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絵本カフェ 報告します |
03月21日 (土) |
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絵本カフェの参加者は、幼児から小学低学年のお子さんを持つお母さん方5名。テーマは昔話。
ラボ・ライブラリーの「白雪姫」はグリムの原作に忠実につくってあります。
CDを聞いての感想をポストイットに書いてもらいました。複数回答。
「7という数字が多かった」 「7才の白雪姫、家事が出来てすごい。」 「お母さんのしっとがこわい!!」 「鏡が意地悪」 「胆を食べるとか残酷な表現」 「小人が意外と残酷」 「お妃が最後、踊り燃えながら死ぬ 残酷」
ほぼすべてのお母さんが「残酷」と感じている事が分かりました。
昨今の社会情勢、少年犯罪などからすると、当然の感想なのでしょう。
では、昔話の残酷と思われる表現を読んだ子は、実際に悪い影響を受けるのでしょうか?
私達は、先祖から受け継いできた昔話も、時代によって変えざるを得ないのでしょうか?
そこで、昔ばなし大学主宰者の小澤俊夫氏の文章「昔話が現代人におくるメッセージ~子どもは自然に育つもの~」の読み合わせを、みんなでしました。
その文章はまさに私達の疑問に答えてくれるものでした。
「こどもが成長するとはどういうことか、命とはどういうものか、人間と自然との関係について、昔話はおしえてくれる。だから昔話をありのままの形でこどもに与えることが大切」と小澤氏は言われています。
皆さん納得し、ほっとした表情になりました。
それから西洋と日本の昔話の違いも考えてみました。
西洋のものは、主人公はお姫様や王子様。最後は結婚する。
日本のものは主人公はおじいさんとおばあさん、だから結婚はない。安心して苦労なく生活できるようになる。
でも、どちらもハッピーエンドなところは同じ。
日本の昔話を1冊読む
「かちかちやま」 おざわとしお 再話 赤羽末吉 画 福音館書店
後半は、お母さん方による、持ち寄った絵本の読みきかせタイム。
いつもは読んであげる立場のお母さん方、今日はコーヒーとバウムクーヘン(偶然にもドイツのお菓子)をいただきながら、至福のひとときです。
あっという間の1時間半でした。
私はもう少し補足説明したいところがあり、またお母さん方による絵本の読み語りの時間をもっと取りたかったと思いました。
次回は2時間とったほうがいいかな。
参加者のお一人から早速感想をいただいたので、許可をいただき、紹介します。
「 小澤俊夫さんの文章、大変参考になりました。とくに、残酷な感じがする話を子どもにしていいものか迷っていましたが、スッキリしました。
それと、子供にあれこれ言い過ぎてたな…と反省です。子供の形式意思を尊重出来るといいな…と思いました。
ラボの父母会では、毎回興味深いお話をありがとうございます。英語教室なのに、英語だけでなく日本語もとても大切にしてくださいますし、絵本、音楽、伝承、文化、自然、言語、子育てなどなど、複合的に親子で学べて、奥深さにびっくりです。」
今回お母さん方が持参してくださった絵本
☆「かお かお どんなかお」柳原良平 こぐま社
☆「のろまなローラー」小出正吾(作) 山本忠敬(絵) 福音館書店
☆「おやすみなさい おつきさま」マーガレット・ワイズ・ブラウン(作) クレメント・ハード(絵) せた ていじ(訳) 評論社
☆「じぶんだけの いろ」レオ=レオニ 谷川俊太郎(訳) 好学社
☆「しあわせな ふくろう」ホイテーマ(文) チェレスチーノ・ピヤッチ(絵) おおつか ゆうぞう(訳)
☆「だるまちゃんとてんぐちゃん」加古里子 さく、え こどものとも 福音館書店
☆「おやおや、おやさい」石津ちひろ 文 山村浩二 絵 福音館書店
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