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 黒岩PのあれこれVol2
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「15少年」航海日誌・8 04月07日 ()
入学式も無事に済んだようで、ご入学・ご進級・ご入園改めておめでと

うございます。金曜は、キディさんは体調を考えてお休みに・・・変わ

りに日曜の合同練習を頑張ってね!中学生は勢ぞろいで、真剣に取り組

みました。前回の合同練習に出られなかった子達に、Yちゃんがノートに

全体の動きを書いてきてくれました。演劇部にも所属している彼女、

なかなか的確に分かりやすく整理してくれて、感心!です。こうして

少しずつ積極的に取組む姿勢が見えてくることが本当は、一番嬉しい

テューターなのでした。スクリプトを作成した、SENCHOさんの言葉のよ

うに、ラボのテーマ活動は、セリフやナレーションの出来・不出来や、

舞台の出来そのものでは無く、ソコにいたる過程こそが教育プログラム

なんだと思います。かといって、自己満足しているだけでは、成長も

見えないので(保護者の方にも、目に見えるものは必要なんですね)

やはり、発表会というものがあるんだと思います。

ざわざわとなかなか集中しない子供達をひきつける為に、チームチャレ

ンジから始めます。2つのチームで、英語の言葉あてゲーム。英語で

説明した文を聞いて、それが何の単語をあらわしているのか、TVの

「○○英検」のマネッコです。とはいっても、こういうのって昔から

有りましたよね。助け合ってもOK,単語の内容はもちろん15少年に関係

あるものです。出来ないと「どーでもいい」などというクセに、テュー

ターの声には真剣に耳を傾けている様子がかわいい。負けず嫌いな子程

分からなかったときのリアクションが、わざと悪ぶっていて、まだまだ

かわいいもんだな~と笑いをかみ殺していました。そんなこんなで、

結構集中してきて動いた「15少年」第1話。確かにだいぶよくはなり

ましたが、こうやって見ると動きがとても限られている?船のシーンが

多いので、どうしても同じような動きにならざるを得ず、これもまぁ

課題のひとつかも。自らやる、といったバクスターのYt、さすがによく

聞き込んでいます。「テューター、文庫かして」というので、はい、と

渡すと、パラパラ見て、「やっぱりそうなんだよね。」「なにが?」

「この場面、モコが流されかけて、縄に絡まって死にそうになるんだよ

ね。だから、ブリアンが”ケガはなかったか?”って聞いてるんだよ」

そういえば確かにモコが死にそうになるところがありました。彼はよく

話しを理解して、動こうという、理論的な行動をするのです。対して、

感覚的に動くのはブリアンのKk。「ここ、ドニファンとつかみ合いに

なりそうになるけどさ、手をさきに出すのは俺じゃない?」「う~ん、

確かにドニファンはいきなり胸倉とかつかみそうも無いけどね」「ケン

カっぱやいってあったよね」。ドニファンのYbは、わりと冷静。

「ここはさ、この辺までボートを担いでこようとしたほうがいい」

「船の真ん中まで?」「ここでブリアンが止めにはいる方が自然」

「ああ、そうだね」・・・・こういう言葉を引き出すのにどれ程の時間

がかかっているか・・・・・は置いといて(笑)、少なくとも彼等が

等身大の少年達を生きようとし始めている手ごたえは感じるように

なってきました。願わくばこの空気が『下級生』役の子達にも伝染して

いってくれますように!
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Re:「15少年」航海日誌・8(04月07日) >>返事を書く
SENCHOさん (2007年04月09日 16時34分)

おじゃまします。『十五少年漂流記』をはじめて翻訳したのは森田思軒という人で明治29
年,1896年のことです。このときのタイトルは『冒険奇談十五少年』。漂流記とつけたの
はこの森田思軒さんの娘の夫だそうです。この練り他訳は文語体ですから今の若い人にとっ
ては読むのはたいへんかもしれません。でも声に出してみると,たいへん格調がありリズム
もあってずはらしい訳です。この森田さんは変訳の名人といわれた人ですから,とうぜんか
もしれません。しかしなにより森田思軒がえらいと思うのは「十五少年」,すなわちモコを
きちんと一人格としていることです。ヴェルヌの原題は『二年間の休暇』ですが,ラボでは
この森田思軒に敬意を表して「十五少年」のほう採用しました。
 ヴェルヌも原作のなかでモコは愛情をもって描いていますが,一方で「黒人なので選挙権
がない」「下働きは当然」と黒人であるすがゆえに基本的人権を度外視しています。これは
差別というよりもっと冷たく(ハナから人間ではない)区別しているわけです。たいへん深
い問題です。
 さて,書き込んだのはこのラボ・ライブラリーの英語を担当されている鈴木小百合さんが
湯浅芳子賞という翻訳賞を受賞したというおはらせです。『十五少年漂流記』の英語はとて
もわかりやすいし美しいでずか,これも鈴木さんのおかげです。その受賞のこと,そして彼
女のテレビ出演の情報などを書きましたので僭越ですが,ぼくのプロクを観てください。


 
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