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「キレない心を育てる! 親と子の自己表現37のコツ」佐藤綾子著 講談社 の本を読みました。(おもしろいです。)
その第一章の小見出しが、日記のタイトルにかいたものです。
先週の日曜日、私のパーティにはまだ該当者はいないのですが、国際交流参加のお子さんのための親子オリエンテーションを見学させていただいて、とても良いことをたくさん教わりました。
これは、国際交流に申し込んでいない子もやる価値があると逆に思うような質の高いものでした。
それに刺激をうけ、手をつけてはパーティ時間内にやりきれずに放り出すの繰り返しだった、ラボファミリーワークショップ ハンドブックの1から、「Self-Esteem」の単元をMYパーティバージョンに改良したものを作成して、6年生全員に配りました。
今、木曜小学生グループ11人中5人が6年生。ピーターパンに取り組んでいますが、どうも、ここのところ気の流れが悪い。今、その原因のひとつは、一人一人が相手の良さ、そして自分の良さをわかっていないことのように思うのです。
パーティも、発表会を前にして、仕上げることに忙しい雰囲気。いいことでもあるのですが、「途中で話し合ってると、動きがとまるから、意見は後にしよう。」という意見が出る。
こういう忙しさのなかでは、私がどんなに、ひとりひとりがいいところがあることを認めていて、その子のそこが大好きで、それをみんなに伝えたくても、伝えきれない。
学校でいろいろなことがあり、その疲れ、くやしさ、ひきずって、でも一生懸命、必ずパーティにはくる6年生。そのひきずっている気持ちをほぐす時間がたりない。
夏休み前にひとつとてもいい形でまとまっていたグループです。もっともっと、わくわくするテーマ活動ができる子達なのです。緊急リーダーミーティングが必要です。
佐藤氏が著書のなかでいう、「トクイワザ」は、Self-Esteemに通じるものです。
私は、パーティの子どもたちを見ていて、みんなそれぞれ、本当に感心するほどいいところがあるので、本人達もそのことに気づいていると思い込んでいました。
でも、実は、「自分に自信をもつ」ということや「他者から認められている」という気持ちを、子供たちはそれほど持てずにいるのかもしれません。
学校の勉強、通知表というのは、算数で何点とれるというような一律の基準です。みんなが成績が良くなるように、勉強がわかるようにといった種類の評価の視点では、本来生き生きとして、いろいろな自己表現欲求を持っている子供の、それこそ「びみょー」な部分は、見出されず充たされることもないかもしれません。
自分のとくいなことが、自分でわかり、それを発揮し、自己表現して、他者から認められたら、自分に自信を持てます。
そんな場を、ラボでみんなで話し合ってテーマ活動をしていく過程で、作ることが出来るのに、ちょっと、ここ一ヶ月、外を吹いている「忙しさ」というすきま風がラボ内にも、吹き込んでしまっていて、十分に機能しきれていないかも・・・なので、これから、巻き返しをはかります。
この本のなかには、他者を肯定することが出来る子は好かれるのに、最近は、少子化のなか、自分だけが、祖父母、両親からほめられ、自分が賞賛されることにはなれても、他人が誉められることはたえられないという子がうまれてしまっているとかかれていて、はっとしました。確かに、周りの人も、すばらしいんだよと当たり前のことでも、大人がわかりやすく、意識的に伝えていかないと子供たちには、わからなくなってしまっているのかもしれません。
「他者肯定のボキャブラリーを増やしてあげましょう」とは、いい言葉だなと感心しました。
国際交流にいくお子さんに「スマイル」が大事と伝えますが、そのことも、しっかりかかれていました。「面白いことがあったらどんどんニコニコしようね、ニコニコしてないと顔の筋肉が固まって動かなくなっちゃうんだよ」とつたえるそうです。
今、木曜小学生グループを固くしてしまっている原因のもう一つと私が思っていることについても、納得のいくことが書いてありました。
「ポイント要約の説明力、アカウンタビリティーの獲得」です。
テーマ活動で動いた後、意見をいうとき、低学年の子のなかには、「思い」はいろいろあるのに、伝え方が下手で、話がめぐりめぐって、何をいっているのか、大人の私は辛抱強く聞くので、わかっても、小学生同士では、わからないことが多いのです。そのうち、みんなも聞くのがおっくうになってしまう。
それは、私は、聞く側がもっと辛抱強く!と思っていたのですが、
同時に、話す側の子のアカウンタビリティーもあげるレッスンをしないといけないのです。
アカウンタビリティーとは、聞き手に自分の言っていることをよく理解させる力、聞き手に信頼感を与え、自分の言ったことには責任をとるという説明の力だそうです。
その力を育てるためには、子供が発言中に、大人が歯がゆくなって、結局こういうことがいいたいのねと、先回りしないこと。これをやると、どんなにわかりづらくても、理解してもらえるので、能力は磨かれない。
また、「何がいいたいのかな?たった一つに絞って、そのことを真っ先にいってごらん。」と言い聞かせること、これを積み重ねることが大事だそうです。
こどもそのものの2年生、おとながかなりまじりはじめている6年生、中間をむすんでくれる3、5年生の縦長グループに、ピーターパンは、ぴったりのテーマのはず。
「やった!」という充実感、何かを得ることができたという爽やかな達成感を味わえるように、テューターとして、いろいろな本からもヒントを得ながら、
大切にすすめていきたいと思います。
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日本語教育を強化する等の新聞記事やニュースを、よくみかけるようになりました。
先日も、日経新聞の夕刊に、欧米の国語教育で実施されている
「Language Arts(Language Skills)をモデルとして、子ども達の分析力や論理的思考を磨くという記事がのっていました。
どこかで聞いたことがあると思ったら、以前、たどりついた本の作者が、中心的指導者としてのっていました。
前に、テーマ活動をする際に、質問をしても自分がどう感じているのか答えられない子も多く、「なぜ、自分が何を感じているのかを自分でわからないのか。また、漠然と感じたことがあるとして、それを言葉にして表すこができないのか。」という考えたことがあります。
そのときに、CDを聞くときに、より鋭く分析的に、多くのことを、私自身が感じ取れるようになるヒントをくれたのが、著者の本でした。(大人になってしまって、CDを聞いても、子どものように鋭敏には感じ取れないので・・・)
その記事には、「欧米では国語だけでなく他教科も含め、正解とともに、その理由も論理的に説明できる子どもが多いが、日本の子どもは正解しか言えない傾向がある」
「正解だけでは子ども同士の議論は深まらない」それを、要約、小論文で自分の意見を述べる、生徒同士の討論で「対話力」「説明力」「論証力」をつけるということです。
こういうことは、ラボでやっていることと似ています。
ラボは、テーマ活動をして、しょっちゅう「どう感じたか。どう思うか。」を尋ねます。
最近では、グループによっては「船頭多くして舟山に登る」という、(意見が出ないの逆現象)、出すぎて、ゆずれず、進めないこともおきますが、
一時期は、意見をいえない子の方が多かった。
意見が出るようにするには、子ども側の問題ではなく、大人側、テューターとして、何をどう問いかければ、その子の感じていることが出てくるのか、
それを意識していく必要があるのではないかという思いで、取り組みました。
「分析的」というキーワードは、わたしにとって役立ちました。
テーマ活動の過程で、CDを聞き込むことで、現実の空間である教室に、まるで本当にあるかのように、海賊船のマストや船室のドアを感じながら動けるようになります。
そこにいくまでに、子ども達は、CDから分析的に「あると思われるもの」を抽出し、動いてみることで、それをよりリアルな疑似体験できる。
海賊船の船べりをのぼってくるピーターの動きが、なんだかつめをたてて登ってくるワニっぽくて、見ていておかしい。
すると、三年生の男の子が、「ピーターって飛べるんでしょ。だったら、よじ登るっていっても、軽くじゃない?人間が登るのとは違うはずだよ。」といったのです。
素晴らしい情報の分析力!
こんなことを自然に思いつける子もいますが、そうでない子には手助けをしたいと思って、始めた分析的な読解によるなげかけ。それで、少しづつですが、意見の出せない子も、自分のなかみ、考えを出せるようになってきて成果があがっているようです。
それにしても、ラボでは、英語を学んでいるようでいて、実は、今、世の中で言われ始めた国語力というものも、こんな形で自然と身に付けているのですね。この形を生み出した方に敬服いたします。
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ラボって何?と学生時代の友人から尋ねられると、「英語教室」と答えるのにためらいはないのですが、英語教室というには、思い入れが強い。
テーマ活動、物語をとおして、お子さん達のこころのあり様に触れ、関わらせていただいていると、何がなんでも、ひとりのこらず、英語が使える楽しさ、気がついたら、自分は話せてるじゃない!!という体験をさせてあげたいと強く、ひとりひとりの顔を思い浮かべながら考えます。
語学というのは、時間のかかるものだと、本当に身につけようした人なら皆さん、認識されていると思います。
でも、お子さんたちの中にも、ラボを3年も続けて、自分が話せないと思ってしまうと、しょんぼりしてしまう子も・・・いるのでは?
しっかりライブラリーを毎日聞いて、テーマ活動をたっぷり楽しんでいれば、話すなんてことは、ぜったいできるようになるのに。
日本語ができるからこそ、なぜ、英語が話せないんだろうと思ってしまう子もいるんでしょうね。
しっかりラボやっていれば、話せるようになるよ!それは間違いないのですが、もう少し、小さい子たちに親切に、話せる実感、英語がわかっているという実感をあげたいなと思います。「ソングバードを歌える。」だけでなく。
小6の子に、「あなた達は、もうすぐ自分が英語を話せるようになりそう
という感じはしてきてるでしょ?」と尋ねると、にっこりうなづいてくれました。
この感じを、小さい子たちにも受け取ってもらえるように、今、いくつかプランをたてています。
うまくいくといいな。
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9月は、このお話このライブラリーは、音もこわいらしく、今まで、たくさんの子供達が
怖がってきました。怖がりすぎると、このお話をとりあげることができなくなるので、数年前、もう少しかみなりこぞうに親しみを持ってもらおうと思って作ったのは、てぶくろ人形のかみなりこぞう。
この子がいるおかげで、どんなに助かっていることか。
プレイルームなら、まず、ハローのときから、登場させておいて、「きょうは、この子のお誕生日ね。」といって、ハッピーバースデーを歌って、友人のようにお祝いをしてあげて、十分親しませておいてから、悪さをはじめてもらいます。
今までフレンドリーだった、かみなりこぞうの豹変ぶりに、子ども達はあせるものの、その時には、紙製のおへそを洋服の上からはっておくので大丈夫。とられるのは、紙のおへそだから、痛くないよと説明。ここまでしないと、こわくてできません。
それでも、「きょうは、かみなりこぞうのお話をするよ。」とひとこといったとたん、「ぼく、ライオン。」といって、変身し、うなりつづける子もいます。プレイルームのお子さんの中には、お餅を食べるのがはじめてという子もありました。でも、みんなで食べて、美味しかったようです。
こんな時期をぬけて、幼児になると、おもち食べたさに、かみなりこぞうになることができるようになります。きょうの、幼児さんたちも、ソングバードもそこそこに、「かみなり、やろう!」と催促。
そして、いつもだったら、槍にひっかかるような嫌な場面は、別の役にかわってしまうのですが、「あとで、テューターのたこにのって、雲の上でみんなでおもちがたべられるよ!」の誘惑にのって、最後までかみなりこぞうの役をやりとげることができました。途中、村人がいないので、持ちつきは、手伝ってねといっておきました。
台風のあとの、とんでいく雲を、ガラス窓越しに眺めて、「あの雲の上に、いるんだよ。みんなで、いおう.」
”Please,eat these heso-mochi!”セリフも気持ちをこめて、空にむかっていえました。
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くろひめ4班から、パーティ全員、元気に帰ってくることができてほっとしました。
子ども達は、別れのつどいで涙しますが、テューターは、自分のバスにたどりつき、各ロッジから元気に帰ってきたパーティの子の顔をみると、ぐっとくるものがあります。みんな、よくがんばってきたね。いっぱい経験していい思い出つくってきたんだねと、自分もその場で体験しているからこそ、伝わってくるものもあります。
今年は、小1の女の子2人が、同ロッジ。2人は、昨年のテューター宅おとまり会で、泊まれる自信はついているものの、どれだけプログラムをこなせるかが気がかりでした。
でも、子どもというのは、テューターが「この子は、こういういいところがあるから大丈夫。この子の持ち札はこれ。」と思っているカードより、たくさんのカードを持っていて、3泊4日の場面のなかで、次々に新しいカードを出してこれるのだなと、実感。
だからこそ、35人もの初対面の年齢も(国籍も)様々な人の集まりを、「ロッジの仲間、友だち」と呼べる質のものに変えていける。
(万が一、人間がみんな同じだったら、人類は生き延びていけないだろうと、変なことも考えてしまいました。)
昨年、お母さんと一緒にくろひめを体験しているお子さんは、体調は崩したものの、ホームシックにもかからず、精神的には、いつも上向き。
もう1人の女の子は、初参加で、「楽しい。明日が楽しみ。」などと、言っていたわりに、二日目の夜、消燈後、突然、ホームシックに。
おふとんのなかで、めそめそしているのを発見され、ミーティング中の私に呼び出しがかかりました。私自身が小学生のとき、親戚の家で、夜中にホームシックにかかって、泣いた経験をいまだに記憶しているので、「これは、気分転換が大事。」と思い、お水を飲みにいき、手遊びや簡単なゲームをしました。他にも、入れ替わり立ち代り、トイレや水のみに来る子がいる時間帯だったので、その中の1人の子がつきあってくれて、10分くらいで、笑顔がもどり、その子につれられ、ふとんに戻り、一件落着。
三日目の朝、やはり、いつもの自分は出せずにいる表情。でも、テューターとはなれて、三日目プログラムに、高校生と一緒に参加して帰ってくると、楽しさのエンジンがかかり始めていて、キャンプファイヤーに参加して帰ってくると、「あー、たのしかった、キャンプファイヤー!」と大きな声でいっていました。それから、「なんだかさびしい。なんだかさびしい。」と繰り返しいうので、聞いてみると「だって、明日、みんなとお別れして帰るんでしょ?」というのです。
昨日、ホームシックにかかった子が、三日目をこなすと、こういう風に変われるのだな、3泊4日は長いと思う大人もいるけれど、やはり、子どもにはこれだけの時間が必要なのだと、実感しました。四日目には、自分から、ユースのミシェルとアマンダのそばに、ちょこちょこっと遊びにいき、言葉が通じるかどうかは関係なく、楽しそうに遊んでいました。
キャンプファイヤーの火を、火のこをかぶりながら、動き回ってたきつけてくれている黒いシルエットを見ながら、子ども達の歓喜に近い歌声を聞きながら、たくさんの人たちの「楽しいキャンプを経験してほしい」という強い思いがあふれているからこそ、生まれる、大きな大きな力がここにあると感じました。
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7月19日の発表にむけて、きょうを終えて、あと一回の各クラスの練習と合同練習を残すにみになりました。
もう次のテーマのことを、私は頭にのぼらせるぐらい、ピノッキオは、いい感じのできです。
小学高学年グループが決めた目標、
1 私達の発表をみて、他の子供達がピノッキオやりたい!と思ってもらえるような発表にする
2 小さい子がいるからこそ、いい発表だったと思ってもらえるような、
全員の出番がある発表にする(小さい子をそえものにしないということらしい)は、達成できています。
セリフも、ナレーションも、ほぼ全員、入っているし、心配なし。
あとは、細かいところが、本番にどこまで忘れずに、出来るか。
この段階でここまで出来上がったのは、ピノッキオ君の力という以外のなにものでもありません。
ピノッキオの魅力が、子ども達の心をとらえている。
小6から、3歳の子までが、このお話のあちこちを、自分にひきつけて考えているようす。
最近、入会した小2の女の子は、聞き込んで、とうとう「ピノッキオが、
おもちゃの国にいってしまったら、仙女さまが用意したミルクコーヒー200杯とパン400きれはどうなったんだろう?」
「サーカスで働かされるロバを仙女さまが見にきたのは、ピノッキオという名前が同じだったから、もしかするとあの人形?と思って、見にきたのかな?」などなど、いろいろ考えついて、みんなに、ミーティングで、意見を求めます。
小3の男の子も、どうしても、曜日が気になるらしい。木曜日6日と日曜日一日でできているっていってるのに、どうして、歌では、まいにち日曜日というのか、気になりつづけている。
それも、やはり、心の中で、自分だったら「おもちゃのくに」へいくかどうか、判断しようとしているからこそだと思える。
はじめから、とばしていた高学年の女の子達は、セリフも動きも文句無しの上、リーダーとして、すごく上手く小さい子たちの面倒を見てくれる。
立候補したピノッキオ、小2の男の子は、もともとはセリフをはやくいうのが苦手だったのに、なんと、今は、ピノッキオそのもののよう。
もう1人の、立候補したピノッキオ、年長さん。彼女は、舞台上では、もしかするとピノッキオに見えないかもしれない。でも、セリフがいい易い環境をつくってあげると、家で聞いているセリフが、英日でどんどん出てくる。
でも、みんなと一緒のときに、都合のいいタイミングでは、セリフが出てこないだけ。心の中は、まぎれもなくピノッキオであるし、舞台上でも、自分がピノッキオであるとしっかりわかっている。他の人からみて、それがピノッキオらしいと見えるかどうかなんて、どうでもかまわない。
年長さんで、人がたくさんいないところでなら、セリフがきれいにでてきて、ピノッキオ役の人!ってよぶと、くるんだから、もう十分。
他にも、27人分の個性、楽しいエピソードは書ききれないほど。
今回のはじまりは、「高学年活動発表会」で小学校高学年がピノッキオをとても好きになったこと。それが、低学年を強い力でまきこみ、逆に、低学年からテーマ活動中は、どんどん意見がでるようになり、幼児も、かたつむりや、きつつき、おもちゃの国にいく馬車など、私には思いもつかないところを、とても気に入って、お話を好きになっている。
そして、来年は中学英語がはじまる小6の子達。テーマ活動の英語が言えるようになり、また、テーマ活動のともも、読めるようになってきて、自信がでてきている。中学の英語だって、きっと得意になるよというと、納得してくれる。
そうなれたのは、いい発表にしたい!という強い気持ちで、とことん覚える努力をしているから。
ピノッキオの次は、越智パーティ、ピーターパンの海賊ブームか、白雪姫ブームをおこすよ!と、私は、海賊についての、面白い本をいくつか借りて来た。夫からも、「なんで最近、海賊?」と問われて、我ながら、テューター業のおもしろさにはまっている自分がおかしい。
きょうは、ラボ終了後に、それらの本を座り込んで読んでいる小学生達の固まりが、いくつかできているのをみて、うれしくなる。
ラボっ子たちは、さっそく、「おもちゃの国」と「ないないないの国」の違いについて、話している。
「白雪姫!」「ピーターパン!」と、口々にいいはじめる。夏のキャンペーンでそろえたので、夏休みの宿題には、「お話紹介」(ディベートをかねる)にしようと計画中。 そこから、また、幼児クラスにも、お話のエネルギーがとびうつってくれるといいなと願いつつ。
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ラボのことで頭をいっぱいにしすぎると、逆に、子ども達のこころのありようから、遠ざかってしまうこともあるので、ここのところラボ関係の行事もありましたが、きょうは、本のことを。
「ムルガーのはるかな旅」ウォルター・デ・ラ・メア作 脇明子訳を
読みました。トールキンの「ホビットの冒険」が世に出るまでは、これにまさるファンタジーはなかったといわれる作品です。
猿のノッドが主人公で、不思議な響きのデ・ラ・メアの造語が、
たくさん出てきて、ほお、ほおと読みすすむうち、
自分の中にある何かに触れて、眠たかったこころの奥の目がぱっちりと
開くような物語。
A was an apple-pieのナーサリーも出てきます。
そして、そこがとても印象的。
デ・ラ・メアは、大人になると多くの人が
失ってしまう、「こどものものの感じ方」を忘れていない人。
(確か、センダックについての本を読んだときにも、そういう解説が。)
A was が出てくるのは、主人公ノッドが窮地に陥ったとき。
誰にも言えず、苦しんでいて、浅いまどろみ、魔法のようなまどろみに
おちたとき、このNRが夢にでてきて、解決方法を教えてくれるのです。
何かの目的にむかってすごく一生懸命になっているとき、そして
それがそんなにスムーズには進まなくて苦しいとき、
苦しい中でも、一歩でも進まなければならないとき、
そんな思いをしているときに、見た夢や、ふと頭のなかをよぎったこと、
出会った本や人の言葉が、苦しい状況から抜け出るヒントを与えてくれる、
私自身、そんな経験をしている…。
でも、それは幼稚な思い込みと思われそうで、人にもいわずにいたのですが、「これ!こんな経験私もしてる!」とデ・ラ・メアにむかって、話かけてしまいました。
余裕のある自分であるときには、決して出てきてくれない解決方法
新しい発想、あらたな自分、そんなものが、がんばりつつすごく
追い詰められると出てきてくれる、
今までの自分のままでなく、そうはいっても、決して我をわすれて、
自分を見失ってという状態でもなく、ぎりぎり自分を保ちつつ、
でも、とことん壁際までおいつめられて、どこかへ進まなければ
ならないとき、今まで生かされずに壁の外においてあった自分のなかの
エネルギーに、ふと手が届く。
国際交流をひとりだちへの旅といい、子供達が成長するというのは、そうやって今の自分の壁際まで歩いていって、新たなるエネルギーを手につかむことができる環境にいく旅だからなのでしょう。
以前、国際交流にいってもいかなくても10年たてば同じといった人が
いました。経験の記憶は薄れていくかもしれません。
でも、その新たなるエネルギーは、壁際まで歩いていってこそ得られるもの。
若いときに、「自分だけが持っている、自分だけのオリジナルな
生き方の使命、エネルギー」に、ぐっと手を伸ばせたら、その時
つかんだものは、一生もので、10年たっても、同じどころか、ますます
それを使って、自分をひろげることができるものだと思います。
1910年に書かれた、この物語は、私にそのことをはっきりと教えてくれました。
ラボから離れようと思って、書いても、なぜか最後は、ラボにつながってしまう・・・・。
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小6のリーダー達の提案で、ピノッキオの発表の役決めをオーディションでやることにした。
出来そうな子しか立候補していないし、人数もちょうどいいくらいだし、どうしてわざわざオーディションをやりたいといいだしたのか見守っていた。
子供達にとって、「いいかげんな気持ちではなく、その役を責任もってやりたいという強い気持ちが大切。」という思いが強くなっているように感じた。
その根底には、「いい発表をしたい。自分たちの発表をみて、ピノッキオをやりたいなと思う人が出てくるほど、いい発表にしたい。」という気持ちがあるように思えた。
休日の朝、オーディションを受ける小学生の集合時間10時より、一時間近く早く、小5、小6の子達が集合して準備。
貸し会場の狭いキッチンをオーディションルームにして、大きな部屋は、待っている子達とソングバードを楽しみピノッキオをする部屋になる。
CDがセットされたキッチンの扉を、1人づつ緊張して開ける子供達の
可愛いこと!
緊張しながらも、7月の発表会のセリフを、もう、1~3行は覚えてきて
人前で言おうと努力。これは、価値がある!と感じました。
まだ、覚えていない子も、2,3人いましたが、CDの後に続いて言うことはできたので、練習へのいいとりかかりにもなりました。
オーディションの結果は、リーダーたちより、良かった点もちゃんといってもらって、発表。結果は、全員合格でしたが、「○○ちゃん、合格」と自分の名前が言われるときのそれぞれの子供達の嬉しそうな顔。
リーダーたちには、「その役がやりたいという決意表明のような意味合いのオーディションにしてね。その時、上手にできなくても、どこかがその役になっていれば、小さい子は合格にしてあげて。役をやるときのヒントになるような質問もしてあげて。」など、話しておきました。
結果、みんなが、自分のいいところを誉めてもらえて、認めてもらえて、これから発表に取り組むときのいい刺激になったようです。
それにしても、狭いキッチンでのオーディションも見たいし、広い部屋で全員がどういう風に、自主SBしているのかも見たいしで、体が二つほしい一日でした。
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きょうは、何事がおこったのかと思いました。4時からの年長、小学生混合のクラスに、木曜クラスの小6の子達が参加するという情報が。「???」確かに、これから発表の練習に入るから、これるときはなるべく火曜と木曜はお互いに行き来するといいねと話したけど、きょうっていってたかな?
これは、すべておとといの高学年活動にいったあとテューターを待つ間に、6年の子どもたちが決めたことらしい。ここのところ、気合が入っているなーと感じてはいたけれど、行動にまでうつすうえに、小さい子に向かって語る言葉がまたいい。
なかでも、「ホッレおばさんのときは、みんなセリフは完璧だったし上手だったけれど、動きがあまりよくなかったよね。物や風景が大雑把だった。それを今度はちゃんとやりたいんだ。だから、テューターが覚えてくるようにっていった日までにちゃんと覚えてこよう。そうしないと、動きまで考える余裕がないからね。」
小さい子達の活躍を誉めつつ、きちんと次のステップを目指している。
「自分たちは、高学年活動にいって、ピノキオをみて、やりたいって強く思ったんだけれど、今度は、発表会でうちらの発表を見て、やりたいって思ってもらえるような発表がしたい。」
それはいい目標だなーと感動しました。それに加えていうことには、小さい子達がいるからいい発表だった、小さい子がいなきゃだめなんだなって思ってもらえる発表にしたいというんです。そこまで、感じてるんだ、すごいなー。そんな立派なことをいえるようになって・・・感無量。
「大きい子だけで完成させたくないんだ。みんなに意見をいってほしい。いいと思ったことがあったらノートに書いてくるとかしてね。」などなど。
今までは、リーダーにまかせたといっても、司会の進行表やセリフは、私が考えたものでした。
今回からは、本当に、自分たちが考えたことを、とても上手く伝えるようになりました。
子どもたちって、こんな風に成長するんだと、本当に驚きました。
他にも、「○ちゃん(年長)が、ピノッキオやりたいっていうのをきいて、
すごく嬉しかった。」とも、小6の子、口々に言っていました。今まで、○ちゃんが役をやりたがる子ではなかったことも、ちゃんと見ていた上での、発言でした。そんなとこもちゃんと見ることができているから、今まで、小さい子達の面倒を見て来れたんだなーとあらためて納得。
お世話が上手だなとは、思っていたけれど、そういうこともきちんと見てたんだなー。
黒一点の小6の子も、今回のピノッキオのテーマは、心にずんずんと響いているらしく、自分の考えたこと、感じたことを、どんどん、小さい子に語りかけています。
スプリングキャンプに、パーティから、たった一人参加した、芯はしっかりしているけれど、大人しい小5の子も、自分のできることを、てきぱきとやってくれていました。私が、小6と打ち合わせしている間に、次々とCDを用意して、イントロゲームをすすめてくれたり、さっと小さい子を動かしたり。
声かけもしていました。自分が、今果たす役割が何かを知っている感じでした。
なんだか、きょうからパーティが生まれ変わったような気がします。今までの私の役割、パーティ進行を考えること、きょうは、子供達がやる気になるためにどんなしかけをしようかと工夫すること、それが、今度からは見守ることに変わっていきそうです。
きょうも何になっていいか迷っている小さい子たちに、ちょっとしたしかけをして、笑顔を引き出したり、高学年と低学年の間の通訳をしたり、そんなことをしていたし、それが大切になってきそうです。
子供達にとって、英語は、手段にすぎないんだと、きょうつくづく感じました。ピノッキオというおもしろいお話を自分達の力で完成させて、みんなに見てもらいたいという意欲の前に、英語を覚えること、セリフに気持ちをこめることなどは、あたりまえすぎること。
ここ何度かの発表会で、セリフの聞き取りレッスンや大きな声を出すことなどの練習をつんだら、英語の音をききとってセリフとして言うことには、どの子もみんな自信を持ったようです。
そして、前回の発表で、幼児にもちゃんとセリフやナレーションを担当させたら、出来たということ、楽しそうに取り組んでいたこと、そんな姿をみて、幼児でもできると子供達が感じ取ったようです。
パーティ行事、キャンプ、高学年活動、発表会、ノート活動、日頃のパーティでちょこちょこと英語を口にすること、そんなもの全部が子供達の中で混ざりあって、「英語」を意識せずに、逆にたぶんすごく英語に近いところに歩いていきつつある子供達を感じます。
今回の目標は、嬉しいほど、テューターの私の考えているところより、高いところにあるようです。ときどき、キャンプマジックを体験しますが、今回は地元にいてマジックを見ることができました。私も、気合をいれなおしてつきあっていくつもりです。
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Hot cross bunsづくりと「はるかぜとぷう」遠足が、この春のパーティ行事でした。それが終わり、今週からは、いよいよ通常パーティ。小学生クラスは、「ピノッキオ」のはじまりです。
めいっぱい行事をしました。参加してくれたみんな、送り出してくれたおうちの方に感謝。
引越しでお別れになった幼稚園児だった男の子。ラボが楽しかったというときに、ぽつんと「みんなでカレーを食べた時、楽しかったな。」といったそうです。それは、たまたま夜の保護者会のため、子供たちに夕食としてカレーを出し、その後は、親が話しこむ間、野放しになった子供たちは、自由に縦長で遊んでいたというだけの出来事。
小学校の広報の卒業生の「思い出に残ったこと」。圧倒的に、臨海学校など友達との宿泊など、日常をはなれて生活した行事の思い出が多い。
日常の学校生活、ラボ、学びというのも、実はとても積み重ねの中で力がついているものなのに、子供たちというのは、それには気づきにくいものですよね。
英語にも「継続は力なり」が大いにあてはまるもの。
「きょう、いくつの単語を覚えて帰った。」「何々の会話表現を覚えた。」という形の英語教室では、まるで今までの教育、中高6年間英語をならっても話せないというのに追従しているだけ。
日常的には、英語を使ってのテーマ活動という楽しみに主体的に関わりつつ、子供たちに大切な思い出、経験となる行事も季節ごとにおりまぜていく
これが、しっかりとした英語という布を織るコツなのかなと子供たちを見ていると、強く感じます。
春の行事の一つは、これまた子供たちの思い出、記憶に残りやすい「味」。Hot cross bunsづくりを、パン作りなど出来やしないテューターにかわり、お母様たちが関わってくださいました。感謝。
そして、もう一つは、動物園への遠足。
新小6をリーダーに、縦長の3つのグループが、とてもよく機能して、
楽しかったです。リーダーが自主的に考えてきてくれたライブラリークイズにみんなで挑戦したり、ぞうにむかって”What's your name?”って聞いたり。こどもたちがチンパンジーにかわって、木の棒でえさを落とす装置にトライしている姿など、見ていておかしくて、一日中笑っていました。
年齢差をこえて、みんなが仲良く鬼ごっこをして遊ぶ姿も、とても微笑ましい心あたたまるものでした。ラボっていいなー。
何より、3歳の子もお母さんから離れて、リーダーに面倒を見てもらいつつよく歩きました。ラボ歴の長いお母さんから短いお母さんへの「リーダーにまかせておけば、よくお世話してくれるから大丈夫ヨ。」というアドヴァイスが、テューターとして聞いていて嬉しかったです。
これから、発表会、留学生と遊ぼう、キャンプ、合宿、大きい子は高学年活動など、いろいろな行事があります。
送り出すのも、連れて行くのも、時間をとるのも、おうちの方も大変と思いますが、ぜひぜひ、参加させてほしいなと思います。
越智パーティの方で、こちらのページへいらしてくださっている皆様へ
先月のパーティ通信でお知らせしたホームページのアドレスは、このページのことではありません。来月のパーティ通信にもアドレスを載せますが、こちらのページにいらしていただいていた方もあったようで、更新がなくてすみませんでした。更新は、オリジナルHPの方に写真いりでしておりますので、パスワードをいれて御覧下さいね。(オリジナルHPは、文体等、中味が不恰好なのですが、お子さんたちの様子について、詳しくレポートさせいただいております。)
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