幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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この秋のこと 12月01日 ()
アメリカで1ヶ月過ごした2年前の夏、
これからはこんなふうにゆったりと、
風景や人とのやりとりを楽しむ中で、自分の気持ちをつかみながら、
やりたいことややるべきことを確実にこなしていこうと誓ったのに、
この10月と11月は、すさまじく忙しく(忙=心を亡くしながら)過ごしてしまった。

こどもたちの前に立つ仕事は、瑞々しい感性がとても大事なので、この状態は本当にダメ。
いつも、いくつもの段取りが頭をまわっているから、
こどもたちの声に耳を澄ますゆとりがなくなるし、返すことばに真実みがない。
どこか生返事で、適当な、知ったかぶりや、その辺で聞いたことがあるような言葉を使ってしまうんだ。
ああ、ダメダメ。

なのに。
この秋、こどもたちに教えられることがたくさんあった。

学校のこどもたち。
あの子たちのスイッチがどこにあって、どんなとき作動するのかわかる瞬間があって、
そこなのね~っ!という手応え、今後につながる希望を感じた。
ラボとは違う形だが、「やる気スイッチ」がちゃんとある。

お父さんのお仕事でこれからイギリスにいくこどもたち。
「来月からイギリスで暮らす」ということが強いモチベーションとなり、
ことば(英語)の習得に積極的な態度を示す、こどもたちの柔軟さというのか、けなげさというのか。
4人兄弟というなんともたくましくも凛々しく、社会力をもった子たちだったから、
ラボ・メソッドはピッタリだった。
「Jingle bells」で子犬のように飛び跳ね、「Pussy cat」で女王様を想像する。
ラボでホームステイ行く子たちと同じようにMYプレゼンアルバムを作り、
クラスで紹介できるように練習した。
4歳のおちびさんもがんばった。

となり街の市民ホールでのプログラム
子育て中のお母さんのこれまでとこれからをシェアし、地域に仲間をつくること、
我が子と向き合って楽しむあそびやうたや読み聞かせ…というテーマで提案があり、
ラボ・メソッドを紹介させてもらった3組の親子。
お母さんお一人お一人のことばに生き方が見え、不思議なくらいこどもたちに映し出される。
外に出て人と交わろう、なにかをシェアしようと思う人の子は、やっぱり明るくて聡明だ。

ラボママからの紹介でパーティに体験にきてくれたの年少さん2人。
そうそう、年少さんってこんな感じよね。
読み聞かせで絵本の真ん前に陣取って後ろの子が見えなくなったり、
(それでも他のラボっ子は文句一つ言わなかった…)
話しかけてもことばが留まらず抜けていく感じも(それでも聞いているんだよね)。
でも手をつなげた、体が動いた、絵本の世界を模倣できた。
年少さんにできること、年少さんでもこれだけできることを再確認できた。

そして、「自分の中のこども」との出会い。
テューター研修で『ロージーちゃんのひみつ』のロージー役を授かり…苦悩。
どうやったら女の子になれるの?
あの高い声はどこから出せばいいの?
第一、テンションのレベルが…。
家族がいないときを見計らって、家中の窓を閉め、ひとりロージーのことばで声を出す。
ロージーの「ふり」をしていては、音源の中で声優ジュリアさんが表現しているこの音階は出せない、と気づく。
このおはなしは作者センダックの<大人へのメッセージ>と自分なりにとらえ、
ロージーに近づくということは、小さかった頃の自分、
いや今でもある「自分の中のこども」を探すことかもしれないと考えてみた。
そうすると次々思いつく。
不安や寂しさをふりはらおうとするときのエネルギー、
自由自在のストーリーを描くことができる「ごっこあそび」の解放感、
イメージがどんどん溢れ出て止まらないときの(まるで神懸かり的な)興奮、
ともだちが反応して、笑ったり、喜んでくれたときの幸福感、
そして母が抱きしめてくれる安心感と、そこを行きつ戻りつする自分。

もちろん、
英語でセリフを自分のものにするためにたくさんの時間を費やしたから、
ラボっ子のリアリティ(いや実際には彼らの何倍も努力が必要)にも近づけたよ。

それにしても、いつのまに大人になったのかな。
大人らしくアサーティブであろうとするあまり、
こんなにも無垢で、ありのままの自分をしまい込んでいたんだ。
カピカピに乾いていた感性、少し潤いを取り戻せたかもなあ。

いろんな現場でこどもたちが常に教えてくれる。
こどもたち、ありがとう。

考えたことや感じたことは全部、ラボに戻していきたい。
ホームグラウンドである、パーティのこどもたちに向き合っていこう。



ああ、それにしても私…ラボが好きだ。
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