ラボ・パーティ発足51年目へ! |
01月09日 (月) |
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昨年はラボ50周年記念行事で、10月に長野県の黒姫ラボランドで「全国テューターのつどい」がありました。
500人以上のテューターが集まり、「ハムレット」の研修、テューターレポート、ラボ・メソッドについて専門家の先生方の講演などありました。
ラボ・メソッドの特徴は以下のことです。
①異年齢縦長のグループ活動であること
②物語のテーマ活動(劇)をすること
③キャンプや国際交流といった、実際に人と会う体験を積むこと。
昨今、スマホなどのIT器機の発達で大変便利になった一方で、人間関係はだんだん希薄になってきている気がします。
「空気を読む」のことばに代表されるように、子ども達の間では「その集団の和を乱さない、目立つような発言は控える」が重要視されています。
一見平和に見えますが、実は子ども達の人間関係は大変デリケートで難しくなっているように思われます。
昨年はラボ片山パーティでは、テーマ活動(英語と日本語による物語の劇)をする過程で、表現をめぐって何度か意見の衝突がありました。
中学生と高校生、中高生とテューターの間で、など時によってさまざまです。
そんな時にはテューターは感情的にならずに、お互いの言い分のポイントをつかむようにします。そして「どうやったら折り合えるかねぇ。」と投げかけてみます。
幸いラボでは「テーマ活動の発表を成功させたい」というみんなの共通の目標があるので、テューターが子ども達を信じてまかせれば、結局は自分たちで折り合う道を見つけます。
昨年12月のクリスマス会で発表した「ブレーメンの音楽隊」がまさにそうでした。
途中の父母参観で全然まとまっていない険悪な雰囲気の状態を見たお母様方は、本番の発表を見て、「小学生から高校生まで自分の役割を果たしていて、演じる側も見る側も楽しい発表だった。」と驚きながらほめてくださいました。
私も途中では「このままでは発表まで仕上がらないのでは」と不安に思ったこともありましたが、意見が衝突するのは、それだけ真剣な証拠だということに気づきました。
ラボでは、テーマ活動をする過程で、どんどん意見がぶつかり合う体験をしてほしいと思っています。
「空気なんかよまなくていいから、思ったことを言いなさい。言わないと分からないよ。」でやっていこうと思っています。
(もちろんお互いを思いやる気持ちは忘れずに)
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