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今月のマザーグースMother Goose of the Month

2025年1月の紹介

As round as an apple

As round as an apple,
As deep as a cup,
And all the king's horses
Cannot pull it up.
りんごのように まあるくて
コップのように そこふかく
王さまのうまが ちからあわせても
ひっぱりあげられないもの(なあに)

 このなぞなぞ,あなたには解けましたか?

 “Riddle me, riddle me ree”(2021年4月紹介)や,“Humpty Dumpty”(2016年4月紹介)など,マザーグースにはさまざまななぞなぞの詩があります。
実は,フランスやドイツにも,同じように問いかけて相手の答えを待つスタイルの詩があるんです。
マザーグースではほかにも”Make three-fourths of a cross”や”Little Nancy Etticoat”(2019年12月紹介)といったなぞなぞの詩がありますね。

 ところで,「王さまのうまが ちからあわせても」という表現,先ほど紹介した「Humpty Dumpty」にも登場しましたが,実はほかの詩にもよく出てくるんです。
たいへんな力を持っていてもできないこと,を表す,おなじみのフレーズなんですよ。

 さて,「王さまのうまが ちからあわせても」持ち上げられないもの,何だと思いますか?






 答えは....井戸です!

マザーグースとは,英語圏の子どもたちの間で古くから伝承されてきたわらべうたのことです。イギリスではナーサリー・ライム(Nursery Rhymes)と呼ばれています。親から子どもへ,子どもからお友だちへ,また子どもからその子どもへと,時代や伝える人によって少しずつ変化しながら,うたいつがれてきた「古くて新しいうた」です。マザーグースは,うただけでなく早口ことば,なぞなぞ,昔ながらのイギリスの風俗・習慣を伝えるもの,人を皮肉ったもの,ナンセンスなど様ざまな種類があります。どれも韻をふんだり,くり返したりと英語の「音」や「リズム」が心地よく,思わず口にだして唱えたくなるものばかりです。

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