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最近、すこしテーマ活動の取り組み方をかえました。 |
02月01日 (木) |
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初回に動くときの、子供たちの様子をよくよく見ること。役決めをしていない段階で、そのお話のどこに何を感じてるのかを、テューターがみること。
そして、背景になることを一心にたのしめれば、役はいなくても、CDから流れる音声を聞いて、役の人がいるつもりでやり、背景の子は背景に徹することにする。
前回のたぬきの発表の練習のときは、そのグループに、その役の人がいないと、誰か代理で必ず入っていたのですが、今回は、あえて、安寿も厨子王も母もいないのに、波や松ノ木や岩だけを子供たちがやりました。(母をテューターがやって、距離感はつかみました。)
そのときは、子供たちは、ただの「背景」なんかじゃなく、CDを聞いているときに自分のこころに響いてきたものそのものを表せることが多いのだと気づきました。
こころを「背景」にうつしとるためには、アニマシオンの本を参考に、いろいろと子供たちとはなしあって、その心の中を確認してみる作業が大切だし、その過程が、とってもおもしろい。
何か、おうちでCDを聞いていたときの気持ちと、きょう、みんなで動いてみたときの感じでずれているなと思うことない?と問い掛けてみると、
すごくいろいろなことをいえるようになりました。
安寿が湖に飛び込む場面は、波しぶきをあげたり、安寿が苦しむのではなく、祈ったかたちの安寿を、周りの人がぐるっとつつむようにして消して欲しいという意見も出てきました。
読書をするとき、よくお話を読むということは、やっているようで出来ていないもの。
でも、CDを繰り返し繰り返し聞いて想像するという作業は、「よく読む」ということと、とても似ていると思います。
そして、読書でいえば読んでいるときの自分の気持ち、そういったものを、テーマ活動にすれば、その聞いている自分の気持ちを「背景」として表していけるというのが、すごいかなと思います。
これを考え付いてやり始めた人は、物語を読むということの本質に、誰でも近づける、すごいいい方法を知っていた人だと思います。
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