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ラボ・カレンダー神無月の絵 『おやすみみみずく』=共生の森で 09月29日 ()
三澤制作所のラボ・カレンダーをめくる。はや神無月だが、二日ばかりフライイングである。明日と明後日は時間がないので、もう今日書いてしまうのだ。
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絵の題材となったのはイギリスの女性絵本作家パット・ハッチンスの"Good -Night Owl!"『おやすみみみずく』(渡部茂男訳)。2003年リリースのラボ・ライブラリーSK29『ノアのはこぶね』に収録されている作品だ。
今回、カレンダーの絵を描いてくれたのは原恒太くん(小1/調布市・木村P)。
主人公のみみずくを、どーんときもちよくかいている。
物語はみみずくが住居にしている大木を中心にすすむので、
構図は原作絵本のそれといっしょである。
だから一見、ただ模写したように見えるかも知れないが、
そんなかんたんなことではない。
まずラボの絵本のサイズはB5変形ほぼ真四角の小さなサイズである。
対してカレンダーの絵はB3横使用であるから大きさもプロポーションもぜんぜんちがう。
恒太くんの身体の大きさはわからないが
小1なら、たぶん横にした画用紙は肩幅くらいある。
ここに、この作品のようにパランスよくおさめるのは、たいへんなことである。
とくに枝ぶりの微妙に曲線などはおとなでもむずかしい。
拡大して模写するのはたいへんなのだ。
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話はちょっとだけそれるが、この絵本は大型版もでている。
ハッチンスの原画はみたことがないが、どの程度の大きさなのだろうか。
ふつう絵本作家は仕上がる絵本の大きさの
120パーセントから150パーセントの大きさで描き、
印刷のときに縮小することが多い。
そのほうが絵がぎゅっとしまってよいといわれている。
だから絵本原画展にいくと、みんな意外に原画のサイズが大きいのにおどろく。
話をもどす。サイズとプロモーションがこれだけちがうと、
自分なりのイメージがないとは描けないということだ。
しかしこの作品がすごいと思うのは、そんなことは一部。
この絵もまた細部をよくよくしつこく描き込んでいる。
単純になりがちな木の幹や枝もこの書く色を使いわけている。
これもたいへんな作業だ。
それと、これはぼくの個人的にな好みだが、
全体的に色のトーンが原作よりもやわらかく
「ぬけた感じ」がしていてきもちいい。
原作はもちろんすばらしいのだが、
恒太くんの色あいはやきり現代的でおしゃれだと思う。
これまで何回か書いたが、茶色の面積が多い作品はけっこうむつかしい。
この作品もプラウン、イエローオーカー、そしてイエローと
親戚どうしのような色合いなのだが、
その濃さと透明感がほどよいのでとってもかっこよくなっている。
とくに背景のイエロー(画像でみるより実際は
もう少し赤身というかオレンジがはいっている)が最高だ。
このバックできまり! というところだろう。
また、抑制気味につかっているビリジアンとコバルトが、
いい味になっている。これまたおしゃれだ。
原くんがいつごろこの物語に出会ったのかはわからない。
でも、たぶんはじめて聴いたのは
もう少し幼い4~5歳のころではなかったろうか。
それをあたためていて、なにかパーティで活動したとか、
なんらかのきっかけがあって筆をとったような気がする。
そのあたりはぜひうかがってみたい。
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原作者のハッチンスは1942年ヨークシャーの生まれ。
生物と自然への愛をヒューモアたっぶりに描く画風で人気がある。
彼女の作品は自然科学図鑑ではないが、
デフォルメしつつも鳥たちの羽などの色や構造をかなり正確に描き込んでいるーそのことで子どもたちは自然への興味がわいてくるだろう。
 ご承知のようにみみずくは夜行性である。
昼間に爆睡しようとするが、いろいろな鶏がやってきてさわぐのでまったく眠れない。
しかし、夜になってほかの鳥たちが寝ようとすると
「ぶっきょっこー」とみみずくは元気になる。
昼間、みみずくは眠たくても「ああねむたい」としかいわない。
「うるさい!」とか「しずかにしてくれ」とはいわない。
森の一日はいろいろな個性の共生の一日である。
違いを認め合い唄い合う
さまざまな才能のきらめきをハッチンスはやさしく語っているのだろう。
ハッチンスは『風がふいたら』でイギリスの最高絵本賞、
ケイト・グリーナウェイ賞を1974年に受けている。
個性といえば、この物語のライブラリーの日本語音声には
ラボ・パーティの子どもたちが参加している。
その選考会は演出の西村正平先生によるワークショップ形式で行なった。
それはほんとうに子どもひとりひとりの個性とむきあう作業だった。
オーディションということばは好きではない。
だが、スタジオにいけるのはかぎられた人数である。 
選考をしなければならない。ぼくは選考会のたびにいったことがある。
「ライブラリーのパンフレットやテキストには
『日本語・ラボ・パーティの子どもたち』とでます。
でも、それはスタジオにいった人たちだけのことではありません。
この選考会にきたみんな。
いや、この企画に応募して応募動機や音声をおくってくれたすべての人のことです。
ですから、みなさんは『このライブラリーの製作に参加したんだ』と、
どうどうと自慢してください。
ぼくも、こんなすばらしいたくさんの子どもたちと仕事をしたんだと、
ずっと自慢します」
最後にちょっと毒を。
よく「個性をのばす教育」ということがいわれるが、
ぼくはあまりそのことばを信じていない。
「育てなければのびない」なんてのは個性ではない。
ほっておいても、へたをすればたたかれても、
うちのめされても勝手に伸びていくのが個性だと思っている。
Re:ラボ・カレンダー神無月の絵 『おやすみみみずく』=共生の森で(09月29日)
ぽちこさん (2013年10月01日 11時51分)

おやすみみみずくの絵を褒めていただきありがとうございました。

しぶとく3度目の開設をしました調布の木村です。



一次を通過する子たちが、年々増えてきていたので

そろそろかな・・・と思っていたら、なんと昨年は、

表紙と10月掲載の 二人の受賞の知らせを受けて、

小躍りした記憶があります。

「ノアのはこぶね」は、昨春、パーティ全体で発表をしたので

恒ちゃんは、幼稚園の頃、このCDをゲットした事になります。

残念ながら、彼のグループで「みみずく」を取り上げたことは

ありませんが・・・・。



恒ちゃんは、プレイルームの頃のshow&tell をきっかけに

毎週、たくさんのライブラリーを描いてくれるように

なりました。2歳のころですね。

私がうっかりヘンテコなことを言わないように、お母さんが

鉛筆で、コメントを時々つけてくださって、おうちで繰り広げ

られている親子の対話を のぞかせてもらえることが

毎週の楽しみでした。

最近は、ライブラリーの音にも興味を示すように

なり、昨年は、「ひとあしひとあし」を、今夏は、

夏休みに覚えた「ざしきぼっこ」の見事なすがたりを披露して

くれました。

「これを選んだ理由は、ゲゲゲの鬼太郎の妖怪たちに

はまっているから!!」とニコニコこたえてくれました。



ラボっ子たちから、ライブラリーの楽しみ方を

教えてもらう日々です。わくわく。 
Re:ラボ・カレンダー神無月の絵 『おやすみみみずく』=共生の森で(09月29日)
ぽちこさん (2013年10月03日 00時33分)

書き忘れてしまいました。何度もごめんなさい。

「おやすみみみずく」⇒「共生の森で」という内容に

ゾクゾクしたのです。

ちょうどこの夏、Redwoodの森で、毎日毎日、共生について

考えていたからです。

ありがとうございました。
Re:ラボ・カレンダー神無月の絵 『おやすみみみずく』=共生の森で(09月29日)
ぽちこさん (2013年10月07日 21時28分)

調布の木村です。おいでいただき、有難うございます。



週末から錦秋の白馬に出かけ、さきほど戻りました。

アファンの森も、ぜひとも訪れてみたい場所の一つです。

さぁまた明日から元気にパーティ活動です。
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