幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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45周年 続き 11月16日 (水)
こんにちは!

ラボ・パーティ創立45周年記念四国支部フォーラムの

お話が途中になっておりました。

失礼しました。そして、前回の日記で高校生による

テーマ活動発表が抜けておりました。

それも入れて、まず流れをざっと書いてみます。



 開演

 高校生による『MOMOTARO ももたろう』テーマ活動発表

 門脇厚司先生講演会    子ども広場(4グループで)

 グループ交流発表

 門脇先生からの言葉

 『ひとつしかない地球』合唱

 閉会



このような流れで進行しました。

子どもたちは、キャンプのような流れを半日で体験したような

感じになったと思います。

子ども広場の時間…それぞれグループごとに部屋に分かれて

『ももたろう』のテーマ活動に取り組む間、保護者の皆さんには、

門脇先生の講演を聴いていただきました。

ラボっこだけ参加とか、保護者の方だけが講演会に来てくださった

というパターンもあります。


ここで一般の方向けに門脇先生のご紹介をすると、筑波大学名誉教授で

子どもたちの居場所づくりに情熱を持って取り組まれている社会学者で

いらっしゃいます。

日本の若者や子どもの人間形成過程に関する研究をされており、

『子どもの社会力』『社会力を育てる』等の著書も出されています。


その門脇先生が四国にお越しくださいました。

講演のタイトルは『子どもの社会力を育てる』です。

社会力 ラボ関係者の方なら、もうよくよくご存じのこの言葉ですが、

講演の中では、まずこの社会力なるものが、どのような資質能力を

指すのか、丁寧な説明からはじまりました。


社会力  それは、人と人がつながり、社会をつくる力

         そして、より良い社会をつくろうとする意欲であり

         構想力であり、実行力である。

  もう少し詳しく言うと、様々な人といい関係をつくりながら、

  知識・技能・技術などをその人の属する社会(家庭・学校・職場・

  地域)で発揮していくこと、自分ができることを人のために

  することが社会の健全な維持につながっていくとのことでした。

  健全な維持…とは、いい方向に変わっていくということです。

  いい方向に変えていくその中身を考える力、そして出来る

  ところから実行する力も社会力に含まれます。



門脇先生は、この社会力が育まれるラボ・パーティの環境と活動を

高く評価して、応援して下さっています。

なぜラボ教育が子どもの社会力を育てるのか…それは他者との出会いと

交わりがあるからで、ラボの中の様々な他者とは…


  テューター、異年齢のラボ会員、他地域のラボ会員、ラボ会員の

  保護者、海外の人たち(ホストファミリーなど)、テーマ活動の

  中での架空の人物等…これだけの人たちとの交わりがあります。


社会力を育むには、時間、空間、仲間が必要です。

今、こどもたちは忙しくなり、じっくり考える時間が減って

しまいました。町からは、路地、空き地、川など遊びまわれる空間が

どんどん失われていっています。ちっちゃな子から大きい子までが

一緒になって遊ぶ機会も失われています。

いろんな個性が交じり合う仲間が必要です。

ラボ・パーティも様々な年齢の子たちで、耳から聴いた物語を劇表現に

する活動(テーマ活動)を通して、登場人物の気持ちをみんなで

イメージしたり、取り上げたおはなしを通して、自分たちが

何を伝えたいのか考えたりしながら、自分の属するグループの

みんなの意見も聞いて、イメージを摺り合わせつつ協力して

劇にしていきます。

仲間と深めあい、登場人物に気持ちまでなりきるからこそ、

その子の血となり肉となることばが身につくとの話もありました。


様々なおはなしに出会う機会を設け、ひとつひとつのおはなしに

存分に浸らせてあげて、こどもたちがお互いの言葉に影響を

受けあいながら、イメージが深まっていくような活動になるよう、

常に新しい仲間づくりを意識することと、テューターは子どもたちの

良き応答者として存在できるよう努めていかなくてはと思いました。


良き応答者……門脇先生がおっしゃるには、子ども同士の交わりも

もちろん大切ですが、こどもにとって大人との交わりがとても大事で

ラボの場合、学校の先生とは違う大人であるテュ―ターとの日常的な

交わりがきわめて重要だとのこと。

子どもは先天的に大人と応答するための高度な力を備えていて、

人間形成にとって、交わる大人が常にいて、その大人が良き応答者で

あることが、社会力が育っていく基盤になるとのことでした。

それが、他者理解につながり、いい関係をつくる意欲につながり、

コミュニケーション力の下地になるとの言葉がありました。



次回は、どのような視点を持って子どもを育てるべきか…

門脇先生の言葉とそこから感じたこと、そして、ラボ・テュ―ターに

いただいた嬉しい言葉、子どもひろば後の門脇先生の言葉など

紹介したいと思います。


…次回日記に続く…
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