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2004/01/09の日記 |
01月09日 (金) |
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おすすめ音楽CDその5
『ハメルンの笛吹き』――出だしからラストまで
音楽は坂田晃一氏。坂田氏は、ラボ・ライブラリーでは近年活躍していただいている音楽家。テレビや映画の音楽ではじついい作品をのこしています。『十五少年……』も氏の作品。
『ハメルン』は当時,「むずかしい」「こわい」とかいろいろな風評があったけれど、じつに発表はたくさんなされています。それは語りのすばらしさもあるのですが、坂田氏の音楽の魅力によるところも大。はじめのメロディー一発で「中世ヨーロッパ」に聴き手をつれさってしまう力があります。この録音は原宿・表参道に面したとあるファッションビル(セントラルアパートのむかい)のなかにあるスタジオ。けっこういくのにはずかしいところ。
ところでスタジオでの指揮者も神業のもちぬし。作曲家は英語・日本語版と英語版の音楽を2種類用意し、それぞれ注文どおりのサイズにしあげます。ゆるされる誤差はせいぜい0.2秒。1秒長すぎても短かすぎても、セリフとあわなくなります。
その通りに演奏させる指揮者はたいしたもの。指揮者はフルスコアを見つつ、ヘッドフォンでメトロノームと楽器の音をきき、さらに片手に指揮棒、もう一方の手にストップウォッチをもっています。そして1秒以内のずれは指揮棒の動きで調整してしまうからすごい。ふつう英日版から先に録音,次に同じ楽譜をつかって英語版をとりますが、そのときの説明がおもしろい。たとえば
「えーっ,AからはじめてBCなしでD2回、それからAにもどってBCありでコーダにいきます」(コーダは曲のおわりのしめの盛り上がり)
なんのこっちゃ。
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