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お母さんも絵本を感じて! |
03月27日 (土) |
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3/25のプレイルームで、絵本についてお母さんたちと
時間をとって話しをした。
そのきっかけは、先週のプレイルームでのこと。
毎回プレイルームの始まりには絵本を読み聞かせる。
あるときから、お母さんにも順番に担当してもらうように
なった。時々「これ読んで」と絵本を持ってくるラボっ子が
いたからだ。自分のお気に入りの絵本をみんなに聞いても
らっている時のラボっ子の表情がとても満足そうだったから。
先週はIさんが「ちょうだい どうぞ」を読んでくれた。
いつもは「○○がおもしろかったね。」程度で、次の
ソングバードへ移るのだが、ちょっと意識して一人ずつ感想
を聞いてみた。
「今ちょうどこの子に『ありがとう』って言わせたい時期
だったので、いい本だと思った。」
「お話しがわかりやすくてこの子にも楽しめると思った。」
「簡単な内容なので英訳して読み聞かせできると思った。」
この方は3才のお子さんに英語を学ばせたいと、この日初めて
ラボの活動を見学体験にいらっした方。
「おさるさんは始めにたくさんバナナをもっていたのに、
友だちの動物たちにちょうだいといわれ、どうぞとあげたら
一本になっちゃった、でもとってもいい笑顔。と思ったら
友だちが同じようにみんなにお花を一本ずつあげて、みんな
バナナ一本とお花一本ずつでいい笑顔。あ~幸せだな~と
思った。」と私。
お母さんに絵本の感想を聞いたら、全員子どもにとって
どうか、という視点で捉えていたのでちょっとさびしかった。
絵本も音楽も何でも、母親である前に一人の人間としてどう
感じるかが大切だと思うよ。お母さんが、「すてきだな」
「かなしいな」と感じることが、子どもたちの心にも伝わる
んだと思うよ。
たくさんのことを感じる心を育てたいので、子どもが心地
よく聞けるように、絵本は日本語で読み聞かせをしている
と、見学体験者にも伝えた。
(これは当然、ラボ・ライブラリーが英語日本語で語られて
いることにつながる)
すると、Sさんが「私『花咲山』を読んで感動して涙が
出ました。でも、娘はそれほど感じないみたいなんです。」と。
感じる心とは、同じように感想をもつということではないよね。
絵の印象などの嗜好もあるだろうし、その時々の気持ちによって
も読みたいものは変わるでしょう。親と子どもがいつも同じもの
を好き、嫌いとはかぎりらないね。
その日、私はSさんの「花咲山」を借りて帰った。
そして、今週のプレイルーム。
Yさんが「ピヨピヨマーケット」を読んでくれた。
またお母さんに感想を聞いこうとした。
とSさんが、先週私の言った“一人の人間として絵本を感じる”
ことに、そういうことを忘れて子育てをしていたという発言。
とても感動したというのだ。
そこで、「花咲山」をみんなに読んで、感じたことをシェアした。
「なぜ『あや』が二度目に山にいったら、やまんばも花も見
えなかったんだろう?」と私が投げかけると、
Sさんが突然H2Oの「♪思い出がいっぱい」を歌いだした。
「うん、うん、じゃあそれをことばにすると?―あやの心の
成長―かな?」
というわけで、みんなで絵本も深いテーマがあるんだ、と
気づいてもらえた時間になった。
ラボっ子そっちのけで。でも、みんな、いい子にしていてくれて
ありがとう。
Sさん「こういう話し合いは誰とでもできるというわけではない。」
そうね、価値観を共有できる仲間と、ファシリテイターの力が
必要ね。
これからも時間を見つけて行なってみよう。
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