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ちびマンゴーをさがせ! んみーちゃの島へ 中年感傷旅団宮古島編 06月22日 (水)
しぎら
 夕刻、那覇経由で宮古島からもどった。
ひさびさの更新で気が引けるが、ともあれ書こう。
先月の沖縄本島につづいて、南の島連続攻撃となった。
沖縄から帰った直後、次は宮古島へいくと公表したら
多くの友人、知人から、羨望というか
なかには、ほとんど脅迫めいた感想が殺到した。
会社勤めの方にはもうしわけないが
こちとらフリーランスの一匹羊(オオカミにはなれぬので)
苦も楽も自己責任だ。
 奇しくも沖縄がマイブームのようだが
とくに仕事で沖縄と深いつながりがあるわけではない。
ことさら因果関係のある大人の事情もない。
ほんとに偶然。
まあ、自分で選んだことは確かだけど
タイトル写真は島の南にあるシギラの浜。
 例によって宮古島の話をしつつ
またライブラリーにからめて書いてみたいが
今回もまた長いわりには無内容であるので
そこんとこよろしく。

宮古島は、最近、テレビ番組などで話題になったせいもあり、
観光客はじりじりと増えている。
また、5月には宮古島トライアスロン、
6月最終週にはロックフェスと
定例イベントも増えてきた。
しかし、当然にも
こんどは自然をどのように守るかという
でっかい課題とむきあっている。

※小笠原が自然遺産に指定されそうだが
これも、島に入る人数を制限するといった
かなりの「経済的がまん」がひきかえになっている。
ニコル氏のアファンの森も、
森へのインパクトを最小限にするため
やはり人数制限をしている。
 
 よく、手つかずの自然というが、
まったくのほったらかしでは、 
生物にとってよい環境が持続するとはかぎらない。
人間のできる範囲はかぎられているが
手をいれてまもられる自然もある。
里山がいい例だ。
 しかし、探検家フリーチョフ・ナンセンが
「地球もまた一瞬のできごとにずきない」
といったように、
宇宙レベルからみれば、人類の歴史や歩みもへのつっぱり。
ましてや人間の100そこそこの寿命なんて…。
と、シニカルにならざるを得ない。

 だが、そうではない。
その短い時間を、宇宙から見ればまばたきのような年月を
全力で泣いたり、わらったり、愛したり、歌ったり、表現したりする。
そのことを、われわれは「生きる」というのだ。
戦争したり、うらんだり、ねたんだりしているヒマなどない。
 なあんて、最初から重たいぜ。

 さて、今回ハードな日程なので
一応障害者であるぼくとしては、同行のマネージャーがたより。
そういうときこえはいいが、
三澤制作所は超零細組織なので
代表(ボスとよばれる)とマネージャーの2名が全構成員だ。
ボスはご存じのとおり頼りなく、がさつで鈍感なので
マネージャーはだいたい機嫌がよくない。

そのマネージャーが、今回ははりきっている。
というのは、宮古島のマンゴーはじつに美味で
価格もリーズナプルなのだ。
マンゴーは宮古島産は味も価格もグッド。

 てなわけで、まずはマンゴーをもとめてドライブ。
いつもは、ぼくのほうがすぐ寄り道したくなり
「ボス、次の予定まで10分です。そこを見ている時間はなし」
と冷徹にいいきるマネージャーが
マンゴーには目がなく、最優先事項だという。
わいど
 上の写真は地元の人の御用達、ワイドー市場。
(ワイドーは宮古島語で「がんばろー」
タイトルの「んみゃーち」は沖縄本島のめんそーれにあたる
いらっしゃい!)
 ここは朝9時から開いている。
この日は午後にいったがもうないといわれた。
今年は冬の寒さのせいもあり、生育が遅れている。
かつ作柄もかなりきびしいらしい。
結局、翌朝9時にこの市場に急襲したが6個買えただけだった。
それもふつうのマンゴーである。

 ふつう? そうマネージャーがねらっているのは
東京などの市場にはでない小さいままで熟したマンゴーだ。
これが、じつに味が濃くておいしいろる大きさは
やや大ぶりのビワくらいか。
昨年は一袋に30個くらいはいって1000円だった!
※マネージャー談
下 左下にみえる袋のなかが ちびマンゴー(これがいい!)
みにまんご
 このちびマンゴーをもとめてたどりついてのは、
昨年と同じ場所で発見したおばあの露天。
左下に3袋見えるのがそのブツである。
マネージャーは、さすがの交渉力で3袋ともゲット。
しかし、おばあも申し訳なさそうにいっていたが
値段は昨年の3倍近く。それでも安いけど。
おばあ
上は、「今年はマンゴーがきびしいさあ」と語るおばあ。
ちなみに、この場所の露天はIt's against a low.

 だが、マンゴーばかりにごたわってもいられぬなあと思っていたら
ちびマンゴーをやや物足りないなからもゲットしたマネージャーは
「ボス、次は砂山ビーチで取材です」
と、急に仕事モードになった。
すなやまとっても
上の写真がその砂山ビーチ。もともとはこんな急な坂はなかったが
風でふきよせられた砂が丘をつくった。
宮古島に名のあるビーチはいくつかあるが、
ここも、とっても美しい浜である。
ただし、さんざん泳いだりもぐったりしたあと、
この急坂を登ることになるのでぜいぜい。
かわさき
上の写真は、つちやさん。6年ほど前に神奈川から移住した。
それまでは田園都市線の宮前平(ぼくは鷺沼にいた!)駅前で
庄屋というチェーン居酒屋のオーナーだっが
やのすけくんという男の子の子育てのためにこの島にきたという。
基本はサトウキビ園を営んでいるが農閑期などは
このビーチでのんびりと、いろいろな人との出会いを楽しんでいるという。
宮古島に移住を希望する人のサポート活動もされている。

いろいろ世話になったので、彼の宮古島紹介文の一部を紹介する。
「宮古島市の総人口は、約55000人です。
島々は全体が概ね平坦で低い台地状を呈し、
山岳部は少なく、大きな河川、湖沼等もなく、
生活用水等のほとんどを地下水に頼っています。(MAX標高115m)
地層は、ほとんど隆起サンゴ礁を母岩とする琉球石灰岩からなり、
砂岩と沈泥状の泥板岩が重なりあったブロックで形成されています。
農業粗生産額の構成割合は、
平成14年においてさとうきびが51.1%で最も多く、
以下、葉たばこ16.7%、肉用牛15.0%、野菜7.9%等となっています。
また、平成7年から12年にかけて、
農家数、農業粗生産額ともに減少しています。
特産品には、織物の宮古織り・サンゴ加工や宮古焼き
三線・泡盛、フルーツ・海産物などがあります。

とあまぁ、なんだか難しくご説明しましたが、
海!海!海だけあれば満喫!って方は楽園だと思います。
ほとんどの仕事が農業、漁業、観光業でしめられてます。
手に職がないと、なかなか仕事に恵まれないので、
体が健康であるのでしたら農業をお勧めします。1月~3月は、
「サトウキビ」 3月~6月には「葉タバコ」
6月~9月には「マンゴ園」の日雇いで生活できると思います。
どの仕事も人手不足で、毎年大変そうです。
問題は、10月から1月の4ヶ月間ですね。
もしものために、多少の貯金がほしいところです。

 ど、じつにリアル。
生活は楽ではない。
サトウキビは世界的に供給過剰気味だし
タバコにいたっては需要が激減している。
また、タバコは土地を荒らす。
単年度の収入はいいのだが、常に新しい畑をもとめねばならない。
かつてはJTの社員が多数住んでいたそうだが
今は買い付けに来るだけだと、
島の方からぎひしいことばをきいた。

 しかし、つちやさんいわく
「ぼくは海にもぐって1時間くらい20個くらい食べられる貝を
ひろうことができるようになったけど、
島生まれの子どもは同じ時間で200個はとってきます。
野生の力がちがいます。
都市を否定しませんし、島では不便なこともあります。
ただ、時間と海と空と風はいっぱいあります」

つちやさんに再会を約し、マネージャーのお告げでさらに島の北端へ
下は宮古牛ならぬ宮古馬。体高は120センチくらい。
日本在来種で、分類としてはポニーである。
在来種馬は日本にら8種いるが、そのなかでもっとも現存頭数が少ない。
いまは40頭に満たない、
1991年に天然記念物に指定されている絶滅危惧種。
みやこうま height="332" border="0">
 島の北端に近づくと3基の風車が見えてくる。
もともとは7基あったのだが、
2003年の台風で全部倒壊し、いまは3基が復元稼働中だ。
このときはも、なんと最大瞬間風速74メートルという
尋常ではない(あたりまえだ)暴風が島をおそった。
風がなければ動かない風車が、風によって倒される皮肉。

 今、持続かつ再生可能な自然エネルギーへの転換が
大きな話題になっている。
風力もそのひとつだが、課題はいっぱいある。
風力発電の設置数、発電容量などの世界1は中国、2位はアメリカ。
すなわち、だだつぴろい国土が必要なのだ。

 宮古島は海に浮かぶまつたいらな島なので風はOKだが
台風、さらには羽の回転の騒音や低周波による健康被害なども
やっかいな問題でという。
すべてのエネルギーは長所と短所をもつのである。
かぜ
 ただ、風車はなんどでも再建できるが
核エネルギーは,暴走したとたん、人間の手に負えない。
以前にも書いたが「太陽の子パエトン」は
まさに、人間と核エネルギーの関係をつきつけているといってもよい。
髪の領域ということばは好きではない。
だが、
鳥が翼をやすめる嵐の日にも
人はジェラルミンの鳥で轟音をひびかせて空にあがる。
医学で自然淘汰に抵抗する。
森の緑より、鮮やかな緑をキャンパスにもとめる。
風のうたよりも、美しい音色のために鍵盤をまさぐりうつ。
業であろう。

 さて、この風車の少し咲きに宮古島の北にある
池間島にかかる大橋がある。
全長約1.7キロメートルの美しい橋だ。
いけま
 今回、えらそうに自然のことなどを書いたが、
ラボ・ライブラリーにおいても自然は重要である。
「自然と人間」は多くの作品で、主たる、あるいはサブの
たいせつなテーマになっている。
むしろ、自然と無関係な作品をさかずほうが難しいはずだ。
というか、自然がまったくなす物語ってライブラリーにある?

 そう、昔話はもちろん、自然が物語を生むのだ。
近代。自然がなくなったのではない。
人間が勝手に遠ざかっただけだ。
 
 そしてライブラリーもまた、CDというプラスティックの
メデイアではあるが、そのなかみは自然そのものだ。
ナレーション、人間の声はいうまでもなく自然。
そして、楽器も基本はアコースティックなので自然。
リトルプリンスさんの日記を見ておどろいたのだが、
We Are Sonbirds μを聴いた新入会のお母様が
音楽にくわしい方で音の厚みに感動したということだ。
そのことにこちらも感動してしまった。
この所有率第一位のμは、刊行からすでに20年たっているが
賞味期限はまだまだあるのだなあ。
うるうる。
μは、ほんなとに丸2年かかった作品。
もっと自慢していいぜ。

ぜんさい
こむずかしい話がつづいたので、
上は地元の方にごちそうになった宮古島の食材だけでつくった前菜。
紅芋のビシソワーズ、海ぶどうと島豆腐、島野菜のラタトゥユなど。
食い物自慢は下品だが、じつに健康的な味。
ぴーちおとこ

 上の写真はシギラの浜でなにやら考えているふりをするわし。
南風=「ぱいかじ」にふかれて
キャンプと国際交流の無事と成功を南の海に祈ってきた。
ラボの夏はすぐそこだ。
心の筋肉をつけろよ!
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