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選考会、そしてニコル氏の録音 |
02月27日 (月) |
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ちびままさんを先頭に今年度の全国ライブラリー委員のみなさんが
がんがん録音などの報告をブログに書き込まれているのでありがたいことだ。
2/25の土曜日は『ダルシン』の選考会。心配された雨もふらず好天のもと、約180名のラボっ子が参加した。この間、新刊ライブラリー制作の際にはラボっ子による日本語音声吹込みを企画・実行している。その理由はさまざまだが、シンプルにいって第1にはラボっ子が参加することでもっとラボ・ライブラリーに親しみをもってもらいたいということだろう。しかしながら、ラボっ子たちのライブラリーへの思いの強さには毎回あたまがさがる。もちろん、テレビやラジオの出演をふくめてマス・メディアに登場することが特別なことでもなくなり、筒井康隆氏が小説のなかで予言したように、メディアに露出されるように行動する風潮と無関係ではないかもしれない。しかし、応募したラボっ子ひとりひとりが自ら書いている「応募の理由と抱負」は、どれもたいへん真摯でかつ内容のあるものである。
応募からして、そういう熱気というか高温だから、選考会当日の会場はほとんど亜熱帯である。そして、これも毎回思うのだが、目標とあこがれをもっている者の集中力はすごい。ぼくのあいさつも、選考委員の講評も、それなりにむずかしい内容なのだが、子どもたちはじつにしんけんにじっと聴いている。「いまの子どもや若者は人の話を聴けない」などとだれがいった。聴くべき理由があり、そして内容があれば子どもたちはちゃんと集中して聴く。聴かないのは話や授業の内容がまずしいか、聴く理由をうばつているからだとおもう。
そして、これも毎回、ぼくは参加者にいうのだが……。
「ここにきた180名全員でこのラボ・ライブラリーをつくります。スタジオにいいけるのはこのなかで4名だけです。でも、この180名がいなければその4名を選ぶことはできません。日曜日に、家でごろごろしていても、どこかに遊びにいってもいいはずなのに、決意してここにあつまった行動力に敬意を表します。スタジオにいってもらう4名もCDには『ラボ・パーティの子どもたち』としかレジットされません。つまりこのラボ・パーティの子どもたちとは、きょうここにあっまった180名のみなさん全員のことなのです。そのことはぜひみなさんほこりをもってください」
できうれば、もっとゆっくりワークショップをしながら選考したかったが、あまりの人数の多さに、ある程度は流れ作業にならざるを得なかった。だが、三輪さんと鈴木さんのおかげで、ただのオーディションではない教育プログラムにはなつたと思う。すべてがおわったのは、6時半。夜のとばりはすっかりおりて、高層ビルのあかりが会場となった小学校(都市のドーナッツ化のおかげで廃校になつたのを利用している)をみおろしている。浅い春の夜はまだ肌寒かったが、身体も心もなかなかあたたかだった。
ぅーん、ニコル氏の話はあした。
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