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『西遊記」キディから高校生まで |
07月31日 (金) |
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「テューターなのに苦手なお話がある?」私にとって「西遊記」がそうでした。
ライブラリー購入の時期にも何となく無意識に避けてきたような気がします。
だって何度聞いてもお話が理解できないんです。最初の音楽が「ジャン!」と始まって気がついたら最後の歌 ♪" Westward odyssey "♪ になっているんです。
「えっ!もう終わったの? どんなストーリーだった?」
私の頭では、お話のテンポについていけない。
それが今年のサマーキャンプのテーマ、そのうえ6パーティ合同夏合宿のテーマにもなっています。もうやるっきゃない!
全世帯に購入していただきました。いよいよやるっきゃない!
小4の女子が「むずかしくて、よく分からない。」というので、
「そういう時は絵本の日本語を読んだら少し分かるかもしれないよ。」
「ことばの宇宙、スプリング、サマー号に記事が載っているから読んでみて。」
とアドバイスしました。お母さんと一緒に読んでみると言っていました。
もちろん私自身が必死でしたことです。
まずしょっぱなの火曜キディグループ。
CDを聞いてきてもらったものの、子ども達はポカンとしています。
用意してきた如意棒を見せました。新聞で簡単に作ったものですが、少し伸びるところがミソです。
子ども達がくいついてきたので、CDをききながら10分ほどで自分の如意棒を作りました。
それからCDを流して、初めから鉄扇公主と芭蕉扇をめぐって攻防するところまでをうごきました。
江守徹さんの「ねえさん、あぶない!」などのセリフが愉快です。
さて翌日の水曜キディー。
男子が多いので、如意棒など作ると間違いなく戦いごっこになってしまいます。うーん。
困った時にはアイディアが浮かぶものです。
孫悟空、猪八戒、沙悟浄、鉄扇公主と火炎山の絵を描いて切り取って絵札のようにして、茶色の大きな布(中国の大地に見立てる)の上において、クイズを交えつつお話たどりをすることにしました。
登場人物は絵本を見て、筆ペンで一気に描きました。「水墨画らしくっていいぞ。」
私としてはなかなか良い出来と思ったのに、子ども達の反応はいまいち。
でもクイズを交えながらのお話たどりはみんなで出来て、鉄扇公主の場面までうごきました。
「先生、三蔵法師は? 顔描いてないじゃん。」
「牛魔大王の絵がないよ。」
「三蔵法師は気高いお坊様だから、顔が描けなかったのよ。牛魔大王って、どんなんかねぇ? 次までにお話日記に描いてきてね。」
(実は時間が足りず描けなかった)
正会員グループでも、その絵札をうごかしながらクイズをしてると、一人が茶色の布をふくらませて火炎山らしく立体的にしてくれました。
一回通してうごきました。
やはりうごいてみると、お話が理解できるものです。
大山キャンプのジュニアメイトが2名いるので、キャンプ前にうごけて良かったです。
☆☆☆ なぜ「西遊記」が理解しにくいと感じたのか、私なりに分かったことは ☆☆☆
何百年、何千年という長い時間、多くの登場人物や妖怪が出て、孫悟空が丁々発止とわたり合う。京劇のように展開が速い。
いちいち理解しようと細部にこだわらず、物語の大筋を味わえばいいのだなと思いました。
中国の広大な土地、悠久の時の流れ・・
「西遊記」の絵本を広げて、表表紙と裏表紙の絵を一緒に見ると、それだけで感じとれます。
サマーキャンプのテーマになっていたおかげで、苦手と敬遠していたお話に近づけて良かったです。
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