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今日で いよいよライアンとお別れ・・・。
1ヶ月の日本語研修プログラムを無事終えた北米ユースたちの
多くは、こんどは日本全国のラボファミリィのお宅へとそれぞれに
向かいます。
過ぎてしまえば 本当に短い1ヶ月でした。
ユーモアのセンスいっぱい 社交的 すぐに友達になっちゃう
歌がうまい 声がきれい 努力家 好奇心旺盛 意見はバシバシ言う
ライアンの数え切れないstrong pointのうらには、これまた
数え切れないweak pointもありました。
PCの使い方が悪くてよく口論になりました。
勝手にいろんなサイトをダウンロードしてくれちゃいました。
お手伝いを頼んでも、言い訳ばかり。
そんな時、いつも I win!と勝ち誇っていました。
In America,・・・が 彼の口癖でした。
You are in Japan!!! が 私の口癖でした。
食事中に「おならとげっぷ」をバンバンしてくれました。
料理がまずい・・・と私を困らせました。
イトーヨ-カドーに連れて行くと 興奮し、「15分後にここで
会おう」と捨て台詞を残し、止めるのもきかず、あっという間に
人混みに消えていきました。
息子の教科書に落書きをしてくれました。
何度忠告しても 毎晩、彼の部屋のエアコンは16度に設定。
朝、起こしに行くと敷布団をかけて丸まって寝ていたライアンでした。
本気で笑い、本気で怒った 一ヶ月でした。
ラボセンターで farewell party が
はじまって・・・ 思い出されるのは、彼のいたずらの数々・・・
それなのに・・・・不覚にも涙が止まりませんでした。
どうやら この一ヶ月で 私の息子は、3人になってしまったようでした。
つぎのステイ先奈良へと旅発つ、息子に言いました。
「本当は、行ってほしくない・・・」と。
息子は、さいごに言いました。
「NOさよなら。 いってきまぁす・・・」
それは、毎朝新宿の学校へと向かうとき彼が覚えた言葉でした。
「いってらっしゃい・・・・」そう返しておわかれしました。
緊急ボタンを押してくれて、大音響がなりひびき、かけつけた
マンション中の住民や セキュリーティの方にも深々と頭を
下げたこと許しましょう。
パソコンに 勝手に次々に現れる、悩ましいポーズの金髪のおねえちゃん
削除の仕方、聞くのわすれたけど まぁ許しましょう。
「おかえりなさい」
そのことばを 言える日を 指折りかぞえて待つことにしますね。
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この夏、オレゴンへ旅立つ孫に
おじいちゃんがくれたもの。
それは、一枚の手紙。
筆ペンで 愛情たっぷりに書かれたその内容は、事前活動で、日頃の
ラボ活動でかれらが まさに学んできたことだった。
ラボ国際交流参加者ひとりひとりにとって 実りある豊かなものにするため
に 異なった文化、異なった環境の中での生活に対応できる柔軟なこころとからだが必要。日常生活の場である「家庭」は、実はもっとも大切な準備活動
の場だと 先日、夫婦で参加したオリエンテーションでも 再確認したところだ。日常の生活態度と習慣は、そのままアメリカの生活でも反映される・・・
いつだったか、大学生のご子息を下宿生活へと送り出されるラボママが
「わたし達夫婦の今までの子育ての 通信簿を見るような心境だ」と
おっしゃったが いま、まさにそんな気持ちでいる。
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浅草で買った日本の横笛がお気に入りのライアン。
彼は「さくらさくら」が歌えるので笛で教えてあげようとしたら・・・
「バクテリアがつくからいやじゃ~~~」とのこと。
ま、そりゃそうだ。
気を取り直して 今度は息子のリコーダーを借りて 吹いてみせる。
「おかあさん、COOL!!!!!」
今度は、自分の笛を洋服でさっさと拭い、わたしに差し出すかわいい
ライアン。
そして何度もトライして前半部分は、がんばって吹けるようになりました。
そこで 思いついたのが 息子のピアノとのセッション。
が 始まる予定だったのに・・・・・・。
ピアノは♪ポルノグラフティ♪ 笛は「さくらさくら」の なんとも
わけのわからないセッションと なりました。
音楽に国境は、、、、、う~~~~ん、
あったかもしれない。
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静岡にいた頃は毎週のように つりに出かけていた主人。
そういえば東京に来て まだ一度もやってないね。そうだ今日は、釣りだ。
でもライアンを 連れて行くからには、かならず釣らせてあげたい。
う~~~ん・・・・・どこがいいだろう。
そうだ。秋川にある釣堀は、自然のなかで楽しめるし
おそらく獲物もゲットできるだろう。
そんなもくろみで 目指すは、秋川渓谷。
ところが 1時間半すぎても ライアンだけ釣果なし。
そりゃそうだよ、そんなにちょろちょろ釣り場を変えてたらニジマスだって
警戒するさ。わたしが あれこれ言っても素直に聞き入れるわけも
なく、考えた末に職員のかたにそっと アドバイスしてもらうよう根回しを。
わっ、しまった。
思いっ切り日本語だった~~~~。
でも不思議、おじさんの言うことが 伝わったようで 「浮き」の位置まで
変えてもらい、その5分後には、七色に光る大物のニジマスを
めでたくゲット。
その後も自力で3匹の釣果。
よほど嬉しかったらしく 毎日、来たいと言うライアン。
毎日は、ちょっとねぇ。ところでライアン、自分で餌つけられるようになって
釣った獲物を たべられるようになったら 考えてあげてもいいわよ。
そういえば 夕飯が終る頃、アフリカ救済のために 立ち上がった
ミュージシャンのニュースがながれてきたときの会話を思い出す。
「ところでライアン、あなたならアフリカに何の援助ができると思う?」
手をつけられないライアンのニジマスを眺めて問うわたしに彼は、言った。
「できることなら 今すぐ駆けつけてこのぼくのこのdishをプレゼント
したいよ~~~」
やっぱりそうきたか。
命をいただいたんだもの、今は まず、あなたがこれを食べるべきだと
わたしは 思うんだけど。

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① 女性、とくに中高年おばさん、口元に手を持っていき笑ったり小声で話したりするしぐさ。
②選挙演説カーには、納得したものの アイスクリーム売りやちり紙交換等、スピーカーで 大音響でさけんでいる。
③「かわいい」「こわい」とてもよくにた発音なのに 使い方を間違えると 大変なことになる。
④人の多さ。時間も とても早く流れている
⑤物価の高さ
⑥お父さん不在のこの家・・・・

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ここのところ毎日、Welcome party for ライアン
をやっているような気がするが 今夜は、本家本元ラボっ子達で集まる。
今日が Hちゃんの誕生日だったこともあり、お母様が バースディケーキ
を用意してくださった。
Hちゃんのために 隠れてとなりの部屋で、ひとりずつカードにサイン
しようと提案する小粋なライアン。
英語で自己紹介(ライアンは日本語)をしたり、アメリカン・ユースお馴染みのダック&グースで汗を流し、持ち寄りの食事をした。
あらかじめセットしておいたラボのCD♪Happy Birthday♪
をかけながら みんなで歌った。
そして「ひとつしかない地球」を流すと、「体験」で参加していた
女の子が 「あ、この曲知ってる」と嬉しそう。
そうよね。だってこの春、シングルリリース(今はもうこんな言い方、しないのかな)したんだもの。
えっ?!去年、学校で この曲の手話習った????
去年???
この小5の子が通う私立では、「ひとつしかない地球」に全校生徒で
取り組んだとな? ほぉ~~~~??
明日、お母様にきいてみよう。
ライアンは、というと・・・あいかわらず「忍者」を披露して喝采を
浴びていました。そして明日は、新宿の高島屋に行くんだと
自慢げに 話していました。カワイイ12歳の男の子です。


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昨日は、日本語の授業初日。
新宿のラボセンターまで同行して電車・バスの乗り方を教える。
帰りも迎えに行ったが もうすっかり新宿周辺を覚えていたので
驚いた。
今日は、一人で行ってみる。というのであれこれ書いた紙を
渡し、朝、バス停で見送った。
うう~ん、一日の長いこと・・・・。
無事帰ってくるだろうか・・・・・。
電話がかかってこないってことは、Everything is ok?
夕方、疲労困憊してご帰還。
トラブル続きだったようだが、すごいすごい!!
なには、ともあれ無事帰ってきてくれた。
学校での出来事を 今日も弾丸のようにしゃべり・・・ひといき・・・。
のはずが、今度は、息子のクラスメートに襲撃され、近くの公園にサッカーしに連れ出された。ライアンは、誰からも好かれる性格だから
またまた人気者になって帰ってきた。
あれ?!ちょっと待って。
なんであなたたちそんなに早く帰ってこれるの?
あ、今日から期末テスト前で 部活がなかったんだった。
初めてのテストでしょ~~~
少しは、勉強しなさ~~~~い。
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実行委員のお世話のもと、今日はさっそく
「留学生とあそうぼう」に参加してきました。
この地区で学ぶ外国の方、留学生、それから来日したばかりの
日本語研修生(北米)も交えて交流会が催されたのです。
通訳を買ってでた大学生の対応は、本当にお見事で
小さい子達にもとてもいい刺激になったことでしょう。
ライアンは、さっそく昨日のオリエンテーションでお世話に
なったRYOさんに会えて大喜びでした。
ライアンは、大好きな忍術の構えを 披露して喝采を浴びていました。
ホストの息子は「ライアンは、忍術についてたくさん知っていて
ぼくもこれから教えてもらおうと思います。」と挨拶し、笑いを
浴びていました。
う~、こんなはずじゃ・・・・・?!
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ラボの日本語研修で来日した北米ユース40数名との
対面式に参加。いよいよ受け入れが 始まる。
「う~ん、あの子かな?」
「いや 写真と似てないよ」
オリエンテーションの間、
ずらりと整列した子らを ながめながら息子と囁きあっていた。
それにしてもすごい人数だ。受け入れ家庭が、それぞれ3人ずつ
迎えに来ていたとしても140~150人くらいの熱気。
次の瞬間、とってもかわいい子と目が合う。
むこうもわたし達を探していたようだった。
やっぱりまちがいない。ライアンだ。
長男と同じ年だと聞いていたけど・・・小さい??
来日青年の なかでは、特別小さく感じた。
それにしてもカワイイ。失礼な表現だけどカワイイ。
一人ずつ日本語で自己紹介をしてくれる。ライアンは、自分の番の直前まで
紙をみながら、練習しているのが見えて微笑ましかった。
「僕のホストは~~~」
息子の名前が呼ばれた。
~~ご対~~面~~~
感動的なシーン・・・となるはずだったが、ほっとしてハグしようとするライアンに照れてどうしていいのかわからない息子の
なんともギクシャクした
対面とあいなりました。
アメリカのお父さま、お母さま、大切なご子息をお預かりします。
どんな思いで 12歳の子を はるばる日本へ送り出されたことでしょう。
緊張した彼の方を抱いて 胸が熱くなってしまいました。
さあどんな一ヶ月になりますやら。

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慌しい引越しから 2ヶ月が過ぎた。
こどもは、すごい。
息子達の 新生活への順応ぶりには、おどろくばかり。
新しいともだちを つくる力、新しいことへ向かうエネルギー、
小さな頃からラボキャンプで培ってきたんだもの。
そうだよね。だいじょうぶだよね。
さぁ、わたしも ラボのたね持って出かけましょう。
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