Labo Party Since 1966ことばがこどもの未来をつくる

<60周年記念コラム>ラボ・パーティって なんでできてる?Labo Party 60th Anniversary Special Colum

第2部 「物語と体験が育む力」

第3回 ラボの核「テーマ活動」の仕組み

テーマ活動とは、物語を題材に、子どもたちが主体となって一つの「劇」を創り上げていく活動です。
子どもたちは家でくり返しラボ・ライブラリー(物語の音声教材)を聞き、耳から入ってくる英語と日本語の音声を繰り返し聞く中で、物語の内容や登場人物のセリフを少しずつ理解し、イメージを膨らませていきます。
そして週1回のラボ・パーティでは、テーマ活動で物語の世界に入り込み、その登場人物になりきります。

子どもたちは心の中で、あるいは仲間との対話を通して、「この登場人物はどんな気持ちだろう?」「ここで何と言ったのかな?」と考え、感じたこと、イメージしたことを身体や声を使って表現し始めます。

ここで大切なのは、必ずしも最初から正確な英語のセリフが出てくるわけではない、ということです。
日本語で表現したり、片言の英語になったり、ジェスチャーを交えたりしながら、子どもたちは感じたことを自ら表現しようと試みます。
指導者であるテューターは、それを温かく見守ります。

この過程で、耳から聞いた英語の「音」が、自分の「イメージ」、登場人物の「感情」、そして自らの「身体表現」と結びつくのです。
この「音・イメージ・感情・身体」が一体となった体験こそが、ことばを単なる知識ではなく、心と身体が伴った「生きたことば」として定着させていきます。
繰り返しテーマ活動に取り組む中で、物語の英語は、自分の気持ちを表現するための「自分のことば」として、子どもたちの中に蓄積されていくのです。

この「聞く」ことから「表現する」ことへの流れは、赤ちゃんが母語を身につけていく過程によく似ています。
ラボ・パーティでは、読み書きや文法から英語を学ぶのではなく、まずこの「聞く」と「表現する」を繰り返すことで、英語をことばとしてまるごと身につける土台を作っているのです。

次回はテーマ活動をさらに掘り下げ、子どもたちが「身体で表現する」ことと、物語について「思考する」ことが、どのように深く豊かな学びにつながるのか、お伝えしたいと思います。

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