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歌のCDのつくりかた その12 06月09日 (水)
 前回は録音エンジニアの富さんの話をかいたが。今回はさらにすさまじい裏方のこと。
☆スタジオのアシスタントくん
 エンジニアの指示にしたがって機会を操作する。たいていはスタジオ付きのスタッフ。すなわちスタジオを運営している会社の社員。機会の知識、操作技術に卓越していることはもちろんだが、耳のよさ音楽的感性もとうぜんにも求められる。さらにきくばりの能力、そしてなにより体力勝負。
 アシスタントの作業は録音の2時間くらいまえからはじまる。マイクのセット,機材の点検をほぼすませておき、エンジニアがスムーズにテストを行なえるようにしておくのだ。もちろん,ひの時点でエンジニアから注文がはいればやりなおし。作曲家がきてディレクターがきて、プレイヤーもそろうと。まずはキーボックスの説明がアシスタントの仕事。キーボックスとはフェイダー(あげれば音量大、さげれば小。ようするにボリューム)が8つくらいついた箱である。箱には端子があり一方はスタジオの機会から、もうひとつの端子からはヘッドフォンがでている。このヘッドフオンで各プレイヤーは音をきくのだ。ききかたはされざれの好みなので、何番のキーからどんな楽器がきこえてくるかを知らせねばならい。
 「えーっ、キーボックスの説明をします。1番と2番がミックス(全部の画付きの音が右=1と左か=2らきこえる)です。3番が金管、4番は木管、5番にピアノ。6番が弦で、7番はパーカッション,8番がクリック(メトロノーム)です」
 プレイヤーによっては、ぼくのヘッドフォンなんかへんだよとか、6番死んでるよ、とかいろいろなご注文がはいるので、そのたびにアシスタントは゜いまかえます」といってとびだす。
 録音がはじまると、録音コンビューターの操作はすべてアシスタントの操作だ。ディレクターが「それじゃあ本番」という声がかかると(これきはわしらの仕事。えらそうだよね)、アシスタントは最低てせも5~6の操作をすみやかにかつていねいにせねばならない。アシスタントが「はいどうぞ」とTalk Back(スタジオ内の人とはなすためのインターフォン)すると、指揮者がこんなふうに声をかける。「M-22(22番の音楽という意味)のテイクワン。one two three...」
 本番中にアシスタントが操作ミスれば、とうぜんやりなおし。そうした
場合は機会を「すみません、こちらです」という。つまり、録音中止はプレイヤーのせいじゃないよということを明確にしているのだ。そうしない、プレイヤーはすげえ集中しているから、へんなふうにそのテンションがぶちきれると修復がたいへんだ。したがって、富さんのようなやさしいエンジニアになると、たとえミスがアシスタントのせいでも「すみませんね。ちょつと原因不明な音がはいったので,もういちどとらせてください」などとナイスフォローをする。
 さらに、録音は予定どおりにいくなどということは99パーセントないから、予期せぬことが連続する。56小節から59小節のファゴットだけ、いまさしかえる。なんてのはしょっちゅうだ。そんなときはアシスタントはすばやくコンビューターほ操作し「それでは、52小節からだします」とだしい位置をすぐ再生して、パンチイン(必要な音だけいれかえる)わすみやかにできるようにせねばならぬ。
 アシスタントはとにかくたいへん。はたらきもの。でも、みんなそうやって現場をふんでエンジニアになっていくのよ。かれらがいなきや、どんないいアルバムもかたちにはならない。
☆写譜屋さん
 しゃふや と読む。作曲家はフルスコアで書く。すなわち大きな楽譜にすべてのパートを書き込む。しかし、そのフルスコアをみめのは作曲家とエンジニアとアシスタントとディレクターと指揮者だけだ。各プレイヤーはパート譜といって、自分の楽器だけが書いてある譜面をもらう。だから、それだけみてもなんの曲かはわからない。すごいのになると、シンバルではじめからずーっとおやすみで、さいごにジャンといっかいなんてのもある。
 このパート譜をフルスコアからうつしとってつくるのが写譜屋さんである。これは正確さと時間が勝負。作曲家が朝の7時まで徹夜で書いていたため、12時からの録音にパート譜がぎりぎりでまにあうなんてざらだ。
 したがって、どうしてもこまかいまちがいがでるときがある。演奏家はそのとおりに演奏するが、たいていは一回でそのまちがいに気づく「先生よろしいでしょうか」「はい、フルートの○○さん、なんでしょう」「17小節目の2拍目のうらはBとなっていますが、Bフラットではないでしょうか」
「そのとおりです。失礼しました」
 もちろん、作曲家がぎつくときのほうが多いけど……。それでも彼らの耳はどうなっているんだ。あんなにたくさんの楽器が同時になっているのに、たった一音をききわけるなんて……。
 ともあれ、今回も写譜屋さんはがんばった。「パーティ活動の友」の楽譜もかれらの仕事。今回の写譜やさんは、東京ではナンバー1の写譜屋さん。
その名はハッスル・コピーという!

  
Re:歌のCDのつくりかた その12(06月09日)
スミティさん (2004年06月09日 22時43分)

はーーあ たいへんそう

ラボライブラリィを聞いて育った子たちも耳がいい。
ラボっこで、こういう方面に進む子もいるのでは??
Re:歌のCDのつくりかた その12(06月09日)
さとみさん (2004年06月11日 01時06分)

SENCHOさんへ

読まずにはいられず、日記のバックアップを一気に読破してしまいました。
かれこれ、どれほどかかったことか…
記憶がフィードバックして一気に色々なところへ旅してきました。
あ、前置きが長くなりましたが、マイHPのお気に入り新着に遅らばせながら
登録させていただきます。
PS:私には、船長さんというより、永遠の「ミッキー」なのですが…
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