Labo Party Since 1966ことばがこどもの未来をつくる

今月のマザーグースMother Goose of the Month

2025年11月の紹介

Goosey, goosey, gander

Goosey, goosey gander,
Whither shall I wander?
Upstairs and downstairs
And in my lady's chamber.
There I met an old man
Who would not say his prayers.
I took him by the left leg
And threw him down the stairs.
があこがあこ ガチョウのだんな
ちょっくらそこいらまわってこよう
上へいって 下へおりて
奥方のおいまへはいりこむ
そこでじいさまにいきあたる
お祈りしないばちあたり
ひだりの足をつかまえて
もろに階段おとしてやった

今回紹介する歌は「Goosey, goosey, gander」。
この歌も、ほかのマザーグースの歌と同じように、イギリスで昔から親しまれてきた歌です。

この歌が最初に出版された一番古い記録は、1784年。
『Gammer Gurton's Garland』という本に掲載されていましたが、人々の間ではそれよりも前から歌われていたようです。

実は、出版された当時の歌詞には、今のように「じいさまを階段からおとす」ような場面はなく最初の4行だけしかないようです。
マザーグースの研究者で知られるイギリスの民族学者Opie夫妻によると、前半の4行と後半の4行はもともと別々に伝わっていたのではないかとのこと。
時を経て、別々の歌がひとつにまとまったと考えると、なんだか不思議な感じがしますね。

また、「I love sixpence, jolly little sixpence」(2025年10月に紹介)でもご紹介した「韻(いん)」もこの歌の魅力のひとつです。

韻とは、言葉の終わりの音をそろえて心地よいリズムを生み出すこと。
たとえば最初の4行では、

Goosey, goosey gander,
Whither shall I wander?
Upstairs and downstairs
And in my lady's chamber.

というように、きれいに韻を踏んでいます。

声に出してみると、想像以上にリズミカルで歌いやすいですよ。
ぜひお子さんと一緒に、楽しみながら口ずさんでみてください。

マザーグースとは,英語圏の子どもたちの間で古くから伝承されてきたわらべうたのことです。イギリスではナーサリー・ライム(Nursery Rhymes)と呼ばれています。親から子どもへ,子どもからお友だちへ,また子どもからその子どもへと,時代や伝える人によって少しずつ変化しながら,うたいつがれてきた「古くて新しいうた」です。マザーグースは,うただけでなく早口ことば,なぞなぞ,昔ながらのイギリスの風俗・習慣を伝えるもの,人を皮肉ったもの,ナンセンスなど様ざまな種類があります。どれも韻をふんだり,くり返したりと英語の「音」や「リズム」が心地よく,思わず口にだして唱えたくなるものばかりです。

ラボ・パーティ!の世界はこちらから

英語で世界をひろげよう!
生涯を通して大切な仲間と
かけがえのない経験・思い出を
たくさん作っていこう!!
大切なことは目に見えない、
だからこそ『ことば』にするんだ。
世界中の人に出会い、伝えるために。
ラボ・パーティを始めよう。

もっとラボ・パーティを知るMore

ページトップへ戻る