
ただ、あまりにも多岐にわたっているので、
逆にとらえどころがなくてご理解いただきにくいのが
残念ではありますが。
ラボには子どもが成長できる場がたくさんあり、
それはほとんどの会員さんに解放されているわけなので、
会員の保護者の方々が貪欲にその場を利用してくだされば
いいのになぁと思わずにはいられません。
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から帰ってまいりました。
雨はけっこう降っていましたが、到着時、開営式、野外活動などは
運よく雨にはたたられず、3日目プログラムが雨天プログラムに
変更になった以外は順調なキャンプでした。
今年は人数が少なく、1ロッジが30人未満!
サマーキャンプでこんなに少ないことはなかったので、
生活面はずいぶんと楽でした。
今回、ロッジのシニアメイトの一人はとんかつ姫さまの
パーティのネックだったのですが、彼女は昨年のサマーキャンプで
アキラ(シニア)のロッジのキャンパーだったそうです。
それだけでも驚きなのに、姉妹ロッジのシニアメイトは
やはりアキラが中1で国際交流に参加したときに
同じ州に参加して、その後も付き合いのあったフゥ。
5年前にアキラから名前だけは聞いていた子と
こんなところで会えるとは!
パーティのラボっ子が広げた世界にこうして出会えることに
ラボの世界の絆を感じます。
アンデス1のキャンパーたちはびっくりするくらい仲良しで、
別れのつどいではみんなわんわん泣いていたし、
先に出発するバスをロッジの2階からユポイを歌いながら
ずーっと見送っていました。
本当にいいロッジだったと思います。
毎回キャンプに参加するとラボのよさを再確認しますが、
今回はラボっ子同士の絆を強く感じるキャンプになりました。
たった3泊4日のキャンプですが、そんな短い時間に
出会い、友情を育て、涙を流すほどの別れを体験することは
普通の生活の中にはあまりない様に思います。
ラボキャンプのよさは色々ありますが、わたしはこの点が
とても大きなウエイトを占めていると感じます。
別れを知っている人は人を大事にできるのではないかと。
そして、もっといい点は、その出会いが一回限りにはならない
ことです。
私は子どものころ、ラボではないキャンプに何回か参加しましたが、
その出会いはそれっきりですし、キャンプの内容もその後生かされる
こともなく、行ったことが楽しかったというレベルにしかなりません。
その点、ラボのキャンプはその後のラボ活動で体験は生かせますし、
ラボを続けていくことで出会いも繰り返せます。
それに、自分がいずれシニアメイト、コーチになって運営にかかわる
という目標も見えています。とてもよくできた構成ではないかと
思うのです。
今回のロッジでも、小学校高学年や中学生たちが
「大きくなったらシニアメイトをやりたい!」と
語り合っていました。
子どもたちの心を大きく成長させてくれるラボキャンプに
なるべく多くの子どもたちを参加させたいと
強く思った今年のキャンプでした。
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小学生が図書館で本を借りた数が過去最高らしいですね。
喜ばしいことです。
活字離れが言われながらも、
色々な努力が実っているということですね。
一方で、漢字が読めない子どもが増えているのは不思議なことですが。
本好きな子どもが増えるのはとてもいいことです。
好きな子が増えると、好きじゃない子の読書量も
自然と押し上げられる様に思います。
かくいう私も本好きとは言いがたい子どもでしたが、
周りの友達が本好きばかりだったおかげで
今思うとわりと本は読んでいた様に思います。
日常の話題に本の内容が出てくるようになれば、
自然と本を読むこともできる様になるのかもしれませんね。
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今日、サマーキャンプ(2班)のロッジの連絡が来ました。
またアンデスです。
よりによってアンデス1です。
子どもと違って大人はわくわく感よりもいかに疲れないロッジに
入るかを重要視しています。
アンデスはたろう丸本部から一番遠く、ぐるんぱ城からも
上り坂です。
サマーはこれで5回目ですが、ロッキーより下のロッジになったことが
ありません。以前、事務局員に「若手のテューターを
アンデスやロッキーにしてる。」と言ったら「そんなことない
ですよ。」って言われたけど、今年もアンデスになったところを
見ると、私の見解は間違っていないような気がします。
一度でいいからヒマラヤとかナイルに泊まってみたいなぁ。
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最近KIDDYクラスに入ったケンタが突然
「ぼく、ラボ大好き!」と言い出すと、
他の3人も口々に「ぼくも」「ぼくも」と言い出す。
ケンタは「ぼく、大人になってもずーっとラボを続ける。」
というと、他の3人はやはり「ぼくも!」「ぼくも!」。
そこでケンタ、「ぼく、おじいちゃんになってもやる!」。
タケヒロは素直に「ぼくも!」。
ところが2人は様子が違う。
「ぼくは、60歳になったらやめる。」とユウ。
(定年退職?)
そしてもっと現実的な発言はタカシ。
「ぼくは就職するまでやる。就職したらやめるからね。」
と私に念押し。(普通はそこまでしかできないのよ。)
どちらにしても、4人にとっては遠い未来の話。
きっと夢見るような気持ちで話していたのでしょう。
言葉通りにならなくても、せめて高校生までは
やめずに続けてほしいなぁ。
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小4のチエが部屋の中を見て「あれなに?」と
きいてきました。それは、プレイルームで使った
「まるいもの」と「かさ」。
「何だと思う?」「だるまちゃんとかみなりちゃん。」
「あたり」すると、「やりたいな~」の声。
「だって、おもしろいんだもん。」
チエは幼児のころ1年ほど一人でやっていたことがありました。
そのときに取り組んだ「だるまちゃんとかみなりちゃん」。
それは初めてチエが「もう一度」と言ったテーマ活動でした。
わたしにもチエがおはなしに入り込んだことがわかりました。
それ以来「だるまちゃんとかみなりちゃん」に取り組んだことが
なかったのですが、「まるいもの」と「かさ」を見て
あのころの気持ちを思い出したのですね。
私はいまだに他の子供たちと「だるまちゃんとかみなりちゃん」を
するたびにあのときのチエを思い出します。
チエが同じように「だるまちゃんとかみなりちゃん」のことを
覚えていてくれたことをとても嬉しく感じました。
よく、音楽が思い出とつながっていると言いますが、
ラボは物語が記憶とつながっているのですね。
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パーティの報告ではありませんが、最近の伊藤Pラボっ子のことを
少し書きたいと思います。
100円ショップは本当に便利ですね。
これがなければテューター業、いったいいくらお金がかかることやら。
今日はかわいらしい子供用の傘を購入しました。
プレイルームのユウヤは最近やっとテーマ活動ができるように
なりました。4月からはずっと「だるまちゃんとかみなりちゃん」を
楽しんでいます。100円ショップで傘を見つけ、こんな傘があったら
もっとテーマ活動がたのしくなるだろうな。
そう思ってつい買ってしまいました。
この年代の子供を見ていると、お話は頭で理解するのではないことが
わかります。何度も何度も聴いて、何度も何度も動いて、物語が
じょじょに体にしみこんでいくのです。ことばも、きっとこうやって
しみこんでいくんだろうなぁ。
年中のタケヒロはこの4月から幼児クラスに入りました。
プレイルームで一人でやっていたときはずいぶん
やんちゃだったのですが、4人で始まった幼児クラスでは
一番集中力を発揮し、歌もお話もしっかりやっています。
他の子達といっしょになったことで、今まで見えなかった
タケちゃんの優しさやしっかりしたところがたくさん見えて
きました。そして、体にしみこんだテーマ活動を楽しむ力。
最近タケちゃんの笑顔がとても頼もしく見えます。
小5のカナはちょっと引っ込み思案。
普段のパーティでもけして前に出ようとするタイプではなく、
すみの方に行きたがります。
そんなカナが一昨日のパーティでなにやらバッグの中から
取り出して見せてくれました。それは、先月取り上げた
ナーサリーライムの"The Lion and the Unicorn"の紙芝居でした。
自分で漫画の様にアレンジを加え、面白い紙芝居をつくり
私にくれました。参加型のパーティでは奥手でも、こうして
ちゃんとナーサリーライムを楽しんで、表現してくれたことが
とても嬉しかったです。
小6のチヒロは最近めきめきとリーダーらしくなっています。
男女バランスの悪い伊藤パーティには中高生はいますが全員男子。
女の子はチヒロが最年長です。チヒロ以下に続く女の子たちを
これからまとめて引っ張っていくのはやはり彼女になるのでしょう。
ただ、その上の年代の男の子たちを育てる必要性から、
全体で見ると中堅どころの彼女をリーダーとして育てることが
後回しになってきていたような気がします。
また、男の子と気質の違う女の子のリーダー性を引き出すことの
むずかしさも感じていました。
でも、きちんとラボの活動に参加していれば、その時期は自然に
やってくるのだということが最近の彼女を見ていてなんとなくわかって
きました。チヒロの落ち着いたリーダーぶりを見て、
女の子のリーダーはこういう感じなのだということも
わかってきました。ラボっ子から教えられることは本当に
たくさんありますね。まだまだテューターも修行中です。
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今日はちょっと遅めのイースターパーティでした。
今回は火曜日クラスのみでオープンパーティにして
保育園のお子さんにも参加していただきました。
ラボっ子と、参加者あわせて6人のアットホームな
雰囲気の中で、HelloやHi, how are youでご挨拶。
それから、ウサギ君とハンプティ・ダンプティくんの
パペットでイースターのお話。
これ、キリスト教自体が浸透していない日本の子には
説明が難しいんですよね。
幼稚園が教会系だったりするとちゃんとお祈りしていたり
クリスマスのお話も知っているのですが、そうじゃないと
イエス・キリストの名前も知らなかったりします。
たぶん、このパペットでのイースターのお話も、
こどもたちには?な内容だったでしょう。
でも、そもそもなぜそのイベントがあるのかを
ちょっとでもいいから考えてほしいと思いました。
その後、Humpty Dumptyで遊んだり、スプーンでたまご運びしたり、
ロンドンブリッジを遊んだり。
小1のホノカとレイカは「私たち、リーダーね!」とはりきって、
ロンドンブリッジでは橋役を買って出たりしてくれました。
お話はGuess how much I love you.
音楽がステキなCDなので、あえて読み聞かせではなく
CDを聴いてもらいました。
途中で飽きるかな?と思っていましたが、
思いのほか集中して絵本に見入っていたので嬉しかったです。
工作は紙粘土で作っておいたたまごの形のオーナメントに
絵を描いたりシールを貼って、自分のオリジナルの
オーナメントを作りました。みんなひもを長くして
ペンダントトップにして首に下げていました。
最後は園庭に出て一番のお楽しみエッグハント。
たまごとお菓子を交換して、Good byeで終わりました。
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本日は、「伊藤パーティ春のつどい」と題して、
発表、テーマ活動WS、イースターの3段構えで
イベントを行いました。
今年は発表を個人発表にしました。
ソングバードから素語りまで、KIDDY以上は全員発表しました。
今回は特に素語り組ががんばりました。
わたしがあまりチェックをしてあげることができなかったの
ですが、シオリ(小3)は「かぶ」を、
チヒロ(小6)は「はらぺこあおむし」をちゃんと紙芝居も作り、
最後までしっかりと覚えて発表していました。
ユウタ(中1)は「てぶくろ」を素語りしました。
最後のほうは日本語になってしまいましたが、
昨日のパーティの後、急遽ペープサートを作り
それぞれの動物を上手に演じ分けての発表です。
ノリユキは黒いコートにハンチングをかぶり
宮沢賢治になりきって、「雨ニモマケズ」の暗唱。
ジュンとアキラはわずか1ヶ月前にお話を決めたのにも
かかわらず、ジュンは「どろんこハリー」、
アキラは「バベルの塔」の完璧な素語りを披露してくれました。
ソングバード、ナーサリーライムの発表もそれぞれ
がんばりました。しっかり聞き込んで、着々と準備していた子も
いれば、ぎりぎりまで覚えきれずぶっつけ本番でやってのけた子も
います。最後はKIDDYのタカシが大きな声で"Good-bye"を歌い、
しっかりしめてくれました。
自信を持って発表できた子も、ちょっと不安なまま発表した子も
いると思いますが、自分の力で発表する経験は貴重だと思います。
人の前に立つ。声を出す。一つ一つの経験が成長の糧です。
うまくいくことも、失敗することもすべてが必要な経験です。
少しでも多く、そんな経験を踏ませてあげたい。
こどもたちの成長を見るたびに、そう思います。
第二部はアキラを中心に中高生によるテーマ活動WSでした。
ラボっ子にWSを企画させたのは今回が初めてでしたので、
時間の都合もあり、比較的なじみがあり取り組みやすいお話しと
いうことで、「クマがり」を取り上げました。
ご父母のみなさんにも参加してもらい、
最後にはCDにあわせてみんなでテーマ活動をして楽しみました。
中高生たちがWSをがんばっている間に、私はイースターの準備です。
会場前の草原にプラスチックのたまごを隠し、
エッグハンティングの仕込みはばっちり。
第三部はスプーンリレーなどのイースターに絡めたゲームと
エッグハンティングで楽しみました。
WSが予定より早く終わったので、雨の場合にエッグハンティングの
かわりにする予定だったじゃんけんゲームもできて
盛りだくさんの内容になりました。
中高生たちもしっかりとしてきて、人数は少ないながらも
縦長のよさのあるパーティになってきたなと
感じた伊藤パーティ6周年のイベントでした。
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この春から中学になるユウタが日進SENIORクラスに来ました。
SENIORクラスでは1月頃から「プロメテウスの火」に
取り掛かっていて、7月に発表の予定です。
ユウタはプロメテウスを持っていないので、今日はまず
1度CDを聴き、それから動いてみました。
初めてだから、他の役をやるよりもプロメテウスをやったほうが
流れがわかるだろうと言うことで、ユウタがプロメテウスを
やったのですが、これが私にとっては新鮮でした。
これまでに高活の担当のときにプロメテウスをやったり、
他のグループが発表するプロメテウスを見たり、
自身も高校生のときにプロメテウス役はやりましたが、
高校生年代が演じるプロメテウスと言うのは一様に
強いんですね。言葉自体に魅力を感じていることもあり、
セリフなんかもとても強く言いますし、
態度も精神的な強さを全面的に押し出していることが
多いのです。CDのプロメテウスから受ける印象がそうなので
高校生たちは忠実にそのイメージを具現化しているとも
言えます。
ユウタのプロメテウスはちょっと違いました。
強さはあまり感じることはなく、ただひたすら真剣なのです。
自分の信じることに対し、一生懸命なだけ。
そんなプロメテウスでした。
アテナに道を教えてほしいと頼むときの純朴な瞳。
そしてプロメテウスの最後のセリフ、「私はやがて
自由になるのだ」をうつむいて、内に向かって言う姿は
前に向かってしっかり言うよりも
なにか強い意志を感じさせるものがありました。
ユウタはおそらく初めてのテーマ活動で感じるままを
演じていただけだと思いますが、人によって
キャラクターの感じ方もセリフの受け取り方も
全然違うのだと言うことを改めて感じることになり、
やはりテーマ活動は面白いと思いました。
ユウタの加入で、SENIORクラスもちょっとかわって
行くかもしれません。
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