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子ども達の感じていることを見失わない大人でいたい 03月08日 (火)
きょうは、プレイルームでThe mitten(てぶくろ)の三回目。

 一回目は、てぶくろに見立てた布地に私も入ろうとすると、T君が「はいらないで!こないで!」と言いつづけた。テューターは、いつも、僕がこんなに必死にいえば、聞いてくれるのに、なんで聞いてくれないのかな?と考えたらしく、いきなり布地のなかで”Stop!"とさけぶ。それを、外で聞いていたお母さんたち、英語でないと通じないと思ったのかなと笑う。
 先週は、キディブックの紙製のfrog,wolf等に気をとられて、子ども達がmittenの中にあまり、入りたがらなかった。


 もう一度、基本に立ち返って、子ども達がこの話を楽しむポイントは何なのか、とらえなおしてみる。すると、先週まで、hot,coldを意識させて、寒いからmittenに入ろう等といっていたのが、子どもにはぴんとこなかったのかもと思い当たる。

 寒さが行動基準になるのは、大人の発想かもしれない。

 今回は、mittenが子ども達にとって、どんな楽しさのあるものかと考えてみれば、もちろん、その中に入りたいという気持ちが原動力だろうと思い当たる。

 普段、自分の生活にない、ちょっと良いものに入って、そこで暮らす感覚。では、今日は、mittenになる布を子ども達が親しく、入り込みたいものと感じるように導入してみようと工夫する。

 SBの一曲目アイスカップの再利用のフルーツのふたでOpen Shut them
はじめは、みんなプラスチックのフルーツのおもしろさに大喜び。同じ歌をバージョンをかえて、大きな布でやる。
 大きな布を使い、お母さんたちに布地を動かしてもらうと、きっと子ども達は、その下や上で遊びたがるだろうと予測。それが大当たりで、Tくんが一番はじめに乗り始める。みんなも乗っていいよと誘いかけ、そのまま布をOpen,shut them.歌詞にあわせて、rollでは、子ども達を乗せたままぐるぐる布地をまわす。歌声は、あまりのおもしろさに?出てこないものの、みんなこの布の魅力にはまっている。
 次は、そのまま、ミトン。予想があたり、みんな次々にお母さんがもってくれる大きな布のミトンに入りにくる。きょうは、大騒ぎでCDが聞こえないくらいに、まず、ミトンに入り、次に入ってこようとする動物が大きいとStopをかけ、きつい、せまいと大騒ぎ。でも、表情はミトンに入っている動物達になっている。そして、むぐむぐ動いて、雰囲気がでている。

そして、熊役にテューターがなり、ぱきぱき木の折れる音を立てながら歩き回り、一緒にれいくんも、stomping bear歩きをする。ここで、やってみたい役には、即変われるのが、とても大切なところ。
 みんな狭い布地の上で、大はしゃぎ。お話に関することをこの年齢の子ども達は言うわけではなく、ただ表情と、ミトンの布の上にいるということだけが、私が確認できること。犬役を、突然志願してくれた2歳のIくんとテューターでやると、あっというまに、0歳のIRちゃんも含めて、みんなあちこちに散っていく。これを見て、ああ、お話を心と体でちゃんと感じてわかっているんだなと感動。これが、幼児だと、「じゃあ森へ逃げよう。」とか、いろいろ言葉が出てくるので確認できるのだけれど、3回目で、ちゃんとお話を楽しみきった、この子達に拍手。

 幼児クラスでは、セリフもいえるお話なので、来年は、入る順番にあわせて、セリフをいいながら取り組めるようになると思います。
 きょうの、新たな試みは、絵本を静かに聞けるように、はじめに子ども達に、静かに聞くことは良いことで、それが出来た子には、ごほうびをあげるねといっておいたこと。

 そして、「英日でぐるんぱの幼稚園」の読み聞かせ。

 とうとう、5人全員、最後まで聞くことが出来ました。まだ、2歳のIくんも、以前、ピータースピアのロンドン橋の絵本にひき込まれたときのように、じっと聞ける。(はじめは、絵本を見ると、走り回っていたのにね。その成長ぶりに感動。)



 子どもには、中途半端に「お話ききなさい。」と言っても伝わらない。 

大人側が、子どもに伝わりやすい方法で、静かに聞く姿勢を身につけることが大事だと、しっかり伝えると、本当はちゃんと聞けるようになっていたんだなと嬉しい。

 これには、いつも、期待を裏切らない、おもしろい絵本を選ばなくてはならない。本物、良質のものでなくては、座らされて聞かされる子どもが悲劇。

  子ども達が、お話を楽しめたことは、最後のページの絵のグルンパのつくったクッキーを、絵本からとってあげる真似をすると、「もっとちょうだい。」「おいしい。」という言葉が出て何回もおかわりしていたことから、伝わってくる。飴のご褒美を待って、お話を聞いていたはずなのに、終わってからしばらく、それも忘れて、絵本の絵で遊んでいた子ども達。

 本当に良い想像力が育ってきていると、たのもしく感じました。



 良質な物語から、子どものこころが受け取るもの、

 物語が子どものことばのイメージする力に働きかけるものの大きさは、日常会話やパターンプラクティスのあいさつ英語の何倍もの威力を持っている。。受け取る力の焦点が大人の場合はぼやけてしまっているので、いくらそれを説明しても、わからない人にはわからないかもしれない。

 でも、子どもとこうして、物語で遊ぶ経験を積み重ねると、物語だからこそ、この子はこんなにもしっかりと言葉の中味を受け取っているのだなということがくっきりと見える瞬間があります。(ついでに言えば、ナーサリーライムでも、それは起こってます。)

 

 でも、2,3歳の誰もがすぐ物語を聞き、遊べるわけではないのです。

じっくり一年間通して、仲間と物語で遊ぶ体験をしているから、逆に聞けるようになってくるお子さんもいます。小さい子の場合は、そちらの方が多いかもしれません。この子達の大半は、4月から幼児クラス。これからも、子ども達の感じることを見失わないように丁寧に付き合っていきたいなと思います。
 
Re:子ども達の感じていることを見失わない大人でいたい(03月08日)
チェリーさん (2005年03月10日 21時51分)

こどもの感性でいようと努力するから、テューターってみなさんステキ
なのですね。私なんかやりすぎで引かれてます、はい。誰よりも一番楽
しもうとしてますからお子さんが付いてこない?
Re:Re:子ども達の感じていることを見失わない大人でいたい(03月08日)
ツバメ号さん (2005年03月11日 19時56分)

チェリーさんへ
 メッセージありがとうございます!
華やかなチェリーさんですから、やりすぎてなくても、存在感がすごくあるの
でしょうね。なんだか想像できます。
 ちなみに、テーマ活動にも、どんどん入っていかれますか?私が入ろうとす
ると、小6の子達には拒否されます。「もう、お母さんとままごとする年齢じ
ゃないしー。」っていう感覚のようです。
Re:子ども達の感じていることを見失わない大人でいたい(03月08日)
うのままさん (2005年03月27日 11時11分)

スキー楽しかったのですね。寒いとココアも格別うまいんだろうな。
親同士が仲がいいってほんと大事です。みんなで子育てしていくんですもの
ね。
ところで、プレイルームグループの『てぶくろ』のお話しの取り組みそして
絵本。とってもていねいにされていますね。なるほどと感心しました。
先週うちのプレイルームさんたちにもちょっと長いお話しを読んであげまし
た。静かに聞いてくれているのはお話しがわかっているからですよね。ここ
まで大きくなってくれたかと感動しました。こどもたちの成長がみえると
きってお母さんのようにうれしいですよね。
Re:Re:子ども達の感じていることを見失わない大人でいたい(03月08日)
ツバメ号さん (2005年04月03日 10時27分)

うのままさんへ
 書き込みありがとうございました。お返事が遅くなり、すみません。
私にとって、うのままさんのパーティの保護者の方とラボの関わりは、
お話をうかがうたびに、こんな風だと楽しいだろうなという憧れでした。
 うのままさんの楽しく人をひきつけるお人柄は私には真似できないのです
が、でも、私を飛び越えたところで皆さんがつながってくださるのが嬉しいで
す。
 プレイルームって、やりがいありますよね。また、小さい子たちは、パーテ
ィの小学生たちのアイドルでもあり、活動を元気付けてくれるかかせない存在
です。
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