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英語力=コミュニケーション力の限界 10月12日 ()
先週、オーストラリアの高校生を受け入れたお話をしました。
その3日間で、わたしは自分の英語力、というより
コミュニケーション力の限界を感じました。

日本語をまったく話せないジェシカは
主人ともこどもたちとも会話ができなかったため
身の回りのことの説明から
家族とジェシカの通訳まで、
ことば上の会話はほとんどわたし一人で
やらなければなりませんでした。

主人は「やっぱり英語話せるとかっこええな」と言いました。

こどもたちも「エイゴはなされへんから、
エイゴしゃべるひととしゃべられへん」
と嘆いていました。

姫路城に行ったときには、他パーティのラボっ子の
お母さんに「英語、すごいですね」と感心されました。

でも、わたしは、自分の力のなさを痛感していたのです。
ホントに、ジェシカに申し訳なかったのです。

わたしはラボっ子ではありませんでした。

普通に、公立の中学高校で英語の授業を受け
受験をして私立の外国語大学に入り、
1年間の留学をして、独学でも英語を身につけようと
ある程度はがんばってきました。

でも、その限界を、今回痛感したのです。

巷の英語教育というものは・・・

単語を機械的にたくさん覚え、
文法を学んで、日本語との違いなどを知り、
発音の練習をして、ネイティブと呼ばれる人の発音に
なるべく近づけるように訓練をし、
日常英会話と呼ばれる、いくつかのパターンを丸暗記します。

聞く力をつけるためには、
とにかく「ネイティブの美しい発音のモノ」を
「シャワーのように」ひたすら聞きます。

多読、といって何でもいいから読みます。
よく、おすすめされるのは英字新聞とかタイムとか・・・。

そして作文。とにかく、書かされます。
そして間違いをことごとく訂正されます。

「読む・書く・聞く・話す」の4技能と言われるものを
身につけるために、面白いとは感じにくいことを
ただ耐えて、繰り返し繰り返し、ひたすら続けていくのです。

そして精神的には「自分の意見はハッキリ言えること」が
大事だと教え込まれます。

だいたいどこも似たようなものではないかと思います。

それで、ある程度の英語は聞きとれるようにはなりますし、
口からも出るようにはなります。
旅行くらいなら、ガイドなしでもなんとかなります。

でも、なにか決定的に足りていないものがある。
とわたしはずっと感じていました。

ラボ・パーティに出会ったときに、ビビビっと来たのは、
その「わたしに決定的に足りないもの」
がここにはあるのではないかと感じたからだと思います。

今回の受け入れで、その足りなかったものが浮き彫りになりました。

まず1つめに、わたしの英語は基本的に
「質問と答え」の形しか持ち合わせていないということ。

英語のテキストはたいてい「質問と答え」で構成されていますよね。

まさにそんな感じなのです。

たとえば、
「オーストラリアでも雨はよく降るの?」
「雨の降る時期があるわ。そう、この前雹(ひょう)が降ったわ。」
「へ~そうなんだ。」
で終ってしまう感じ。

なんで質問ばっかりするんだろう、と自分で思いながらも
質問しか出来ないわたし。
答えが返ってきても、そこからどう話を広げていけばよいのか、
ことばに詰まってしまうのです。
そして自分で聞いておきながら、
そんなにその答えがほしいわけではないことに気づいて、
「あ~、変なこと聞いてゴメンネ~」と心の中で謝るのです^^;

そして2つめは、
わたしが話すことには「感情」が伴わないことが多い、ということ。

事実を述べること。
状況を述べること。
予定を述べること。

そういうことは難なくこなせるのに、
相手の感情に触れることや、
自分の感情を伝えることが非常に苦手だということに
気づきました。

苦手、というより、怖いといったほうが近いかもしれません。

ああ、これが日本の英語教育の限界なんだな、
と痛切に感じました。

同じように英語を勉強された方でも、こういうことが得意な方が
いらっしゃるかもしれません。みんなとはいいませんが、
結構わたしのような人、多いんじゃないでしょうか。

ところが、わたしとは正反対の日本の子たちが
たくさんいるところがあるのです。

言うまでもなく、ラボ・パーティの子たち、
ラボっ子たちがそうなんです。

今年の夏、だいせんサマーキャンプ1班に参加しました。
1班には海外から来ている子どもたちも参加します。

英語がほとんどできなくても、
なんだか楽しそうにやっているんですよね、ラボっ子たちは。
そしてよく通じ合っている。
特別なお客様扱いはまったくせず。
ほかの初めて会う日本人の子たちとまったく同じように接するのです。
普通に人見知りをし、普通にちょっとずつ仲良くなり、
いつのまにか、普通に友達になっているのです。

なんだろうな、この子たちの持っている力は!?

と目をぱちくりさせている間にキャンプが終わり、
なんだかよく分からないうちに帰ってきてしまったのですが。

今よく考えてみると、それはやっぱり物語の中で
たくさんの英語に触れているからなんでしょうね。
ラボ・ライブラリーで扱われる英語は
ほとんどが感情を伴うことばであり、
ひとつひとつが細切れにされていなくて
お話ひとつが大きなことばのかたまりになっています。

それをぜんぶ飲み込んでしまっているのでしょうね。

そんな物語のことばのかたまりをいくつも、いくつも。

それは、敵わないはずだと思いました。

小手先の英語では、敵いっこないのです。

わたしも今からでも間にあうかな。
みんなに追いつけるかな。
真っ白なココロで、ライブラリーのお話に浸れるかな。
今までとは違った気持ちで、おはなしごっこに没頭できるかな。

あー、面白いな~、深いな~、ラボって。
自分の限界を知って、その限界の先に何があるのか、
すごく楽しみになって来ました。

ひとりでも多くの人に、この楽しみを共感してもらいたいな。

わかりきったことは、面白くない。
よくわからないからこそ、面白い。

そんなよくわからないんだけど
何だかすごいラボ・パーティを
ぜひ体験してもらいたいなぁと思います。
 
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Re:英語力=コミュニケーション力の限界(10月12日) >>返事を書く
cherry♪さん (2008年10月14日 12時45分)

コミュニケーションって本当に難しいですね。
日本人同士でもなかなか・・・なのに
文化も習慣も環境も違う国の人となんて
言葉だけではとても足りないですよね。

私もおみやさんと同じ質問&答えの会話
が多かったように思います。
中学に入って初めて教科書で教わる
英語が This is a pen. Is this a pen?
ではあまりにも初めの取っ掛かりが
悪かったような気もしますが・・・

日本でも詰め込みがよくない、考える力、
コミュニケーションの力をつけよう、みたいな
ことでゆとり教育が始まったけど、結局
現場の先生まかせで思うように進まず、
また授業数だけ増やしてさらに英語も・・・
なんて、ますます世界の教育の流れに逆行している
ようですが、せめてもの救いはラボの考え方、
教育方針に共感して楽しく活動してくれている
お家の方々、そして子ども達がいることですよね^^

私はにわかラボッ子でしたが、辞めずに
きちんと活動していればほんとに良かったのに~
と、今ラボの行事でラボッ子の姿や振る舞いを
見る度に強く思います。
Re:Re:英語力=コミュニケーション力の限界(10月12日) >>返事を書く
おみやさん (2008年10月14日 13時47分)

cottonさん

そうですね~。
あとはわたしたちがどこまで伝えていけるかですよね。
諦めずに、コツコツがんばっていきましょう^^
Re:英語力=コミュニケーション力の限界(10月12日) ・ >>返事を書く
Samiさん (2008年10月14日 14時57分)

はじめまして。すごく面白かったので、思わず書き込みしてしまいまし
た。そんなに英語をやられた方がそういう風に感じられるのは、興味深
かったです。でもラボが長くなると興味も広がり、もっと聞きたいこと
がたくさんでてきます。今回カナダのキャンプ会議というのに参加した
のですが、キャンプと子供、というテーマに聞きたいことがたくさんあ
ったので、つかまえては聞き、こういうときどうしたら、などと話がふ
くらみました。ラボでたくさんの物語に出会い、人とも出会うと聞きた
いことがいっぱい、交流したいこともいっぱいでてきますよ。これから
楽しみですね!
Re:Re:英語力=コミュニケーション力の限界(10月12日) >>返事を書く
おみやさん (2008年10月15日 13時42分)

Samiさん

コメント、ありがとうございます。
ラボって何だろうと、常に考えています。
30歳をこえてから、ラボっ子(ラボっ人?)として
新しい人生が始まったようで楽しみです^^
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