幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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息をつめて走り抜けるには遠すぎる でもとりあえずは前へ!  12月19日 (水)
XMAS
あと10日で2012年も終る。
総選挙の日はおだやかな日曜だった。
三澤制作所の前の道は投票所である小学校へのコースなので
朝から多くの人が行き交っていた。
相談役(母)も早めの昼食を食べてから
美容院、花屋、投票というハットトリックを達成した。
さすがに疲れたようで帰宅してからは昼寝をしていたが
夕食をペロリとたいらげて復活した。
「校庭のクスノキがとっても大きくなっていた。
あれはまり子(ぼくの実妹)が小学校卒業の時の植樹。
当時の校長がどうしてもクスノキがいいというので
植木にくわしいじいちゃん(三年前に亡くなった父のこと)が
PTAの人たちをつれて車で安行
(あんぎょう・埼玉県にある盆栽屋、植木屋が多い)
にいってきめてきたの。
その木を運ぶのも結局は三澤製作所
(製の字は父がやっていた工場、
ぼくは衣をつけるような立派なものはつくってないので制作にしてる)
のトラックでやったのよ。
で、校庭に植えるときも
ほとんどじいちゃんとその友だちがやったのね。
先生たちはなにもしないで見てたわ」と相談役。
最近はだいぶ物忘れがひどくなったとなげいているが
そういう記憶は心にきざまれているようだ。おそろしい。
とくに父との記憶はいまも鮮明。
そしてこの日も仏壇にむかって
「投票にいってきます」と報告していた。
相談役は昭和5年生まれ。
「終戦の年、わたしは15歳の夏を迎えていたのよ。
わたしは忘れない。だから身体が動くかぎり投票にはいきます」。
やはり相談役にはかてない。

そんな日曜日だったが開票の結果はご存じの通りだ。
あまり政治的なことはこの日記にはなじまない。
ただ子どもたちの問題、特に福島の子どもたち
そして多くの課題や難題をかかえる子どもたちをめぐる状況が
ほとんど争点になっていなかったのが悲しいしつらい。
まっさきに「取り戻す」ことが必要なのは
円安でもインフレでもなく、
福島の子どもの笑顔であり、失われたふるさとであり
未来をになう子どもや若者たちが希望をもてる道すじだろう。

自民の圧勝についてどうこういうつもりはない。
国民が選んだ結果だからだ。
ただまじめな話、小選挙区制の矛盾が大きくでたことは確かだ。
そしていやなのは
虚脱感と閉塞感と諦観が漂っていることだ。
暗い予感をもちつつ年がゆく。
しかし、いちばんこわいのは絶望であり、そこから発生する無関心だ。

ふしぎなことに自民党も比例区では
惨敗した前回より0.93%多くとっただけだ。
まさに死票がふえる小選挙区制のこわさが今回も如実にでた。

おそらく日本は霧の海を羅針盤も海図もなく航海することになる。
新しい海、凪の海にむかうには「未来を信じる力」で見つめ続けるしかない。
その最大の敵は諦観だろう。
膝をかかえてすわりこむには早い。立ち上がり。とにかく前へ。
22日は仙台で「被災県の女性のための癒しと自立」という
シンポジウムのお手伝いにいく。21日の昼に仙台に入る。
「横田や」さんにいくのが楽しみだ。

この間、文科省や内閣府のシンポジウムの裏方をしている。
といっても音響や撮影記録、映像配信といった技術的なサポートだ。
だが、おわると感想をもとめられるので
けっこういいたいことをいわせてもらっている。
仕事の細かい内容は、それこそおとなの事情と守秘義務があるので
書けないが、ラボにとっても興味深いテーマもあるので
おいおい紹介していく。
※実際、暴力根絶のシンポジウムなどはDV被害者の方が匿名で
リポートしたりするのでなまなましい。
個人が特定できないように記録を録るのはじつにたいへんだ。

何回も書いたことだが、
シリアでもアフガニスタンでも南スーダンでも
そしてコネティカットでも
幼い命が犠牲になっている。
戦争、紛争、犯罪は人間の最大最悪の不条理だが。
なかでも幼い魂が傷つくことはさらに最悪である。

人間は人間を滅ぼすものをつくりだすことができる。
地雷、原子力(原発とはいわぬ)、銃、いや、あらゆる武器もそうだ。
そのことを自覚せねばならない。

今日は阿部新総理の経済施策を期待してか株価があがった。
社会の目が経済に集中するとき
そのしわ寄せと矛盾の被害がおよぶのは子どもと高齢者だ。

絶望しているひまはない。
ラボ教育活動に課せられた社会的、いや歴史的使命は
ますます大きくなってきている。

つづく。
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