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雨ニモ負ケズの世界へ |
08月10日 (火) |
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午前11時前、東京から新幹線「やまびこ」で3時間かけて新花巻にやってきた。静かな町だ。駅舎を出るとゴーシュのレリーフが出迎えてくれた。12時17分、小さなバスがやってきた。バスに乗り賢治記念館前下車。
下車した所は童話村入口。新しい施設だ。園内のせせらぎでは子どもの歓声が響き、親子が楽しそうにお弁当をひろげている。金属棒を順番に叩くと「星めぐりの歌」のメロディーを奏でる装置があり人々が楽しんでいる。銀河を模したオブジェを抜け、「賢治の学校」と表示された建物へ入る。中は子ども達がファンタジーの世界を擬似体験できる工夫が投影や映像等で施されている。
「賢治記念館」は道を隔てた山の上。童話村入口に賢治記念館との間を結ぶ無料シャトルバスが止まっている。「何時に出ますか?」誰かが運転手さんに訊ねている。「大体8分後」と運転手さん。「実の時間じゃないですよ。大体ですからね~。」運転手さんは付け加えた。ほのぼのとした雰囲気だ。しばらくして概ね車内が人数を満たすとバスは発車した。3分ほどで到着。
お昼時だったのでレストラン「山猫軒」で昼食を取る。「当店は注文の多い料理店です。どうかいちいちこらえてください。」の表示がニクイ。
昼食後賢治記念館へ。賢治記念館では何度も推敲され朱書されたた賢治の自筆原稿や自作のポスターに見入る。童話だけではなく科学・天文・農業・音楽に対する想いや執念をひしと感じた。
「有名な賢治関係書」コーナーのガラス越しにラボ・ライブラリー「GAUCHE THE CELLIST」を見つける。
世界が見つめる賢治コーナーのパルバースさんの肖像写真前でしばし立ち止まっていると、突然の地震。かなり揺れた・・(×Δ×)。
賢治が愛したイギリス海岸の写真に触発され、バスへ飛び乗り「イギリス海岸」へと急ぐ。浸食の川底が白亜紀のものでドーバー海峡と似ている・・、と書いてあったので期待して出かけたが、北上川は水を豊富に湛えて流れていて、川底は拝めなかった・・・(-_-;)。それでも賢治が眺めた川岸を眺め、賢治が歩いた土手を歩いた。夏を彩る向日葵やサルビアと、秋の花コスモスや桔梗が仲良く並んで咲き誇っていた。
夜、温泉につかり美味しい料理に舌鼓。花火大会のおまけ付きで、たった一日だけの休日は終りを迎えた。夜空を見上げると銀河鉄道の世界へ誘う満点の星空。
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