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「言語技術科」を輸入の新聞記事 |
10月28日 (木) |
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日本語教育を強化する等の新聞記事やニュースを、よくみかけるようになりました。
先日も、日経新聞の夕刊に、欧米の国語教育で実施されている
「Language Arts(Language Skills)をモデルとして、子ども達の分析力や論理的思考を磨くという記事がのっていました。
どこかで聞いたことがあると思ったら、以前、たどりついた本の作者が、中心的指導者としてのっていました。
前に、テーマ活動をする際に、質問をしても自分がどう感じているのか答えられない子も多く、「なぜ、自分が何を感じているのかを自分でわからないのか。また、漠然と感じたことがあるとして、それを言葉にして表すこができないのか。」という考えたことがあります。
そのときに、CDを聞くときに、より鋭く分析的に、多くのことを、私自身が感じ取れるようになるヒントをくれたのが、著者の本でした。(大人になってしまって、CDを聞いても、子どものように鋭敏には感じ取れないので・・・)
その記事には、「欧米では国語だけでなく他教科も含め、正解とともに、その理由も論理的に説明できる子どもが多いが、日本の子どもは正解しか言えない傾向がある」
「正解だけでは子ども同士の議論は深まらない」それを、要約、小論文で自分の意見を述べる、生徒同士の討論で「対話力」「説明力」「論証力」をつけるということです。
こういうことは、ラボでやっていることと似ています。
ラボは、テーマ活動をして、しょっちゅう「どう感じたか。どう思うか。」を尋ねます。
最近では、グループによっては「船頭多くして舟山に登る」という、(意見が出ないの逆現象)、出すぎて、ゆずれず、進めないこともおきますが、
一時期は、意見をいえない子の方が多かった。
意見が出るようにするには、子ども側の問題ではなく、大人側、テューターとして、何をどう問いかければ、その子の感じていることが出てくるのか、
それを意識していく必要があるのではないかという思いで、取り組みました。
「分析的」というキーワードは、わたしにとって役立ちました。
テーマ活動の過程で、CDを聞き込むことで、現実の空間である教室に、まるで本当にあるかのように、海賊船のマストや船室のドアを感じながら動けるようになります。
そこにいくまでに、子ども達は、CDから分析的に「あると思われるもの」を抽出し、動いてみることで、それをよりリアルな疑似体験できる。
海賊船の船べりをのぼってくるピーターの動きが、なんだかつめをたてて登ってくるワニっぽくて、見ていておかしい。
すると、三年生の男の子が、「ピーターって飛べるんでしょ。だったら、よじ登るっていっても、軽くじゃない?人間が登るのとは違うはずだよ。」といったのです。
素晴らしい情報の分析力!
こんなことを自然に思いつける子もいますが、そうでない子には手助けをしたいと思って、始めた分析的な読解によるなげかけ。それで、少しづつですが、意見の出せない子も、自分のなかみ、考えを出せるようになってきて成果があがっているようです。
それにしても、ラボでは、英語を学んでいるようでいて、実は、今、世の中で言われ始めた国語力というものも、こんな形で自然と身に付けているのですね。この形を生み出した方に敬服いたします。
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