"The Fairy Cow”『妖精のめ牛』 | 
														12月17日 (金) | 
													 
													 
												 | 
											   
											  
												
													ラボ・ライブラリー“The Fairy Cow”  by C.W.Nicol   
 
  
 
この頃よく聞いているライブラリーは“The Fairy Cow”『妖精のめ牛』。 
ウエールズ出身のC・W ニコルさんの作品です。 
 
音楽がとても美しく、ことにエドウインの歌はうっとりするくらい素敵です。ハンサムなエドウィンに“I am honored, Madam! Never have I met such a lovely creature!”と歌われて、め牛はきっとエドウィンを好きになったに違いありません。怠け者だったエドウィンも、生まれて初めて賢明に働いてめ牛の世話をし、子だくさんの家庭に恵まれて一生を終えました。エドウィンは妖精のめ牛と出会って幸福な人生だったと思います。 
 
ところでCDを聞いていて不思議に思ったことは・・“green”が多いこと! 
ちいさな男Green Man(妖精?)は服もひとみもみどり色、彼のめ牛も子牛達もひとみがみどり色、湖からあらわれた女神様も服もひとみもみどり色。 
そこでふと思い出したのが、アイルランドの作家James Joyceの“Dubliners”を習った時「その男の目はみどり色だった」というような文章があり、先生が「greenはお墓の上に生える草の色で『死』の象徴である」と言われたことです。 
また「ケルトでは『死』は身近なもので『死』が登場して生者の背を押し未来へむかう」と、ハロウィンについてのTV番組で知りました。 
 
『妖精のめ牛』では、「生と死」「善と悪」「美と醜」「幸せと不幸せ」といった相反することが淡々と美しく語られていて、聞くほどに好きになる物語です。
												 | 
											   
											  
												| 
													
												 | 
											   
											 
										 |