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やっと出た英語 02月03日 (火)
小5の男の子。今度の高学年発表会の自分の担当ナレーション部分を
CDにあわせていえるし、CDなしでも、同じようにいえるようになりました。
 姿勢もすっと伸びてきて、声も普段、自分が何か話すときとは、
また違った感じの、すっとした勢いがあります。
 その姿を見ると、ほんと、よくここまでたどりついたな~と。

 3歳からラボをはじめて、昨年の6月ごろまでは、CDをつけながらの後追いは出来るのだけれどCDなしで、1人ではスムーズにいえないという状況が続きました。発表会で音楽CDになると、とたんに声も小さく、しょぼんとして。
 他の子は、それなりにいえるので、彼は練習不足?いえない原因はなんだろうと探っていました。苦しい時期でした。

 いえるようになった今、いえなかった原因というのはわかりません。
でも、いえるようになったきっかけの一つは、冬の発表のための聴き取りレッスンで、どうしても聞き取れないところに、カナをふることでした。
 耳の中に残った音を、自分で書き取ってみること。カナ書きさせるということに、私のなかでは抵抗はありましたが、書き取ったものと、聞いたものに違いがあると思ったら、すぐ直してねと念を押して進めました。結果、小5の段階では、書き取ったものも、英語らしい音をひろっていて、読むと、「あなたには、ここがこう聞こえるのね~。」と感心するようなものもあり、「読んだ英語」になってしまうことはありませんでした。
 耳はとてもよく、今聞こえた音は、何かという判断は、とても早い子だったので、本人は、書き取ることに苦痛がなかったことも幸いしました。


 「ナレーションが出ない」という、外から見える状況だけで、子どもの今を判断するのはいけないと思います。今、内面は、どんな様子なのか、それをはかりとってあげなければ。
 でも、いえるようになった彼をみていると、単に暗記したナレーション、セリフを言っているというよりは、何か晴れ晴れとしたもの、自分の中にあるものを、気持ちよく外にむかって出している、それがとても心地よいという風にみえます。
 彼の心の中には、単にいえるようになったという以上の、大人の私にはわからない、何か晴れ晴れとした世界が広がっているのではないでしょうか。
 姿勢までよくなり、遠くまで声を届けようとしている姿を見ると、そう思えるのです。

 まだ、自分の自我にひきつけて、深く体に染み込ませてのことばというには
時間と、他の刺激が必要になると思われます。
 しっかり見守り、この半年、高学年活動やパーティ内で小さい子とナレーションペアを組んで責任感が芽生えたことなど、直接、英語と関係がないように見える「出会い」が成長につながったことを、心に深くとめて、わがパーティ未踏の世界へぐんぐんわけいっていきたいと思います。
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