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感動する力のあるものにしか触れたくない。 09月15日 (木)
 私は、ただ英語のデキル子を育てたいのではない。文法に強く、訳すことができて、テストにも強い。そんな子は、勉強が好きな子で、英語関係者に丁寧に関わってもらえば、いるはず。
 
 でも、国をこえて、世代をこえて、いろいろな人と、英語を使って関われる力、つまりは、リスニングという単純なものだけでなく、心の耳で他国の人の心を聞く力、会話力、一方的に知っている単語をならべる会話パターンではなく、気持ちをのせて言葉を発することのできる能力、そんなものを育てたい。
 そういったものを育てるには、子供たちの心がわくわくとときめくもの、「感動する力」のあるものを素材に使わなければできない。
 表面的ないわゆる「テキスト」でのやりとりでは、その子が本当は何を感じているのか、わかりにくい。

 きょうの小学生クラスは、「ジャックと豆の木」
 やはり、ジャックになって、orgaから隠れるために、うちの部屋のすみで、座布団に必死に隠れてる子達、そのときに、その気分にぴったりの英語のナレーションが流れている。その環境が大切なんだと、この夏の受け入れ体験等を通じて、あらためて深く思う。

 言葉は、無理無理暗記しなくても、その言葉を自分の中の暗記部屋以外のところ、体験部屋とでもいうのでしょうか、そちらにしまいこむ作業を日頃からすれば、必要なときにはほんとに、出てくるもの。
 自分のなかの「体験部屋」にしまいこむには、使う素材は、「感動する力をもっている物語や絵本」でなければ。
 そして、アウトプットは、国際交流のホームステイだったり、向こうから来てくれる子を受け入れる体験やキャンプで一緒に生活することだったり、アウトプットする場面の印象の強さが、また、「体験部屋」にしまってある言葉をぐいぐい引出しから取り出してくれる。
 日常の英会話練習のレベルや暗誦でのアウトプットでは、ひっばる力が弱すぎる。

 最近、「テキスト」のようなものを眺める機会がありましたが、いくら、その英語がわかりやすくても、体系的に学べるように段階が踏んであっても、絵と物語に力がなければ、これは子供たちとは使えないな~というのが、実感でした。一回読めば終わってしまう教科書のようなもの、それを読んで言葉を「体験」に近くすることはできない。

 夏の国際交流にいってきた子たちの言葉、また自分の受け入れ体験、夏をとおりこして、また、日常のラボでやっていることに戻ってみて、あらためてそんなことを感じました。
 
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