岡山県立A高校クラス会 |
03月24日 (火) |
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「東雲匂う桜山・・」5年ぶりに皆で歌う校歌。
岡山県立A高校、2年2組のクラス会に行ってきました。
この年齢になると、ふっと昔のことを思い出して無性に懐かしくなることがあります。
高校2年生というともうはるか昔ですが、体育祭でサーカス団の仮装行列をしたこと、合唱コンクール、スポーツ大会、春休みに近くの山に行ったこと、楽しかったことばかりで、その頃の事を思い出すと何だか春の日の陽だまりのように、あたたかい気持ちになります。
担任のS先生は現代国語と漢文の先生でした。先生の授業は分かり易くて好きでした。
「東海の小島の磯の白砂に 我泣きぬれてかにとたわむる」など短歌を朗々と詠われたことも懐かしく思い出されます。
そういえばS先生が声をあらげたり、怒ったりされたのを見たことがありません。
いつも優しく穏やかな笑顔で、それがこうして5年ごとにクラス会が開催される所以でしょう。
今年79歳になられるそうですが、相変わらずお若いです。
今回先生は私達に、サミュエル・ウルマンという詩人の「青春とは」という詩をプレゼントしてくださいました。長い詩ですが、ほんの一部を抜粋すると
「青春とは人生の一時期のことではなく心のあり方のことだ。・・・・・・
人間は年齢を重ねた時老いるのではない。理想をなくした時老いるのである。・・・」
それから最後にこんなお話もされました。
「両腕の長い『やじろべえ』になろう。
企業に例えるならば、『やじろべえ』の片腕は利益。でも利益のみ追求して片腕だけ長くしても、『やじろべえ』は倒れてしまいます。もう片方の腕は優しさ、人のために使ってください。両腕がバランスがとれたら、仕事もうまくいきます。
これは何にでも当てはまります。家庭の主婦の人だったら、片方の腕は子どもかもしれません。でも子どものことばかりやってるのではなく、もう片方は仕事でも趣味でも他の事にしてください。そして両腕を長くのばしてください。長く伸ばすほど『やじろべえ』はバランスがとれてうまくいきます。」
私達も、それぞれが人生いろいろ経験して、先生のお話がいっそう心に染みわたるようになってきました。
なぜ私は時間を工面してまでこのクラス会に参加したくなるのでしょうか?
それはS先生を中心として、人生を前向きにとらえたいと願っている人達に会えるから。
企画、準備してくださった幹事の方々に、ただただ感謝するばかりです。
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