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歌のCDのつくり方 たぶんその9 05月24日 (月)
 絵本の色再校正がでた。紙をダイヤぺークから、ニューエイジにかえてよかった。ちなみにダイヤペークは『ノアのはこぶね』に使用した紙で,真っ白ではなくすこし黄色味がある。手触りはややザラっとしてる。インクをよく吸うので色は沈むが、アーティスティックな感じはよくでる。
 ニューエイジは身近な例でいうと『トム・ソーヤ』だ。白っぽいが目がちかちかするようなピュアホワイトではない。発色はこちらのほうがよいる心配したアート感も十分ある。素材感や影の感じもグー。やっぱり原画がいいかせなあ。午後7時、大塚のアトリエからかけつた画家の永山さんに見てもらう。せっかくなのでCDをかけながら見てもらう。「装丁デザインがすばらしいですね。わたしとしては、もう申しあげることはございません」
 話かわって、というかやっとひさしぶりに音楽の話。今回は、楽器の演奏と歌を同時に録音すめという、めったに行なわれない方法で録音した。最近の歌の録音は、たいていの場合まず演奏を録音し、それにあわせて歌をふきこむ。ようするにカラオケ+歌というシステムだ。これでと歌はなんどでもやりなおせるし、1ばんはテイク1、2ばんはテイク3といった編集も可能だ。したがつて効率もよく、スタジオ代もプレイヤー代もあまり無駄をださなくすむ。スタジオもスタジオプレイヤーも1時間いくらの世界だからだ(よいスタジオ、腕のよいプレイヤーになるほど単価は高い)。
 しかし、ひと昔前は、歌と演奏は同時録音していた。美空ひばりさんのかは、ほとんど同時録音だったという。スタジオでの一発どりだ。したがって歌をひとことでもまちがえれば、全員で頭からやりなおしだし、楽器もひとりか1音でもとちれば、全員でやりなおし。現在は、演奏者は細かいブースにわけていれられ、弦・金管・木管・打楽器・ピアノなどにわけられる。したがってとちっても、そのブースの人だけがやりなおす。しかも、まちがえたところが、65小節の2拍めの裏だとすると、50小節くらいから前のテイクの音をだし、まちがえてた人は65小節だけふけば、そこだけパンチ・インすることができる。スタジオではプレイヤーたちは、ヘッドフォンで各楽器の音を聴いていて(楽器ごとの音のバランスは自分の好みで変更可能。さらにドンカマとかクリックとよばれるメトロノームの音もきこえている)、指揮者も当然ヘッドフォンをしている。それってけっこう異様な光景・
 ただ、彼らは本当にうまい。ほとんどの場合、初見である。なんの曲かもわからずくばれた楽譜(自分のパートしか書いてない)を見るなり演奏するのだ。この初見がきかない者はプロにはなれぬ。
 ともあれ、現在は技術のおかげで同時録音はしなくてすむ。ただし、人間の声も楽器だと考えると同時録音のほうが、テンポなどのあいかたはぴつたりくるのだ。それに近いかたちを今回はとろうというのが、牟岐先生の提案だった。これにはみんな驚いた。同時録音は先ほど書いたように、効率がわるいのだ。しかし、たしかに効率という天ではたいへんだったが、テンポなどを楽器が一方的にきめるのではなく、歌手と話し合ってテストしながらきめていけるので、はじめは時間がかかってもあとのしあげはずいぶん楽だった。結果的には完全同時録音できた曲は少なく、後で声をいれかえたり、重ねたりなどの作業はしたが、とてもよいしあがりだった。
 この同時録音を完璧にこなした歌手がひとりいる。韓国の歌『3びきのクマ』『わたしはとあわせ』の2曲を歌った李恩敬(イ・ウンジュ)さんである。芸大に留学中のオペラ歌手。いまごろはミラノでオペラにとりくんでいるだろう。彼女が歌い終わったとき、演奏者たちから、自然な拍手がおきた。こんなことはめったにないぜ!
つづく
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