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I'm back! |
08月01日 (月) |
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「I'm back.――いまもどったぜ」とシンプルなあいさつをしてにやりとわらったのはバスケットの神様、マイケル・ジョーダンだ。ジョーダンは周囲もおどろく絶頂期に引退を表明し、あこがれだったというた野球に挑戦。その2年後(たぶん),上の名セリフとともにシカゴ・ブルズにもどった。
ジョーダンのすごさは,いまさらいうまでもないが,"Air"の異名をとるほどの滞空時間の長い跳躍力はピーター・パンもまっさおだった。
この跳躍力がフリースローラインのからのダンクシュートや,空中で2~3回フェイントをいれる「ダフルクラッチ」などの人間わざとは思えぬプレーを可能にした。また,想像力にあふれたカットインや視線と逆方向へのパス。さらに覆いかぶさってくる長身選手から遠ざかるように後ろにジャンプしてうつフェイドアウェイ・シュートなどジョーダンならではプレーがいっぱいあった。
バスケット選手はどうしても身長がの高さがもとめられるがゆえに,顔や身体のパーツのバランスが美学的にはよくないことが多い。しかし。ジョーダンはじつに均整のとれた身体と端正で知的な顔立ちをしていた。黒人バスケット選手がスキンヘッドなのはいまやあたりまえだが,これもジョーダンの影響だ。スキンヘッドはみためがヤクザになることが多いが,ジョーダンは頭のかたちもよかったからじつににあっていた。また,その眼は深い洞察力をたたえている湖のようだった。
でも、いったんプレーに集中するとその眼は野獣のそれにかわった。獲物におそいかかる肉食獣のようにコートを疾駆した。舌をだしながら,シュートしたりバスしたりどりぶるしたりする姿(舌をだすことでリラックスできるそうだ)はまるでは虫類だった。
ジョーダンは試合が終わるとかにならずといっていいほど、真摯にプレスの質問こたえた。しかも、スーツをきてネクタイをしていた。移動のときはスーツというドレスコードがほとんどのプロティームにはあるが,試合のあとのつかれた身体であっても、端正なスタイルで成熟した大人としてインタビューにむきあう姿は多くの尊敬をあつめた。
そのジョーダンが完全に引退してから,ぼくはNBAをあまりみなくなった。
ジョーダンのはなしが長くなったが、シアトルから金曜日にもどってきた。むこうで3泊、機中2泊の弾丸ツアーだ。
ワシントンワールドファミリーズにステイするラボっ子は21名。みんな元気にホームステイにむかった。7/26日にはアデレードという小さな町にある小学校のサマースクールを全員でたずねた。低学年クラスと中高学年クラスとそれぞれ1時間ずつ、日本文化の紹介をした。自己紹介もし、「ひとつしかない地球」を英語でうたった。ホストファミリーにあうよい練習になった。
その夜はモールのフードコートでひとり10$ずつもってバディですきなものを食べるという体験をした。マックなど日本にもあるお店を選ぶ子もいたが、けっこうはじめての食べ物にも挑戦していたようだ。
ところで、シアトルマリナーズは昨年につづいて西地区のびりっかすだ。イチローがひとりでがんっている。だから「イチローがきてくれてほんとにうれしい。ありがとう」とまじめに話しかけてくる人がけっこういる。学校にいったときも、学年主任のおばあさんの先生から「よく日本はイチローをアメリカにいかせたるありがたい。ありがたい」といわれた。「それはいいけど、マリナーズはどうしちゃったの」というと「オー,それをいわないで」とほんとうになきそうな声になってしまった。
やっばりペースボールはアメリカの国民スポーツだ。
シアトルは湿度は20パーセント,気温はせいぜい22度Cだ。空は秋のように高い。まあ日本の11月ざんす。帰国前日はラボっこたちがステイにはいってひとりになったので、アメリカ事務所長の平野氏と夕食をとった。ワシントンレイクとサウンドとよばれる内海をつなぐユニオンレイクという小さな湖(それでも野尻湖くらいはある)のほとりのチャンドラーというレストランだ。イカとかカニがうまい! シアトルは稚内より緯度が高いから夏は駆け足だ。それを知っているから,夏の人びとはみなやさしい。湖の入り陽をながめながら食べるシーフードはすばらしい。
と、なごんでいるとときおり爆音がひびく。この湖からはカナダのビクトリアまで水上飛行機がでていて、約1時間、おひとりさま100$とのことだ。
30分に一機、湖に白波をたてて薄暮の空にまいあがっていく。なかなかの風景だ。これだけでも、物語がかけそう。
夜火照るにもどるとイチローの試合をやっていた。めずらしくマリナーズが9点もリードしていた。明日は東京、また9時間の旅。
いやあ東京はあついっす。
今度は8/13にまたもどるすよー。
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