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ラボランドのひみつ――GTS-1楽しんでるかい 06月30日 (水)
 とつぜんだが、季節がらキャンプのことをかくのだ。
 その前にGTS-1の感想はひきつづき書き込んでください。
 いよいよキャンプが近づいた。わたし自身もキャンプはだいすきで
シニアメイトからはじめて、コーチそして大統領とさまざまな役割を体験した。一口にキャンプといってもいろいろあるが(少人数でテントひとつで生活するのもキャンプだし、プロ野球チームの春合宿もキャンプだし、あんまりよくない例だけど、軍隊の駐屯地もキャンプ○○だ。ようするに、日常をはなれて集団でなにかを目的に生活するのをキャンプというようだ)ラボのキャンプは大規模な組織キャンプであること、異年齢集団で活動すること、そして高度に知的かつ創造的な活動であるテーマ活動がプログラムの中心として位置づけられているといった点が特徴だろう。
 まあ、むずかしい話はキャンプっぽくないので、本日はラボっ子のこころのふるさと、ラボの聖地、ラボランドについてすこし書いてみるのだ。
☆ロッジのなまえ
 ラボランドができたころ、もう32年も前だが、クマザサに覆われた斜面をきりひらいて30棟のロッジがつくられた。ロッジは5棟ずつ6つのブロックにわけられ、現在でも残っているアンデス,ロッキー、トンチン、ナイル、ヒマラヤ、バイカルという世界の有名な山や川や湖の名前がつけられた。
 これにはいくつかの意味がある。ラボランド=Labo Landという頭韻をふんだネーミングもシンプルかつ凝っているのだが、このロッジの名付けと配列も技があった。まず、ラボランドという国なのだから、とうぜん世界を代表する大自然の名がつかわれた。そして英語で書いたときA R T N H B というぐわいにすべてイニシャルが異なるよにした。こうすればどの国の人でもそのちがいがすぐわかるというとだ。さらにロッジの配列であるが、ぐるんば城前ひろばにロケットの発射台があり、そこから宇宙旅行にでかけるとしよう。ロケットは出力全開でぐんぐんと上昇、あっというまに黒姫山がにぎりこぶしの大きさになる。そして宇宙の闇がせまるころ、地球をみおろすと、おお、右手下の南アメリカ大陸には、コンドル舞うアンデス山脈がそびえるではないか、その上方の北アメリカには雄大なロッキーがそびえている。さらに太平洋をまたいでアジアに目を転じれば、中国にはトンチンフー(洞庭湖・とうていこ=この湖の「べきらの淵」という深みに大詩人の屈原が身を投げたことで有名)が青青と水をたたえ、厳寒のロシアではバイカルの透明な姿が美しい。そして左手下にはアフリカ大陸を青、白、ふたつのナイルがとうとう流れているではないか。というような、まさに世界地図の配置になっていたのだ。現在のラボランドのロッジはたてかえられて、その配置はやや昔とことなるが、栄光の名前はきっちりひきついでいるのだ。
☆ぐるんば城
 ぐるんば城も昨年、大改修がおこなわれ近代的な建物に生まれかわった。
しかし、みんなでわいわいと食缶をとりにいく楽しさは、いまも昔もかわらない。いうまでもなく、この厨房ビルはラボ・ライブラリー『ぐるんばのようちえん』からつけられた。はじる、ひとりぼっちのさみしいぐるんばは、いろいろな仕事に挑戦するが、そのサイズにゆえになかなかうまくいかない。それが、12人きようだいとその母親と出会い、安住の地を得る。さしてさいごは公園の中心となって子どもたちにいつまでも愛される。
 ぼくは、キャンプの開営式で、おもな施設をラボっ子に紹介するとき、いつもこういう「はい、みなさんのうしろを見てください。大きなたてものがありますね。みなさんの、ごはんの用意をしてくれる『ぐるんば城』です。大きいから『ぐるんば城』。わかりましたね」
 じつに子どもたちは、よく納得してしまう。
 なお、ぐるんばの作者(たろうのおでかけもそうだ)である堀内誠一さんは、日本のグラフィックデザイナーの草分け的な方であった。ファッション誌「アンアン」のタイトルならびに全体のデザインは彼の手による。ぐるんばもたろうも、じつに洗練された色づかいとフォルムで、いつまでも色あせない。
 堀内さんは、「ことばの宇宙」にもイラストをよせていただいたことかあるが、おしむらくは40台の若さで亡くなられてしまった。
☆たろう丸
 タロー丸と書いたりもするが、正しくはたろう丸。もちろん、たろうは例のガールフレンドのゆきちゃんにアイスクリームをとどける暴走少年の名前からとった。『たろうのおでかけ』を、まさか交通安全指導物語ととらえている人はいないだろう。この物語の肝は、たろうという男の子の緊急性、すなわち「だって、アイスクリームがとけちゃうんだ」=この一点にすべてが凝縮されている。そこにおいては、交通ルールも社会のきまりもぶっとばす。男はそうでなくちゃ。この地球には緊急性、警鐘をならさねばならないことがらで常に満ちている。その警鐘をならすべきときは、いつも「今」だ。さらに、気付いた人間が警鐘をならさねばならない。たろうはきっといまもいそいでいる。すでに日し高い。ゆきちゃんのまつ草原は、まだ遠い。
 ところで、わが愚息が5歳のとき、この物語をかけながら、ずうつとぐるぐると円を描いて走りまわったていたことがある。物語が終わるとふらふらである。どうしたんだときくと、こたえは「だってアイスクリームがとけちゃうんだ」とはあはあ。これをテーマ活動といえるだろうか。というより、テーマ活動ではないという論理をぼくは見つけられなかった。彼は、この物語の核心をつかんでみごとに表現しているのだ。だから「こっこ遊び」なんていうものは、おそらくみんなテーマ活動なのだ。
 まあ、たろうの話はここまでにして、問題はたろう丸の「丸」だ。丸がつくものをあげてみると、第一日の出丸、氷川丸(古いわ)、日本丸などといった船の名前、それからお城の本丸、二の丸、なんてものもある。さらに刀の名前にもつく、日吉丸のように子どもの名前にもある。ようするに、日本人は建物とか子どもとか、お城とか刀とか、将来、なにかの中心、リーダーとしてりっぱに育っていってほしいものに「丸」といものをつけたのだ。だから、たろうというラボ・ライブラリーならびに日本の男の子を代表する名前に丸をつけてキャンプ本部としたのだ。
☆集雲堂
 これもその名の由来はラボ・ライブラリーだ。もちろん『ポアンホワンけのくもたち』。物語の最後に雲の家族が再集合することからとられた。さらに、全国から集まってくるまさに青雲の志をいだいたラボつ子たちを雲に見立ててもいるのだ。
 ところで、青雲とか青春とか青嵐とか、青がつく熟語なにやらわかわかしいのだが、青山だけはちとちがう。ラボ・ライブラリーのSB2に「青山土手から」という歌があるが、青山(「あおやま」もしくは「せいざん」)とは墓所のことである。青山墓地というのが渋谷にあるがまさに青山という名のつく地名はほとんどお墓と関係がある。「人間いたるとこるに青山あり」ということばがあるが、よくこれは青山が活躍する場所と誤解されて「人はどこへいっても活動する場所がある」という意味だといわれる。じつは正しくは「人間(じんかん)いたるところに青山(せいざん)あり」と読んで、人と人の間、つまり社会にはどこでも骨をうずめるべき場所がある」という意味なのだ。大筋の意味でほとんどあっているためにあまり問題にならない例。

 
 
 
Re:ラボランドのひみつ――GTS-1楽しんでるかい(06月30日)
Play with meさん (2004年07月01日 09時50分)

ラボランドのこと、詳しく知ると「ふ~ん、そうなんだ!」と納得しました。
SENCHOさんがまだ大学生の時に、初めて黒姫で活躍されている姿に出会いま
した。そのとき、ハワイラボの参加の年で、「きっとあの人はハワイの二世の
人なんだ」とおもったら、翌年の地区担当でみえたじゃありませんか!!
勘違いに大笑いだったですね。
ことしの2班に小2を中心に黒姫はじめてのラボッ子ばかりを連れて行きま
す。この日記とてもタイムリーでした。話して聞かせますね。そして、また、
myHPに転載させて頂いて、お母様たちにも興味を深めていただきます。 
よろしく!!
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