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ことばの魅力とこどもたちの感性 10月21日 (火)
『よむぞう きくぞう』

これは、のんちゃんが通う幼稚園の読み聞かせサークルの名前です。
はっちゃんが幼稚園に年少で入園した年に、園長の呼びかけで
集まったお母さんたち中心に、ボランティアグループとして産声をあげました。
のちにサークルとして認められ、ずっと活動を続けています。
言うまでもありませんが、シンボルマークは象さんです。

はっちゃんが入園した2か月後にのんちゃんが生まれたため
はっちゃんが園児だった3年間は、わたしは所属しておらず
ちょうど活動日が休みだった主人が所属していました。

そしてのんちゃんの入園を機に、わたしも参加することになりました。

週1回の読み聞かせを当番制で行い、七夕会では劇を披露、
音楽会では有志のお母さんもくわえて『うたうぞう』として活動します。

幼稚園児といっても、年少・年中・年長と年代によって本を選ぶのもむずかしく、
また同じ年齢でもクラスによって雰囲気が全く違ったりするので、
何度か行かないと「これ!」というものがつかめません。

お母さんたちは子育てのプロではありますが、
読み聞かせのプロではありませんので、毎回試行錯誤しています。
「今日は失敗やったわ~」とか「ちょっと選択をまちがったかも~」
という声も聞こえたりします。
それでも、火曜日の朝は、みんな絵本を持って各教室の前で
ニコニコ待っているんです^^

さて、前置きが長くなりました。

今日は年長のばらぐみさんです。
このクラスは、よく先生が読み聞かせをされています。
絵本ばかりでなく、少し長めの児童書なども読んでいる様子。
前回ここに来たときは『へそもち』を読みました。

男の子が慌ててシャツをずぼんに入れていたりと、
なかなか想像力豊かで、元気のよい子の多いクラスです。

今日は、チャレンジしてみるかな?

持っていったのは"The Turnip".
そう、ラボ・ライブラリーの英語版『かぶ』です。

ラボでやっているように、英語の絵本を見せながら
英語と日本語を1文ずつ交代で読んでみることにしました。
このクラスならいけるだろうと。

今日は園長先生とのペアでした。
先生が先に『おおきなおおきな木』という本を読まれました。
そのあとにわたしがイスに座り、少し雑談を。

「遊戯室に、おいもがいっぱいあったね。あれ、どうやって抜いたの?」
 「あんな、スコップでザッザッとやったんや。」
 「ぐらぐらさせてから抜くんやで。」

やっぱり元気のいいこどもたち。

「今日はね、さつまいもじゃないんやけど、これです。なにかわかる?」
と絵本を見せると

 「にんじん!」とまず第一声^^;
 「ちがうで、かぶやろう」
 「でも、赤いで・・・」
 「ほんまやな、赤いな・・・」

「かぶよ~。ね、白くないね。他に何かこの絵本で気づいたことない?」

 「あ、がいこくご!」
 「お、えいご!」

「今日は、英語の絵本をもってきました~。でも、英語で読んでも
みんなわからないと思うので、英語と日本語と、両方で読むね。
英語ってこんな感じか~、と思って聞いてくれたらいいからね。」

みんなの目がキラっと光りました。

英語のところを読むたびに
「ひゃっ」とか、よくわからない声が上がります(笑)

そのうち、みんなのめりこみだして、
そしたら、何人かの口が動き出して、
ひとり、またひとりと、いっしょに声を出して読み出したのです。

日本語だけじゃなく、英語も言っているようです。

「dogやって。犬や犬。」とところどころ
ことばを拾っている子もいます。

Unn...gh! Unn...gh!
よいしょ、こらしょ。
They pulled and they pulled
ひいてもひいても
But the turnip wouldn't come out.
どうにも抜けん。

このあたりは、わたしの声と子どもたちの声がぴったり合うほど。

びっくりするやら、おかしいやら。
そしてうれしいのなんの。

読み終わった後にはわぁっと歓声が上がりました。
後ろで聞いていてくださった先生二人と園長も
「すごいねー!」とびっくりなさっていました。
わたしも思わずみんなに拍手を送っていました。

ことばの魅力と、こどもたちの感性ってすごいな!
と改めて思いました。

それから、ラボ・ライブラリーのすばらしさ。

実は、何年か前、日本語の『かぶ』のお話を読み聞かせした
お母さんが「ぜんぜん、反応なかったわ。つまらなかったのかな。」
とおっしゃっていたことがありました。

ライブラリーのテンポの良いことば、そして語り。
これも大きかったのではないかと思います。

「また英語の本読んでね!」
そんなうれしいことばをお土産に部屋をでました。

そして数時間後、のんちゃんを迎えに行ったとき、
まだ保育中だったばらぐみさんの部屋から
ひとりの男の子が転がり出てきました。

「のどかちゃんのおかあさんっ。今日は本よんでくれてありがと!」
といって満面の笑顔を見せてくれました。

あわてて「こちらこそっ!」と返事をしましたが
本当にうれしい1日でした。

お話の力を借りて、
ひとりでも多くのこどもたちが
もっとずっと元気に育ってくれることを
心から願いたいと思います。
 
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