この春、新たに<幼稚園>という未知の世界へ 踏み出した三歳児にとって
こどもながらに あれこれ葛藤している姿がいじらしい。
唾を飛ばし、すごい迫力で<大きいヤギのがらがらどん>に変身した
こうちゃんは、実は、ラボに来る前から 声がかれていた。
どうやら 幼稚園でも 大声で叫んでいるらしい。
大声を出すことによって不安な気持ちを 自分自身で奮い立たせているんだろう。ちっちゃな身体で 一生懸命、現実と向き合っている。
一方、先週のパーティ中、ラボノートを終始にぎりしめていたかいくんは、今日は、とうとう玄関から 入ることさえできず 帰ってしまった。
時には橋を渡らずに帰ってしまう、小さいヤギのがらがらどんが いたっていいと思う。いそがなくても ゆっくり待っていたい。
渡りたくなったらいつでもおいで。<山の草場>をせっせとしげらせて 待とうと思う。
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