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子どもたちの変化 09月13日 (月)
昨日の国際交流報告会は、私にとって大切なことがいくつもあった。

午前中、事前活動をいっしょにつくってきたラボっこたちと
午後の国際交流報告会にむけた準備をした。

この準備会(事後活動ともいえる)の目的としては、
*人の体験を聞くことで、自分の体験との照らし合わせをし、
 少し客観的にそれぞれのホームステイを見つめ直す。
*人に話すことで、体験を言語化する。
*本番はリラックスした状態で、自分のことばで表現できるようにする。
この3つだった。

短時間でこの目的を果たすためにはどうしたらいいか。
ラボっこたちは、久々になつかしい仲間に会えてテンションがあがるに違いない。
まして、同じ挑戦を乗り越えた戦友のようなものだ。
浮き足立つであろうことはまちがいなかった。
今日はこの後、会場を移動しなければならないし、
30分で会場設営、開会しなければならない。

まず「本日の目的」を明確に伝えようと思った。
そして「本日の進行(ながれ)とそのポイント」をプリントにして各自に配った。

輪になってプリントをまわしたら、みんなが一気にプリントを見る。
当然ながら、全員の視線が下がった。

>ちょっと、こっちを見てくれる?

みんなの気持ちを見たかった。
本当に、0コンマ数秒という感じのことなんだけど、
すぐに目があったのは、HパーティのNちゃん。
驚いた。
まっすぐに私を見ている。
真っ黒な、とてもきれいな瞳で。
「あなたの話を聞いています。」
目で、そう表現している。

これは、ものすごく大きな変化だ。
彼女は視線が合わない子だった。
できているのに自信がない。
それが視線に出ているのか、いつも視線が泳いでいる感じだった。

アメリカでの体験、心の動きを察するに足りる、大きな成長だと思った。

この仕事、こういう場面に出会えるからたまらんな~と思いながら、話を進める。


他のメンバーの視線も集まった。
大丈夫、聞いているよ、のサインがそろう。
いく前にはこれがなかなかできなかったのだ。

プリントに戻ってながれを話す。
なるべく簡潔に、短く。
ひとつひとつ、「はい。」と返事が返ってくる。
これも口うるさく言ってきたこと。

海外の生活、慣れない環境や初めて会う人々との生活では、
返事をする(反応する、レスポンスする)というのは、
身につけておくべきコミュニケーションスキル、サバイバルテクニックだったはずだ。

これが、国際交流の現場で子どもたちが感じる、日本との違いなのではないだろうか。
私が行ったアメリカやブラジルでは、ユーモアやジョークたっぷりに人を楽ませる会話や
その人の「人となり」がわかるような会話が喜ばれるし、
人々は誰彼なし話しかけて、会話を心から楽しんでいる。
そういうスタイルを小さい頃から身につける土壌がある。
ことばはなくても気持ちを察し合うような会話が成立したり、
知らない人話す時間も機会もあんまりない「大都会・東京」とは、環境が違う。

特に英語は、「I(私)」や「YOU(あなた)」がまずあって、
あとに続くフレーズを決める主として、存在が確かな表現が好んで使われると思う。
主語がないと言われる日本語とは文構造が全く違う。
「YES(肯定)」と「NO(否定)」もはっきりしていて、やっぱりことばっていうのは、
国民性が表れると思う。

話をもどして、報告会。

子どもたちの変化は他にもある。

終了時刻を30分もオーバーして、
またやってしまったー、何回やってもダメだな~   と、
意気消沈している私のところへ、
次から次へとあいさつしにやってくる。

3人でやってきたNちゃん、Hちゃん、Kちゃん。
「われわれ3人は、これを持ちまして!」
「今年度の国際交流活動の任務を終了します!」
「1年間、どうもありがとうございました!」
「おうちに帰るまでが遠足…え?えんそく?ま、いいか、とにかく気をつけて帰るということで!」
「ありがとうございました!」って。
思わず
「ごくろうさまでした!」って敬礼した。

SパーティのHちゃんは、取り組みの準備がおそいって、所属Tにいつもしぼられていた。
でも、帰国報告はしっかりと英語で準備してきて、課題の意図を汲んだ、すばらしい内容だった。

KパーティのKちゃんは、スムーズに課題をこなす手のかからないタイプで
いつも素通りしてしまいがち。
こちらが意識的に話しかけようとするのだが、するりと大人をかわす、
なかなか心を許してもらえる感じがなかった。
もともとベタベタもきゃぴきゃぴもしない子だと思っていた。
そんなKちゃんが、「あ~り~がとう~~~~~!」って
胸に飛び込んできたときは、もう…。
KちゃんがHUG~~~~~?!?!?!?!?
アメリカパワーか!?
感無量です。

男子もあいさつにきてくれた。

ときには肝を冷やし、頭に血ものぼりかけた面々が次々と。
HパーティのKは、
「いつも…なんていうか、ふざけてばっかで、すっごい迷惑かけたけど…。」
あとはうれしすぎて覚えてないや、ごめん!

KパーティのTちゃん。
「せんせい!1年間、お世話になりました!」って。
お母さんの甚大な影響力にもめけず、まっすぐに目を見て自分を伝えたね。
強かったよ。

Kテューターと話していたら、Mが近づいて来て、
「いろいろ心配かけたけど、ありがとうございました。」って。
おお!Kテューター!聞きましたか、いまの言葉。
うれしいですねえ。って二人で喜んだ。

自分のことばで、気持ちで、ありがとうを言ってくれる。
伝わったよ。
ことばと気持ちが。

1年前には想像もできなかった姿。
無事、国際交流体験を終えることだけを考えて来たけど、
こんな副産物、いや
実はこれが、大切な、もうひとつのゴールだったのかも、と。

Smile
Thank you
Eye contact
Please
これ、名言ですね。
STEPにあふれた1日だった。

視野を広げて帰ってきた子どもたち。

子どもたちの変化と成長を栄養に、またがんばれる気がした。
Re:子どもたちの変化(09月13日)
はらぺこさん (2010年09月14日 11時35分)

ご無沙汰しております。
いつぞや、Mさんとのお席、大阪でお会いしたスズキです。

シャペロンお疲れ様でした。
この日記読んで、感動して涙が出てきました。

ちょうど、娘が今年国際交流に参加をし、
はじめてラボの国際交流にちゃんとふれたように思いました。

いぐいぐさんの思いが伝わったのだと思います!
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