聴けば聴くほど疑問のわいてくるお話 |
12月27日 (土) |
|
今回ほど、CDをたくさん聴いたことはありません。
子ども達がなかなかやる気を出さないので、とにかく私はひたすらCDを聴こうと思ったのです。
それからただ単純に「ピーター・パン」が好きだから。
実は、「ピーター・パン」は私にとって特に思い出深いライブラリーなのです。
18年くらい前のこと。娘が小5、息子が小3くらいだったと思います。食卓で3人でおやつを食べながら「ピーター・パン~地下の家~」を聴いていました。ティンクが死にそうになって自然と私たちはシーンとしてCDに聴き入っていました。
ピーターが「妖精はほんとうにいると、こどもたちが信じてくれれば、ティンクは死なずにすむのか。」と言う場面で。「信じるひとは、手をたたいてください!」のことばに、二人とも一生懸命拍手をしたのです。
私は驚きました。
ことに娘の方は思春期に入っていて、何かというと冷ややかな反抗的な態度だったから、物語を聴いてこんなに素直に感情を表すとは思ってなかったからです。
「ピーター・パン」は江守さんの語り、音楽、素晴らしいと思っていましたが、親子で物語を共有できる、ラボ・ライブラリーにはこんな力があると感動したのを覚えています。
そして今回15周年で発表するにあたり、ラボっこ達がこのお話を選んだ時、私はなにか不思議な縁のような物を感じました。
ところで「ピーター・パン」は聴くたびに新しい発見があったり、疑問がわいたりします。それで次のラボの時、子ども達に投げかけをします。
発表の2日前にも、突然疑問がわきました。
ピーターは自分の冷たい母親のことを、なぜウェンディ達に話したのか?
話したら、ウェンディ達がロンドンの家に帰ってしまうと思わなかったのか?
ウェンディが家に帰るのを望んでいたのか?
そもそも自分の母親の話は本当なのか? それとも作り話?
取り組み過程で、もっと早く気付けばみんなで話し合えたのに・・・。残念!
年が明けて、発表会の振り返りの時に、子ども達に投げかけてみようと思います。
|
|
|