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夏なのだ! オバQなのだ。 07月14日 (水)
 いよいよ夏なのだ。うーん,しだばたしても夏なのだ。夏といえば怪談,怪談といえばオバケ,それならオバQだ。(ごーいんだなあ)
 いうまでもなく藤子不二雄氏の傑作漫画だ。でも、なんでラボで漫画なんだという人もいるんじゃないかしら。
 ぼくは、漫画はべつにわるいと思っていない。それどころか、日本の漫画はすごい文化だと思う。「火の鳥」なんか、まじめにラボ・ライブラリーにしようと考えて、手塚プロと交渉したことがある。むこうものり気で、時期がくれば手塚アニメがラボ・ライブラリーに登場することも夢ではない。
 ストーリィテラーとしての手塚氏はたしかにすごい。絵師としてもすごいのだが、ただうまい絵をかくだけなら、あとからざわざわでてきた作家たちのなかにおおぜいいる。
 藤子氏も手塚氏を神とあおいだ第一世代の漫画家だ。安孫子氏と藤本氏というふたり組の作家でこれほど長くコンビが成立したのは希有の例だろう。
 ラボ・ライブラリーでオバQに注目したのはいくつかのポイントがある。
 まずひとつは「アメリカン・コミック」のスピード感だ。このラボ・ライブラリーはあのコミックテキスト?をみながら聴かないと、その魅力は半減してしまう。ちなみに日本の漫画のえらいところは、ほぼ全部の漫画がふきだしの台詞を縦書きにしていることだ。日本語は縦に書くもの。そのことを
つらぬいている漫画はえらい。よく詩をかいたから見てくれという若いやつらがいるが、ほとんどが横書きである。横に書くと、じつはあまえた文、ことばになってしまう。ごまかしもきく。だから、きびしい文章修行をしたければ、まず縦に書くことだぜ。(ラボ・ライブラリーのテキストは英・日だからやむなく横書き)
 したがって、ラボ・ライブラリーのオバQも結局のところ、英語用に全部かきおろしていただいたのだ。なんてったって、動きの方向がすべて逆になるもんね。
 もうひと、というより、それが最大の魅力といっていいと思うが、藤子氏の日本語がじつに自然で美しいことだ。しかも、子どもらしいのびやかな会話で「よそゆき」「優等生」の気分はない。もちろん、けんかやあらそいの場面も子どもみだからあるのだが、「雑なことば」「きたないことば」はいっさいない。それはえらいことだよ。藤子氏はブラックユーモアの作品も書いており、なかな毒のある作家だが、こういう子どもに対することばの配慮はかんたんにできることではない。
 さらにいえば、時代をきりとる目のするどさと人間へのやさしさだ。
わかりやすい例をもうひとつあげると「ドラエモン」だ。
 オバQは日本が高度経済成長しているときにつくられた。だから、日本人は自身をようやくもって、「大きいことはいいことだ」ではないが、便利で大きくてはやいものに価値を見いだしていたときの作品だ。だから、オバQは超能力はもっていても、犬によわかつたり、長距離をとぶとつかれたり、なさけないキャラである。相方の正太はふつうの少年だがオバQよりはるかに世間値があり、人間社会からこぼれそうなQちゃんをフォローする。それによってQちゃんも能力をだせる。まさに強い日本人がいたころの物語。
 ところが、ドラエモンはオイルショックをはじめ世界の経済からおとなとみなされ、さまざまにゆさぶられ日本人が自信を失いはじめたときに生まれた。ドラエモンは未来のロボットだが、じつは欠陥品で本来はリコールものである。しかし、それが「20世紀」の日本では実にスーパーな活躍をする。
相方の「のび太」は、正太とはおおちがいのなさけない少年で、ドラエモンにたすけられてなんとか存在している。まさにそれぞれ時代を反映したキャラクターだ。
 ちなみに、ぼくのすきな漫画わあげておこう。順不同だ。
『陽だまりの樹』『白いパイロット』『アドルフに告ぐ』『鉄腕アトム』手塚治虫 『11人いる』『トーマの心臓』『精霊狩り』萩尾望都
『摩利と真吾』えーと木原だれだっけ 『ランプの下』『裸のお百』一の関圭 うーんきりがない。
 ところで、7/25から急遽アメリカへいくことになった。7/30に帰国してふたたび8/14に渡米、24日に帰る。ゆつくりこの夏は便器用しようという計画はどうなった! でも7/17には銀座で英語の落語をきき、8/4は『ジユリアス・シーザー』をみる。いきたいコンサートもいっぱい。読みたい本は約30冊。うーん、きづく手帳はまっくろじや!
Re:夏なのだ! オバQなのだ。(07月14日) ・
BLACKさん (2004年07月15日 11時18分)

「火の鳥」がライブラリに!
いったいどの話をライブラリに入れるのか、どんな人が声をあて、どんな音楽
がつくのか。ラボっ子たちは、「火の鳥」をどうやってテーマ活動にするの
か。考えただけでわくわくします。うわぁラボっ子に戻りたい。

その日がくるのを、首を長~くしてまっています。礼。
Re:夏なのだ! オバQなのだ。(07月14日)
くいくいさん (2004年07月15日 21時05分)

SENCHOさん、はじめまして。
ライブラリーの裏話、興味深くよみました。SENCHOさんは
ことばの宇宙の船長さんですか?
へぇ~が100くらい出そうな、読み応えのある日記ですね。
Re:夏なのだ! オバQなのだ。(07月14日)
ハニーさん (2004年07月16日 20時14分)

好きな漫画がほとんんど私と共通していることを発見しておどろきました。
木原なんとかは木原敏江です、念のため。
私は「とりかえばや異聞」が好きですが。

手塚作品で一番は「アドルフに告ぐ」です。
絵は上手くないが、ストリーテラーとしての手腕はやはり群を抜いていると思
います。
竹宮惠子はお嫌いですか?「風と木の詩」などジャン・コクトーを連想させま
すよ。
ジュリアス・シーザーはどこがやるのでしょう?
Re:夏なのだ! オバQなのだ。(07月14日)
スミティさん (2004年07月17日 00時42分)

私も漫画大好きです。どじえさんのものも
竹宮恵子が一番のお気に入り。「天馬の血族」いいですよ。
吉田秋生のものも好きです。最近では「夜叉」はヒット。続きが「イブ
の娘」
「陰陽師」もいい「バガボンド」も
思春期のラボっこと漫画の話題で盛り上がってます。

手塚さんものはもちろん、です。
船長さんが漫画がおすきと分かってうれしいです。
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