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紫陽花の碧が雨に浮きたつ頃、眩しい季節のちょっと前がいい 06月01日 (水)
三澤製作所のラボ・カレンダーをめくる。

水無月である。
夏前の雨が多いうっとおしい季節だが、
きらいではない。
むしろ、そのあとに来る夏のスペシャル感を前に
イライラする心がなかなかよい。
試合前のしんどい練習のごとし。
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しかしなんという破壊力のある絵だろう。
その点でいえば『きてれつ六勇士』に匹敵する。
梅雨のジメジメなど木っ端微塵である。

昨年、96歳で惜しまれながら世を去った
アメリカの絵本作家、マーシャ・ブラウンの
HOW, HIPPO! 『小さなヒッポ』に題材を求めた
ラボ・ライブラリーにインス灰朝れた作品だ。
描いてくれたのは大友はなさん(小1/仙台市・大友P)。
すごいぞ!

あえてインスパイアと書いたのは
ヒッポにちょっかいを出し、
地上最強と言われる母カバらKOされる
ワニを思い切ってフィーチャーしているからだ。
この森のが足りては完璧に「やられ役」のワニを
ここまで大胆にクローズアップしている点だ。

ブラウンの絵本を何度も見たが、
この絵から類推できる場面はない。
ぼくがわからないだけかもしれないが・・・。
いやいや
ラボ・カレンダーはラボ関係なら
どんな題材でもいいのであって、
中にはキャンプの友だちや国際交流の場面で
入選した例はある。
もちろん応募作品は圧倒的に物語の絵が多いのだが、
原画丸写しはほとんど入選しない。
仮に原画クリソツでも、
「うまいなあ。でもそれだったらおりじなるがいいや」となる。

だから、結局「その子の絵、その子の個性があふれた作品」ず
ラボっ子の部屋の壁を飾ることになる。
しかししかし、こちとらリタイアしたとはいえ
30年近く、のべ数にしたら3000×25=75000点以上の
子どもの作品を見てきたのだから、
子ども想像力に所詮はかなわぬと知りつつも
なんとか這いあがって、
その子の描いた気持ちに寄り添う(までにはいかないが)、
あるいは近づき努力はできる。
毎回、毎月そうやって絵を観てきている。
uyjuyj
この物語ではそんな役回りのワニだが、
川や沼では結構おそろしい生き物だ。
はなさんが、そのワニに着目した背景、
この物語との関係、睦みあいをぜひ知りたい。
自由に描いていることは十分わかるから、
この絵を分解しても仕方ないのだが、気になる。

絵本でワニがこの方向で描かれていて
口を開けている場面は前半の方に
右すみで鳥に歯を偉そうに掃除させている場面しかない。

最初はワニがヒッポの尻尾を
引っ張っているところかと思ったが
多分そうではない。
でっかい魚を食べようとしているように見える。
ちがったらゴメンなさい、
でも、こんな元気なワニにしてくれたせ
ワニも本望だろうな。

はなさんだから、おそらく女性だろうけれど
男子に負けない力溢れるタッチだ。
フォルムやバランスにとらわれず
思うままに闊達に筆を運んでいるから
とにかく動きがある。
迷いずなくスピード感もある。

また、
一見、ラフというか荒々しく見えるが
どうしどうして、周りの小魚とかの描き方、
背景の複雑な色の変え方んどは
とてもデリケートだ。
そう、ラフというより題材もタッチも
タフでハードなのだ。
ダイハード・クロコダイルと名付けようか。
そしてタフさはやさしさとこまやかさとリンクする。
チャンドラーではないが「タフでなければやさしくなれない」
そう、強さに裏打ちされていないやさしさは嘘っぱち。
男前だね、はな先生!

そうか、
だから、やられ役のワニにスボットを当てたんだね。
ちがうかな。

もう一回小魚をよく見たら、
色合いといい、タッチといい原作の木版へのリスペクトだね。

それから気のせいかもしれないけど、
左はしに書かれているのは『かぶ』のようだ、
考えすぎかな。
でも、好きなお話だから入れちゃおう!
というのはアリだと思うよ。
結果として全然違和感ないもの。
でも、この部分は勝手な想像。
ゴメンなさい。

でも、この大きな画面に自由に描いて
バランスやフォルムしきにしていないとさっはてったけど、
よく見ると、すごくバランスが取れている。
すごいな。

とにかく隙間なく一気に描きはったバワーに脱帽。
とにかく全力勝負の気持ちよさ。
体力温存とか考えずに完走したんだね。
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マーシャ・プラウンについてはこれまでも何度か触れているし
昨年は追悼文も書いた、

ブラウンはセンダックとは別の意味で絵本の巨人だ。
センダックがチョ・モランマなら
ブラウンはマッターホルンかもしれない。

ブラウんの凄さは、いくつもあるが、
・描く前に、事前に現地調査や研究を徹底的にする。
・作品ごとに画材やが方が異なる。
・テキストがすばらしい。ストーリイも文章も。
 そして平明で力強い。
・テーマは健康的で前向きだが、深い、甘いお菓子ではない。
・高齢になっても自ら図書館で読み聞かせをするなど
 子どもの現場が好きだった。
・コールデコット賞を3度受賞!

ワニといえば1982年にミシシッピー川が大氾濫して
多くの被害が出た。
時に下流では川幅が数倍になり、
信じがたい遠方まで水が押し寄せた。
1983年にぼくがルイジアナのバトンルージュに行ったときは
もう水は引いていたが、
最長到達地てんの水の高さは背丈の2倍以上あった。

この洪水では多くの犠牲者が出たが、
流されてきたワニに襲われた事例も少なくなかった問いう。
ぼくをほ案内してくれたスミスさん(ルイジアナの名コーディネーター
ジョイ・スミスの夫)は、
水が引いたので遊びに使う小屋を点検に行き
ドアを開けたらいきなりワニがいたそうだ。

当時、ルイジアナでは多くの地域が動物の狩猟が禁止されていて、
ワニに対して発砲したりすることはできなかった。
罠もダメである。
そこで州議会は緊急法案を可決させた。
「ワニは魚である! 獲ってもよい」
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