なぜ趣味が漫画とゲームとテレビだと、よりよい国際交流体験がしづらいと感じるのか |
11月27日 (木) |
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来年ホームステイに参加予定の男の子の自己紹介にあった趣味が、
等身大で「漫画、ゲーム、テレビ」。このことを否定しているわけでは決してなく、これだといいステイは難しいか?と感じてしまったのはなぜか。
テューターとして自分がそう感じた理由として、2つのキーワードに行き当たりました。
1つめは「人間らしい暮らしのあり方は、現代を舞台には描きにくい。」という子供の本についての講演会で脇明子さんがいっていた言葉。
ケータイ、ゲームをやりつつ、両親の離婚、いじめに悩む子供はリアルな姿でしょう。それを描いたものより、たとえ現代の子でも「大草原の小さな家」のローラが家族、兄弟と力をあわせて、自然の中で体験していくことを読むことで、子供にとって「困難にぶつかったとき、こんな心の有り様をもって乗り越えていけばいいんだな。お父さんって、こんなに強いんだな。」そんなことをたくさん受け取れる。
自分自身がこの世の中を乗り切っていくための、良い自己イメージや力は、主人公たちが悩み、愛を感じる場面の背景には自然の中で家事や生活を営むリアルな体験があるところから得られる。
つまり、子どもが自ら何かを学び取るには、冷暖房完備、親や機械がやってくれることで事足りてしまい自分はお客様状態という生活環境だけしかない場合は難しい。
もう一つのキーワードは、
「本当に『感じる』ために、脳は身体による実体験を必要とするという仕組みを持っている。」
「子どもの脳と仮想世界」戸塚滝登著 岩波書店を読み、そう理解しました。
感情とはSomatic marker 身体から刻印づけをされて脳へと届けられる信号である。などなど、ちょっと言葉が難しいのですが、つまりは、ゲームやテレビを見て仲良くなっても、お互いの身体による実体験がないので、深く感じて仲良くなることは難しいと仮定されます。
趣味は何でもいいです。でも、それが電脳系だったら、いつもの自分のままではなく、身体を使った体験もできるような心構えも持っていってほしいと思います。
お手伝いができることであったり、料理を作ってあげることであったり、積極的に何にでも挑戦できる自分、いろんな遊びで友達と仲良くなれる自分、そんなものを、日本で育み準備して、参加してほしいと思います。
具体的には自然の中にホームステイしにいったなら、家族の手伝いをたくさんすることや、都会でのステイでも、身体を動かして家事をたくさん手伝うとか、一緒に身体を動かして遊ぶとか。
小さいころから、いろんな体験をする意味は「桶の中の脳」
brain floating in the life-supporting vatにしないことなのでしょう。
子どもにバーチャルを一つ与えること。それは引き換えにリアルな能力を一つ奪いさることになるそうです。トレードオフの法則というらしい。
ぜひ、幼いお子さんには得に気をつけてあげたいと思いました。
パソコンの中で飼うペット・・・・・・ってねえ。
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Re:なぜ趣味が漫画とゲームとテレビだと、よりよい国際交流体験がしづらいと感じるのか(11月27日)
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M子&K子の母さん (2008年11月28日 00時32分)
「このテレビが終ってからね。」の子供の返事、
姉妹、はたまた子供達と父さんとのチャンネル争いを見て、
テレビが生活の中心だなぁ、と感じることがあります。
そんな状態が嫌で子供たちと大喧嘩すると、
「テレビ壊れたらもう買わないからね」と。
最近、本気でテレビのない生活もいいなぁ、と感てしまいます。
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Re:なぜ趣味が漫画とゲームとテレビだと、よりよい国際交流体験がしづらいと感じるのか(11月27日)
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ツバメ号さん (2008年11月30日 14時50分)
M子K子ママさんへ
テレビって、大人にも子どもにも、簡単なストレス解消手段になると
いう側面がありますよね。
大人はいいんですって、もう、テレビやバーチャルなものでストレス
解消しても
でも、子どもに、そういうったものでストレス解消するのは、本当の
出来事に向かい合わない心の有り様を作りがちだから、よくないって、
先日の講演会で脇明子さんがおっしゃってました。
ライブラリーの裸の王様とか幸福な王子とか、聞いて胸が痛むような
話にも出会わせて、そこから心を立て直す、ストレス解消?する、心の
動きをレッスンするのも大事らしいです。
テレビも使いようですね。
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