|
 |
 |
 |
 |
[一覧] << 前の日記 |
次の日記 >>
|
サイレント・ボブ 4 |
09月08日 (水) |
|
キャンプ・スモーキーはシアトル市内から約1時間のドライブという,たいへん便利なところにある森のキャンプ場だ。8/15から21日までの6泊7日、ここで行なわれるキャンプに10名のラボっ子たちが参加するのだ。
主催はCamp Fire USAというNPO。約100名のアメリカの子どもたち(多くは小学生と中学生)がカウンセラーとともにさま゛ざまなプログラムを楽しむ。
この日の午前、ラボっ子たちはホストファミリィに送られてフェデラルウエイのホテルに集合した。出迎えたのはやたら元気なシーラと、日本から昨夜戻ってもろに時差ぽけのぼくというわけだ。
日本にもどっている2週間のあいだ、シーラとは何度もメールをやりとりしたが、Is every thimg going well? という質問に、シーラの返事はいつも"Everythin ia goingwell."で,「ほんとかいな」と思っていた。コーデイネイターがぼくらに心配をかけないように、些細な問題はいちいちラボのスタッフに報告しないという気遣いわすることはよくある。しかし、アメリカ事務所の平野氏からも、問題はないという連絡だった。
事実、すべてのホストファミリィに直接受け入れの感想をきいたが、みんなすばらしいのでびっくりした。成田に集合したときは、準備の状況や表現力からいって、「どうなることか」と思っていたのだが……。
ラボっ子をみくびってはいかんなあ。
後で、シーラにきくと、ホストファミリィに提出してもらったアンケートとevaluationはじつにすばらしい内容で、シーラも「こんなのははじめて」とびっくりしたという。「どうしたんだ。いったい」
ともあれ、ホストファミリィにわかれをつげいざキャンプへ。迎えにきたのは、キャンプ場のスタッフ2名、荷物とぼくらを運ぶため、でかいバンを2台ころがしてきた。ひとりは、200キロ近い巨漢でニックネームはトルーパー
。もうひとりはやせぎすの、キャンドゥー。
へんな名前だと思ったが、じつはキャンプ名。ラボのシニアといっしょだ。そしてこの二人はただのスタッフではなく、教育者でもあった。
ラボつ子たちはなんとなく不安そうだ。そりやそうだホストたちとわかれて、しらないアメリカの子どもたちと過ごすのだから。
キャンプ・スモーキーの駐車場に車がついたとき、まっさきにぼくのところにやってきたのは、巨体で丸顔の女性。シーラからきいていた責任者のキヤロルつぽいので「キャロルさんかしら」ときくと、握手しながら「いや、わたしはスモーキー」とあだなでこたえる。彼女がここのいわば大統領、すなわちデイレクターらしい。すると、もうひとり巨体で、こちらは四角い顔の自余生が登場した。彼女はヨーダ(スターウォーズの!)。コーディネイターという。「さあ、まずどうしよう」というと、スモーキーは「まずは売店に子どもたちをつれていってお金をあずけさせる」という。
ここのキャンプ場にも売店はあるのだが、子どもたちは現金をつかえない。さいしょにひとり20ドルあずけ、お菓子やおみやげを買うごとに記録をつけておく。そしてそれ以外の現金はもってこれない、また、お菓子ももってこれない。こうすることで盗難や紛失のトラブルはさけられるということだ。そのことは前もつてきいていたので、ラボっ子にかんたんに説明した。
ラボっ子たちは案内役のカウンセラーについかせた。ここは、あえて自分たちだけでやらせることにしよう。
つづく
|
|
|
<< 前の日記 |
次の日記 >>
|
|
|
|