|
|
|
|
|
[一覧] << 前の日記 |
次の日記 >>
|
本棚 『加古里子 絵本への道 -遊びの世界から科学の絵本へ-』 |
12月08日 (月) |
|
図書館で借りてきた本、2週間かかってやっと読み終わりました。
加古さんの想いの深さを、思い知りました。
1999年に書かれた本なのでもう10年も前のことですね。
「自分は何のために生まれた来たのか、生きているのか、
死なないでうろちょろしているのかということの答えを、
一人一人持っていなくてはならない。」
そういいながらも加古さんはご自身も
「今もさまよっているところです」
と言われています。
「子どもの本に関わろうとする方や科学絵本とは何かを考える人への
メッセージがあるとすれば、まがいものでも良いからそれを持ちなさい、
求めなさい、ということになります。
迷えば良いというのではないけれど、その結果、もし各自が得たというものが
あるならば、そこを根城にして、次に何を実行するかということになるでしょう。」
加古さんは、こどもたちにそのようなとっかかりを
たくさんの絵本を通して提供してくださっているのだということを
初めて知りました。
失われてしまった「遊び」をとりもどすことも、そのひとつなのでしょう。
そう考えて「だるまちゃんとかみなりちゃん」を読み返してみると
新しいものが見えてくるようです。
そうそう。「だるまちゃんとかみなりちゃん」の誕生秘話もありました。
だるまちゃんシリーズ第1作目は
1967年の「だるまちゃんとてんぐちゃん」。
これはまったく日本的で外国には通用しないものだったので
(「花」と「鼻」をかけていたり・・・)
次はインターナショナルかつ未来的なものにしたかったんだそうです。
それをうけたのが「かみなりちゃん」(1967年)。
未来社会はこんな感じというイメージから、だったらこんなことが
おこるだろうというようにさかのぼって描かれたんだそうです。
つまり「かみなりまち」は未来都市だったんですね!
なるほど!!
挿絵も楽しめて、もっともっと加古作品を読みたくなる1冊です。
お時間のある方は、ぜひ読んでみてください^^
|
|
|
<< 前の日記 |
次の日記 >>
|
|
|
|