幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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日本人であるということ 11月07日 ()
たいくつな週末であります。
ラボがない週末は、星のない夜空です。

のんちゃんも少しお腹を下し気味だったので
ふたりはパジャマのまま、お布団の上に
たくさんのおもちゃを持ち込んで
パジャマパーティのごとく、楽しい時間を過ごしています。

わたしは、図書館で借りてきているCWニコルさんの
『Forest』を読んだり、今まで通して聞いたことがなかった
ラボライブラリーの『十五少年漂流記』をDISC1~4を
一気に聴いたりと、それなりに楽しく過ごしています。

たまには、こんな日も必要なのかもしれません。
神様がくれた休日です。

1週間前、はっちゃんは元気に水泳の大会に出場していました。
応援に行っていたわたしはお昼に近くのパン屋さんに行きました。
焼きたてのパンがたくさん並んでいて、
どれにしようかと迷っていますと
目の前に何枚かの貼り紙が。

「小さなお子様がパンにさわられますと
ほかのお客様のご迷惑になります。」

とあります。

こんな当たり前のことを、何枚も貼らなければならないなんて。
そんなにパンを触る子どもがいるのか?
小さな子どもが一人で来るわけではあるまいし、
そんなにないだろうに、

と思っていたところに、
2歳くらいの男の子がトコトコとやってきて
わたしの目の前でパンを一つぐしゃっと手づかみにしました。

えー!!!

ホントにいた!!!

後から若いお母さんらしき人が慌ててやってきて

"Don't touch!"

と言って、子どもの手からパンをトングで取り上げたのでした。
そして、パンが並ぶ棚へ・・・

戻すんかいっ。

と思わず突っ込みそうになりましたが
どうやら外国の方らしいし、仕方ないか。
日本人のような容姿だけど、きっとアジア系の方なのだ。

すると、その子どもはお母さんのいうことなど
まったく聞こえないというように
また別のパンをぐしゃり。

「○○ちゃん、パンを手でとったらダメって言ってるでしょ!
これはみんなが食べるものなの。触ったらダメ!!!」

日本人!?

その後も、英語と日本語を交えながら叱り続けるお母さんと
パンを手掴みにしようとする子どものやりとりは続きました。

お母さんの英語を聞いているとどうも英語圏のネイティブでは
ないようです。明らかに日本人が意識して使っていると言う感じの
英語でした。
きっとバイリンガル子育てを実践されているのでしょうね。

子どもの方は、ひとことも言葉を発しませんでした。
それだけならまだしも、お母さんの言葉にも何の反応も示しません。

たった数分の出来事でしたが、
バイリンガル子育ての怖さを垣間見た気がしました。

日本人は、やはり日本人として日本語で育てるべきです。
日本人という基盤がしっかり育っていないと
「自分はいったい何者なのか」という迷いの中で
一生生きていかなければならなくなるでしょう。

様々な事情で、バイリンガルにならざるを得なかった人は
特別ですが、そうでなければ、しっかりと日本人の心を
育ててあげるべきではないかと思います。

そういいながらも、日本人が日本人らしく生きる、
というのはたいへん難しいことだと、最近よく思います。

日本人であるって、どういうことか?

着るものも、食べるものも、日常使っているものも
家にあるものも、聴いている音楽も、スポーツも
日本固有のものがどれだけ残っているのか。

アメリカにいたとき、「日本人です」というと
アメリカの学生達は「シントー、シントー」というのです。
スシでもなくテンプラでもなく、フジヤマでもなく。
「シントーってなんですか?」と聞くと
アメリカの学生達は不思議な顔をしました。

わたしは、わたしの国の宗教がわからなかったのです。

このような国に生まれ育って
この国を愛せよ、この国の人として生きよと
といっても難しいことなのかもしれません。

ネイティブアメリカンのことを知れば知るほど
見た目にはほとんど変わらない
日本人とネイティブアメリカンは
両極の道を歩んだのだということを強く感じます。

結果的には、どちらが幸せだったのか。

わたしたちも、ネイティブジャパニーズとして
誇りをもって生きたいですね。

うちの子どもたちは(というかわたしもですが)
いま「サムライハイスクール」というドラマにはまっています。
軟弱な男子高校生に、ご先祖の侍がときどき乗り移るという
コメディなんですが、その侍の言うことや振る舞いに
なにかワクワクするものを感じるのです。

たぶん、まだ根っこは残っているのだと思います。

松井選手が、WシリーズでMVPを獲ったインタビューで
日本語で答えてくれたことはとてもうれしいことでした。
「通訳がいるんだから」という理由でしたが
それでも世界の人に向けて、日本人が日本語で語れる
というのはとても大切なことだと思います。

英語を勉強すると世界が広がるのは間違いありません。
でも本末転倒にならないように。
わたしたちは日本人を英米人に変えるために
英語を勉強してはいけないのです。
 


 
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